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公開番号2024131593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041958
出願日2023-03-16
発明の名称楽器
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類G10C 3/06 20060101AFI20240920BHJP(楽器;音響)
要約【課題】駆動力が向上された加振装置を取り付けられた楽器を提供することにある。
【解決手段】一実施形態に係る楽器1は、発音源の振動が伝達される響板7と、入力信号に応じて前記響板7を加振する加振装置50と、を含み、前記加振装置50は、前記響板7に接し、前記響板7を加振する加振器51と、前記響板7に取り付けられ、前記加振器51を支持する支持部52と、を備え、前記支持部52は、前記響板7に対して弾性的に変位する弾性変位部521を有し、前記弾性変位部521は、前記加振器51の周波数特性の複数のピークのうち最も高いピークに対応する周波数以下の固有振動数を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
発音源の振動が伝達される響板と、
入力信号に応じて前記響板を加振する加振装置と、
を含み、
前記加振装置は、
前記響板に接し、前記響板を加振する加振器と、
前記響板に取り付けられ、前記加振器を支持する支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記響板に対して弾性的に変位する弾性変位部を有し、
前記弾性変位部は、前記加振器の周波数特性の複数のピークのうち最も高いピークに対応する周波数以下の固有振動数を有する、楽器。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記入力信号は、前記発音源の振動を示す信号に基づいて生成される、請求項1に記載の楽器。
【請求項3】
前記支持部は、
前記弾性変位部の第1端に接続し、前記響板に取り付けられる固定部と、
前記第1端とは反対側に位置する前記弾性変位部の第2端に接続し、前記加振器が取り付けられる加振器取り付け部と、
をさらに含み、
前記加振器取り付け部は、前記第1端から前記第2端に沿った第1方向に垂直な第2方向の端部に加振器支持部を有し、
前記加振器支持部は、前記弾性変位部が変位する方向に対して、前記弾性変位部よりも高い剛性を有する、請求項1に記載の楽器。
【請求項4】
前記加振器支持部は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に折り曲げられている折り曲げ部を有する、請求項3に記載の楽器。
【請求項5】
複数の鍵をさらに含み、
前記発音源は、前記複数の鍵の各々への操作に基づいて発音する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、楽器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
楽器の中には、発音源の振動が伝達される響板等を加振器により振動させて発音させる楽器がある。このような楽器として、例えば、特許文献1及び特許文献2には、ボディに取り付けられ、該ボディを振動させる加振器が取り付けられたギターが開示されている。また、特許文献3には、響板を振動させる加振器が取り付けられたピアノが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-150235号公報
特開2017-129694号公報
特開2014-142378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加振器によって楽器の響板を振動させる場合、楽器の種類、又は楽器の響板の大きさ又は構造などによっては、加振器の駆動力が足りず、響板を所望の大きさで振動させることができないという問題がある。例えば、楽器がピアノである場合、小型の加振器による駆動力では、特に低音域で響板を所望の大きさで振動させることができない。駆動力の高い大型の加振器を使用した場合、加振器自体の重量によって響板の振動が妨げられ、楽器の音響が変化してしまう。
【0005】
本発明の目的の一つは、駆動力を向上させた加振装置が取り付けられた楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、発音源の振動が伝達される響板と、入力信号に応じて前記響板を加振する加振装置と、を含み、前記加振装置は、前記響板に接し、前記響板を加振する加振器と、前記響板に取り付けられ、前記加振器を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記響板に対して弾性的に変化する弾性変位部を有し、前記弾性変位部は、前記加振器の周波数特性の複数のピークのうち最も高いピークに対応する周波数以下の固有振動数を有する、楽器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、駆動力が向上された加振装置を取り付けられた楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る楽器の内部構造を示す図である。
本実施形態に係る加振装置の外観の一例を示す図である。
図2のA1-A2線に沿った加振装置の断面を示す概略断面図である。
楽器における加振装置の取り付け位置の一例を示す図である。
本実施形態に係る加振装置の振動の大きさと、加振器のみの振動の大きさを示すグラフである。
本実施形態に係る加振装置を響板に取り付けた場合におけるピアノの音量と、加振器のみを響板に取り付けた場合におけるピアノの音量を示すグラフである。
本実施形態に係る加振装置を響板に取り付けた場合におけるピアノの音量と、加振器のみを響板に取り付けた場合におけるピアノの音量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、Bなど付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。図面は、説明を明確にするために、寸法比率が実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりして、模式的に説明される場合がある。
【0010】
一実施形態に係る楽器は、所定の重量を有する加振器を音響部材に取り付け可能である。一実施形態に係る楽器において、加振器を支持する支持部を備えた加振装置が、楽器の響板に取り付けられる。支持部は、加振器の一部が響板に接するように、加振器を支持する。支持部は、響板に対して弾性的に変位する弾性変位部を有する。この弾性変位部の変位による支持部の振動によって、加振装置の駆動力が向上される。
(【0011】以降は省略されています)

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