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公開番号2024133781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043744
出願日2023-03-20
発明の名称電気接続部材
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人上野特許事務所
主分類H05K 7/00 20060101AFI20240926BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】端子とハウジングの間にシール材が配置された電気接続部材であって、シール材が潤滑油と接触する状況においても、高いシール性を維持できる電気接続部材を提供する。
【解決手段】端子2と、前記端子2を保持するハウジング3と、前記端子2と前記ハウジング3との間に配置されたシール材4と、を有し、前記ハウジング3は、ポリエステル系樹脂およびポリアミド系樹脂の少なくとも一方を含み、前記シール材4は、熱可塑性ポリマーを含み、ヘキサフルオロイソプロパノールおよびm-クレゾールの両方に対して溶解または膨潤可能であり、潤滑油に100℃にて8時間浸漬した際の質量変化率が20%未満である、電気接続部材1とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
端子と、
前記端子を保持するハウジングと、
前記端子と前記ハウジングとの間に配置されたシール材と、を有し、
前記ハウジングは、ポリエステル系樹脂およびポリアミド系樹脂の少なくとも一方を含み、
前記シール材は、
熱可塑性ポリマーを含み、
ヘキサフルオロイソプロパノールおよびm-クレゾールの両方に対して溶解または膨潤可能であり、
潤滑油に100℃にて8時間浸漬した際の質量変化率が20%未満である、電気接続部材。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記シール材の融点が150℃以上である、請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項3】
前記シール材は、前記熱可塑性ポリマーとして、熱可塑性エラストマーを含む、請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項4】
前記シール材は、前記熱可塑性ポリマーとして、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂の少なくとも1種を含む、請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項5】
前記ハウジングは、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン6T、ナイロン9Tの少なくとも1種を含む、請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項6】
前記電気接続部材は、モータの端子台として構成されている、請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気接続部材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
端子台をはじめとして、樹脂製のハウジングに端子が保持された電気接続部材において、水がハウジングと端子の間の隙間を通って、電気接続部材が取り付けられた装置の内部に浸入することが問題となる場合がある。そのような場合に、電気接続部材にシール性を付与し、ハウジングと端子の間の箇所における液体の通過を抑制することが求められる。電気接続部材にシール性を付与する方法としては、ハウジングの構成材料や端子の構造を工夫する方法(特許文献1)、ハウジングにポッティング材を充填する方法(特許文献2)、ハウジングと端子の間にシール材を配置して封止する方法(特許文献3,4)などが挙げられる。
【0003】
上記のうち、シール材を用いる方法によれば、端子を特殊な構造に設計したり、ハウジング内にポッティング樹脂を収容するための部位を設けたりすることなく、電気接続部材にシール性を付与することができる。シール材として、特許文献3では、ゴム系接着剤を用いている。ゴム系接着剤は、加硫によって硬化する。他に、シール材として、熱硬化性ポリマーが用いられる場合もある。一方、特許文献4では、シール材として、酸変性スチレン系エラストマー、シンジオタクチックポリスチレン、水添ジシクロペンタジエンを所定の割合で含有する熱可塑性エラストマー樹脂組成物を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-085874号公報
特開2002-270283号公報
国際公開第2017/154543号
国際公開第2011/019026号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、電気接続部材において、ハウジングと端子の間にシール材を配置することは、電気接続部材を設けた装置の内部に水が浸入するのを抑制するのに効果を有する。同時に、その装置の内部に潤滑油が用いられている場合に、シール材が潤滑油に対してもシール性を示し、潤滑油がハウジングと端子の間の隙間を介して装置の外部に漏出するのを抑制することが期待できる。例えば、モータで駆動される自動車において、モータに端子台が設けられ、その端子台を介して、インバータからモータに電力が伝えられるが、この種の端子台においては、雨水等の水分がモータ内に浸入するのを抑制するとともに、モータ内に充填された潤滑油の漏出を抑制するために、ハウジングと端子(バスバー)の間にシール材が設けられる場合がある。
【0006】
モータ等、潤滑油を含んだ装置に端子台を設けた場合に、シール材は、モータ内の潤滑油と接触した状態に置かれることになる。このように、潤滑油と接触する箇所にシール材が配置される場合には、シール材が潤滑油と接触した状態でも、高いシール性を発揮するものであることが望まれる。しかし、潤滑油と接触しない状態で高いシール性を発揮するシール材であっても、潤滑油と接触した状態において、高いシール性を発揮するものとして機能するとはかぎらない。
【0007】
以上に鑑み、端子とハウジングの間にシール材が配置された電気接続部材であって、シール材が潤滑油と接触する状況においても、高いシール性を維持できる電気接続部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の電気接続部材は、端子と、前記端子を保持するハウジングと、前記端子と前記ハウジングとの間に配置されたシール材と、を有し、前記ハウジングは、ポリエステル系樹脂およびポリアミド系樹脂の少なくとも一方を含み、前記シール材は、熱可塑性ポリマーを含み、ヘキサフルオロイソプロパノールおよびm-クレゾールの両方に対して溶解または膨潤可能であり、潤滑油に100℃にて8時間浸漬した際の質量変化率が20%未満である。
【発明の効果】
【0009】
本開示にかかる電気接続部材は、端子とハウジングの間にシール材が配置された電気接続部材であって、シール材が潤滑油と接触する状況においても、高いシール性を維持できる電気接続部材となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A,1Bはそれぞれ、本開示の一実施形態にかかる電気接続部材としての端子台を示す側面図および断面図である。
図2は、接着性試験片を示す側面図である。
図3A,3Bはそれぞれ、シール性試験片を示す斜視図および断面図である。また、図3Cは、シール性試験の実施方法を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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