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公開番号2024133749
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043696
出願日2023-03-20
発明の名称流体制御装置
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類F04B 45/047 20060101AFI20240926BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】優れた放熱性を有する流体制御装置を実現する。
【解決手段】流体制御装置10は、筐体30、板部材21、および圧電素子22を備える。筐体30は、天面部32、底面部31、および側面部33を備える。板部材21は、第1面211と第2面212とを有し、第1面211から第2面212まで貫通する連通孔210を有し、筐体30における天面部32と底面部31との間に筐体30に対して振動可能に配置されている。圧電素子22は、第1面211または第2面212に配置されている。天面部32は、筐体30の外部に露出する部分を有する主体320と、主体320から突起する突起部321とを備える。天面部32を平面視して、突起部321と連通孔210とは重なっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
天面部、底面部、および側面部を備えた筐体と、
第1面と第2面とを有し、前記第1面から前記第2面まで貫通する連通孔を有し、前記筐体における前記天面部と前記底面部との間に、前記筐体に対して振動可能に配置された板部材と、
前記第1面または前記第2面に配置された圧電体と、
を備え、
前記筐体は、
前記板部材と前記底面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第1空間を形成し、
前記板部材と前記天面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第2空間を形成し、
前記筐体は、前記第1空間と前記筐体の外部を連通する流入口と、前記第2空間と前記筐体の外部とを連通する流出口と、を備え、
前記天面部は、前記筐体の外部に露出する部分を有する主体と、該主体の前記板部材側の面から突起する突起部とを備え、
前記天面部を平面視して、前記突起部と前記連通孔とは重なっている、
流体制御装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記突起部と前記連通孔は複数であり、
前記複数の突起部は、第1の突起部と第2の突起部とを備え、
前記複数の連通孔は、第1の連通孔と第2の連通孔とを備え、
前記平面視して、前記第1の突起部と前記第1の連通孔とは重なっており、前記第2の突起部と前記第2の連通孔とは重なっている、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項3】
前記平面視して、
前記複数の連通孔は、前記圧電体の外周よりも外方に、周状に配置され、
前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を基準にして周状に配置される、
請求項2に記載の流体制御装置。
【請求項4】
前記平面視して、前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を中心とする放射状に延びる形状である、
請求項3に記載の流体制御装置。
【請求項5】
前記流出口は、前記側面部に形成されており、
前記平面視して、前記複数の突起部は、前記流出口を頂点とする扇形状に間隔を空けて配置され、
前記複数の突起部における隣り合う突起部の距離のうち、前記流出口から遠い側の端部同士の距離が前記突起部の前記流出口に近い側の端部同士の距離よりも大きい、
請求項3に記載の流体制御装置。
【請求項6】
前記板部材の前記第1面は前記天面部に対向し、前記第2面は前記底面部に対向し、
前記圧電体は、前記第1面に配置される、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項7】
前記平面視して、前記突起部と前記圧電体とは重なっている、
請求項6に記載の流体制御装置。
【請求項8】
前記突起部は前記側面部に接続される、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項9】
前記天面部は金属板である、
請求項1に記載の流体制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の内部に振動体を備え、振動体の振動によって流体の流れを制御する流体制御装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧電マイクロブロアが記載されている。特許文献1の圧電マイクロブロアは、圧電素子を有する振動板、ケース、連結部、外ケースを備える。
【0003】
振動板の周囲はケースに固定されており、ケースと振動板に囲まれる部分はブロア室となる。ブロア室を構成する構造体は、この構造体を囲む外ケースに連結部によって連結される。連結部は、ばね部材等からなり、多数の隙間(連通孔)を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-50108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の圧電マイクロブロアの構造では、圧電素子、振動板の熱が外ケースに伝搬し難く、外部に放熱し難い。
【0006】
したがって、本発明の目的は、優れた放熱性を有する流体制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の流体制御装置は、筐体、板部材、および圧電体を備える。筐体は、天面部、底面部、および側面部を備える。板部材は、第1面と第2面とを有し、第1面から第2面まで貫通する連通孔を有し、筐体における天面部と底面部との間に筐体に対して振動可能に配置されている。圧電体は、第1面または第2面に配置されている。
【0008】
板部材と底面部と側面部は、これらによって囲まれる第1空間を形成し、板部材と天面部と側面部は、これらによって囲まれる第2空間を形成する。筐体は、第1空間と筐体の外部を連通する流入口と、第2空間と筐体の外部とを連通する流出口と、を備える。天面部は、筐体の外部に露出する部分を有する主体と、該主体の板部材側の面から突起する突起部とを備える。天面部を平面視して、突起部と連通孔とは重なっている。
【0009】
この構成では、流体(気体)は、板部材の振動によって筐体の外部から流入口を通じて第1空間に流入する。第1空間に流入した流体は、板部材の連通孔を通じて第2空間に流入する。第2空間に入った流体は、流出口から筐体の外部に吐出される。天面部の突起部が連通孔に重なっていることで、連通孔を通じて第2空間に流入した流体は、速い流速で突起部に当たる。これにより、広い熱交換面積、速い流速を実現できる。そして、天面部は、外部に露出する部分を有するので、吸熱する側と放熱する側の温度差を大きくできる。したがって、圧電体、板部材の熱は、流体および天面部を通じて、筐体の外部に効果的に放熱される。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、優れた放熱性を有する流体制御装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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