TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024133315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024115116,2022559001
出願日2024-07-18,2021-10-14
発明の名称検出ユニット、検出システム及び検出ユニット用検出基板
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01R 33/24 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】ダイヤモンド結晶のNVセンタへの光波及びマイクロ波の入射効率を向上すること。
【解決手段】検出ユニットは、第1基板と、第1基板に当接する第2基板と、を含み、第1基板に対して、電子スピン共鳴を発生させるマイクロ波と、励起光とを照射する検出ユニットであって、第1基板は、NVセンタが配置されるダイヤモンド結晶を含む層、を備え、第2基板は、第1基板に対向する面の一端に配置され、検体液の滴下によって他端方向に移動する、二次抗体が固定化された磁気ビーズと、第1基板に対向する面の一部であって、磁気ビーズと結合した検体液に含まれる抗原と結合する一次抗体が配置された結合部と、を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1基板と、前記第1基板に当接する第2基板と、を含み、前記第1基板に対して、電子スピン共鳴を発生させるマイクロ波と、励起光とを照射する検出ユニットであって、
前記第1基板は、
NVセンタが配置されるダイヤモンド結晶を含む層、を備え、
前記第2基板は、
前記第1基板に対向する面の一端に配置され、検体液の滴下によって他端方向に移動する、二次抗体が固定化された磁気ビーズと、
前記第1基板に対向する面の一部であって、前記磁気ビーズと結合した前記検体液に含まれる抗原と結合する一次抗体が配置された結合部と、を備える、
検出ユニット。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記結合部の幅の1/2は、前記結合部から未結合の前記磁気ビーズが分布しない領域までの幅よりも狭い、請求項1に記載の検出ユニット。
【請求項3】
前記第1基板における前記NVセンタの幅は、前記結合部の幅よりも狭い、請求項1または請求項2に記載の検出ユニット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の検出ユニット、と、
マイクロ波信号を発生して出力する信号発生器と、
励起光を発生させる発光素子と、
前記NVセンタの蛍光を受光する受光素子と、
前記信号発生器、前記発光素子及び前記受光素子の信号を処理して、結果を出力する信号処理制御部と、を備える、
検出システム。
【請求項5】
NVセンタが配置されるダイヤモンド結晶を含む第1層を備えるプローブ基板に対向する面の一端に配置され、検体液の滴下によって他端方向に移動する、二次抗体が固定化された磁気ビーズと、
前記プローブ基板に対向する面の一部であって、前記磁気ビーズと結合した前記検体液に含まれる抗原と結合する一次抗体が配置された結合部と、を備える、
検出ユニット用検出基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、検出ユニット、検出システム及び検出ユニット用検出基板に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ダイヤモンド結晶に存在するNV(Nitrogen Vacancy)センタの量子効果を利用する磁気センサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-121748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
NVセンタは、ダイヤモンド結晶において、本来は炭素が存在するべきところが窒素で置換され、隣接する位置に空孔がある複合欠陥である。NVセンタは、縮退する共有電子対の一部が欠損する。NVセンタは、ゼロ磁場においてm=0とm=±1の2つの準位の軌道角運動量を持った電子を有する。m=±1の電子は磁気モーメントを持つため外部磁場の影響を受け、m=±1の縮退も解け、さらに2つのエネルギー準位を有する。これらに起因する電子スピン共鳴を光波およびマイクロ波を用いて検知することにより外部磁場の強度を検出可能である。
【0005】
NVセンタの電子は、532nmの波長の光で励起され、緩和の過程で638nmの波長の蛍光を放出する。この蛍光過程は電子スピン共鳴周波数においては起こりにくい。そのため、この性質を用いることにより、m=±1の電子の状態を観測することができる。ダイヤモンドNVセンタでは、ゼロ磁場における電子スピン共鳴周波数が約2.87GHzと知られている。この共鳴点の周波数(共鳴周波数)のマイクロ波が照射されたときに638nmの波長の蛍光が消光する。また、外部磁場の大きさ等に応じたm=±1の電子の状態の変化により、マイクロ波の共鳴周波数が変化する。そして、この変化を蛍光強度の周波数変化により捉えることで、磁場を検出可能である。
【0006】
特許文献1に記載の技術では、ダイヤモンド結晶のNVセンタへのマイクロ波及び光波の入出力は、空間伝搬により行われている。このため、ダイヤモンド結晶のNVセンタへの光波及びマイクロ波の入射効率には改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様に係る検出ユニットは、第1基板と、前記第1基板に当接する第2基板と、を含み、前記第1基板に対して、電子スピン共鳴を発生させるマイクロ波と、励起光とを照射する検出ユニットであって、前記第1基板は、NVセンタが配置されるダイヤモンド結晶を含む層、を備え、前記第2基板は、前記第1基板に対向する面の一端に配置され、検体液の滴下によって他端方向に移動する、二次抗体が固定化された磁気ビーズと、前記第1基板に対応する面の一部であって、前記磁気ビーズと結合した前記検体液に含まれる抗原と結合する一次抗体が配置された結合部と、を備える。
【0008】
1つの態様に係る検出システムは、上記の検出ユニット、と、マイクロ波信号を発生して出力する信号発生器と、励起光を発生させる発光素子と、前記NVセンタの蛍光を受光する受光素子と、前記信号発生器、前記発光素子及び前記受光素子の信号を処理して、結果を出力する信号処理制御部と、を備える。
【0009】
1つの態様に係る検出ユニット用検出基板は、NVセンタが配置されるダイヤモンド結晶を含む第1層を備えるプローブ基板に対向する面の一端に配置され、検体液の滴下によって他端方向に移動する、二次抗体が固定化された磁気ビーズと、前記プローブ基板に対応する面の一部であって、前記磁気ビーズと結合した前記検体液に含まれる抗原と結合する一次抗体が配置された結合部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の1つの態様に係る検出ユニット、検出システム及び検出ユニット用検出基板によれば、ダイヤモンド結晶のNVセンタへの光波及びマイクロ波の入射効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

京セラ株式会社
通信制御方法及びコアネットワーク装置
2日前
京セラ株式会社
蓄電装置、蓄電装置の制御方法、及び電力制御装置
4日前
京セラ株式会社
発電システム及び電子機器
4日前
京セラ株式会社
画像処理装置及び画像処理方法
3日前
京セラ株式会社
燃料電池モジュール及び燃料電池装置
4日前
京セラ株式会社
音処理方法、音処理装置及び音処理プログラム
4日前
京セラ株式会社
改質ユニット、燃料電池モジュール及び燃料電池装置
4日前
京セラ株式会社
検出ユニット、検出システム及び検出ユニット用検出基板
4日前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
株式会社コロナ
石油ストーブ
15日前
太陽誘電株式会社
センサ
11日前
株式会社小野測器
測定器
1日前
株式会社小野測器
検出器
1日前
個人
電気抵抗の測定方法
23日前
アズビル株式会社
調節計
1日前
株式会社ヨコオ
プローブ
8日前
株式会社トプコン
測量装置
1日前
ユニパルス株式会社
距離測定装置
5日前
太陽誘電株式会社
検出装置
26日前
株式会社トプコン
測量装置
15日前
北陽電機株式会社
光電センサ
22日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
1日前
株式会社カネカ
検出システム
1日前
株式会社キーエンス
超音波流量センサ
26日前
個人
変位測定装置
8日前
個人
二次電池繰返パルス放電器用基板
8日前
株式会社東芝
センサ
26日前
エイブリック株式会社
電流検出回路。
1日前
株式会社ナリス化粧品
肌状態推定方法
1日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
5日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
16日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
1日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
1日前
オムロン株式会社
近接センサ
5日前
株式会社ジークエスト
感温センサー
26日前
ニデック株式会社
測定用治具
23日前
続きを見る