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公開番号
2024132251
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042961
出願日
2023-03-17
発明の名称
圧力調整構造及び鞍乗型車両
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
F01M
13/00 20060101AFI20240920BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】クランク室の内圧上昇を抑制可能な技術を提供する。
【解決手段】エンジン(1)のクランク室(20)の内圧を調整する圧力調整構造(7,7A)であって、前記クランク室(20)と連通した圧力調整通路(80)を形成する通路形成手段(8)を備え、前記圧力調整通路(80)は、前記圧力調整通路(80)を流れる気体(80a)が、前記エンジン(1)の排気通路(60)を流れる排気流(60a)と合流するように形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジン(1)のクランク室(20)の内圧を調整する圧力調整構造(7,7A)であって、
前記クランク室(20)と連通した圧力調整通路(80)を形成する通路形成手段(8)を備え、
前記圧力調整通路(80)は、前記圧力調整通路(80)を流れる気体(80a)が、前記エンジン(1)の排気通路(60)を流れる排気流(60a)と合流するように形成される、
ことを特徴とする圧力調整構造。
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【請求項2】
請求項1に記載の圧力調整構造(7A)であって、
前記排気通路(60)の下流側の部分は、排気流が排出される開放口(EX1)を有する管部材(62)によって形成され、
前記通路形成手段(8)は、
前記管部材(62)の前記開放口(EX1)の側の端部の周囲を覆い、かつ、前記開放口(EX1)よりも下流側に位置する開口部(EX2)を有する筒状のカバー部材(833)を含み、
前記圧力調整通路(80)は、前記カバー部材(833)の周壁と前記管部材(62)の周壁との間の隙間(84)を含む、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項3】
請求項2に記載の圧力調整構造(7A)であって、
前記管部材(62)は、排気流が導入される導入口(IN1)を有し、
前記通路形成手段(8)は、
前記管部材(62)の周壁上を、前記導入口(IN1)の側から前記開放口(EX1)の側へ延設され、内部に前記隙間(84)と連通した前記圧力調整通路(80)の一部を形成する通路形成部材(832)と、
前記通路形成部材(832)の前記導入口(IN1)の側の端部に接続され、内部に前記圧力調整通路(80)の一部を形成する配管(830)と、を備える、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項4】
請求項3に記載の圧力調整構造であって、
前記通路形成部材(832)の内部空間(832b)と前記隙間(84)との連通部(833d)は、前記隙間(84)の前記導入口(IN1)の側の端(833c)から前記開放口(EX1)の側に離間した位置に形成されている、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項5】
請求項3に記載の圧力調整構造であって、
前記通路形成部材(832)の内部には、前記圧力調整通路(80)を曲折させる壁部(85)が設けられている、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項6】
請求項3に記載の圧力調整構造であって、
前記管部材(62)は消音器を構成し、
前記通路形成部材(832)と前記カバー部材(833)とは前記管部材(62)に一体に形成されている、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項7】
請求項1に記載の圧力調整構造であって、
前記通路形成手段(8)は、前記圧力調整通路(80)の途中において、気液分離室を形成する気液分離ユニット(82)を備える、
ことを特徴とする圧力調整構造。
【請求項8】
エンジン(104)を備えた鞍乗型車両(100)であって、
前記エンジン(104)のクランク室と連通した圧力調整通路(80)を形成する通路形成手段(8)を備え、
前記圧力調整通路(8)は、前記圧力調整通路(80)を流れる気体(80a)が、前記エンジン(1)の排気通路(60)を流れる排気流(60a)と合流するように形成される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジンのクランク室内の圧力を調整する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンのクランク室の内圧が高まるとピストン運動の抵抗が増加し、エンジンの出力特性に影響を及ぼす場合がある。そこでクランク室の内圧を解放する構造を設けて、クランク室の内圧を低下可能な技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-149124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クランク室の内圧上昇を抑制することは、ピストン運動の抵抗が減少して燃費の向上に寄与する。また、競技用車両に搭載されるエンジンでは高出力を期待できる。
【0005】
本発明の目的は、クランク室の内圧上昇を抑制可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
エンジン(1)のクランク室(20)の内圧を調整する圧力調整構造(7,7A)であって、
前記クランク室(20)と連通した圧力調整通路(80)を形成する通路形成手段(8)を備え、
前記圧力調整通路(80)は、前記圧力調整通路(80)を流れる気体(80a)が、前記エンジン(1)の排気通路(60)を流れる排気流(60a)と合流するように形成される、
ことを特徴とする圧力調整構造が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、クランク室の内圧上昇を抑制可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る圧力調整構造を適用したエンジンの説明図。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の側面図。
消音器周辺の構造を示す斜視図。
図3の消音器周辺の構造を示す一部破断図。
外気吸引時の挙動を示す説明図。
(A)及び(B)は図5のE部の他の構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第一実施形態>
図1は本発明の一実施形態に係る圧力調整構造7を適用したエンジン1の説明図である。エンジン1は、クランク室20を形成するクランクケース2、シリンダブロック3、及び、シリンダヘッド4を備えた4ストロークエンジンである。エンジン1の気筒数は単気筒であっても多気筒であってもよい。ここではエンジン1として多気筒エンジン(例えば直列4気筒エンジン)を想定する。
(【0011】以降は省略されています)
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