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公開番号
2024131304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041498
出願日
2023-03-16
発明の名称
電動駆動装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類
H02K
5/22 20060101AFI20240920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】組立誤差及び製造誤差などの公差を吸収しつつ、耐振性、絶縁性、シール性に優れた電動駆動装置を得ること。
【解決手段】電動機と、電動機に供給する電力を変換するインバータと、電動機を収容した第1の筐体と、インバータを収容し、第1の筐体と並べて配置された第2の筐体と、第1の筐体及び第2の筐体に設けられた貫通孔を貫通し、電動機とインバータとを電気的に接続した導電部材を有した配線部と、を備え、導電部材は、貫通孔を貫通している部分である貫通導電部と、貫通導電部に対して電動機の側の部分と、貫通導電部に対してインバータの側の部分と、を有し、電動機の側の部分及びインバータの側の部分の一方又は双方が、可撓性を有した可撓性部材であり、配線部は、貫通孔をシールするシール部材を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電動機と、
前記電動機に供給する電力を変換するインバータと、
前記電動機を収容した第1の筐体と、
前記インバータを収容し、前記第1の筐体と並べて配置された第2の筐体と、
前記第1の筐体及び前記第2の筐体に設けられた貫通孔を貫通し、前記電動機と前記インバータとを電気的に接続した導電部材を有した配線部と、を備え、
前記導電部材は、前記貫通孔を貫通している部分である貫通導電部と、前記貫通導電部に対して前記電動機の側の部分と、前記貫通導電部に対して前記インバータの側の部分と、を有し、前記電動機の側の部分及び前記インバータの側の部分の一方又は双方が、可撓性を有した可撓性部材であり、
前記配線部は、前記貫通孔をシールするシール部材を有している電動駆動装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、隙間を空けて配置され、
前記第1の筐体が有した前記貫通孔である第1貫通孔と、前記第2の筐体が有した前記貫通孔である第2貫通孔とが、対向して配置され、
前記配線部は、前記第1貫通孔をシールする前記シール部材である第1のシール部材と、前記第2貫通孔をシールする前記シール部材である第2のシール部材と、を有している請求項1に記載の電動駆動装置。
【請求項3】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、共有の壁を有しており、
前記貫通孔は、前記共有の壁を貫通している請求項1に記載の電動駆動装置。
【請求項4】
前記配線部は、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に固定され、
前記電動機の側の部分及び前記インバータの側の部分の双方に、前記可撓性部材を有している請求項1から3のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項5】
前記配線部は、前記貫通導電部を保持する保持部材を有し、
前記保持部材は、前記第1の筐体に設けられた前記貫通孔を貫通している部分である貫通保持部と、前記貫通保持部よりも前記第1の筐体の内側に設けられ、前記貫通孔よりも大きい径を有する部分である大径保持部とを有し、前記大径保持部は、締結部材により前記第1の筐体の内側面に押圧されると共に固定され、前記大径保持部と前記第1の筐体の内側面との間に、前記貫通孔の開口部を取り囲むリング状の前記シール部材が設けられている請求項1に記載の電動駆動装置。
【請求項6】
前記貫通保持部は、前記第2の筐体に設けられた前記貫通孔を貫通しており、
前記第2の筐体の前記貫通孔と、前記貫通保持部との間に、リング状の追加の前記シール部材が設けられている請求項5に記載の電動駆動装置。
【請求項7】
前記第1の筐体は、前記電動機の外周を覆う筒状の筒状部と、前記筒状部の一方の開口を覆う蓋部とを有し、前記筒状部と前記蓋部とは別部材であり、
前記貫通孔は、前記筒状部における一方の開口側の端部に設けられ、
前記第2の筐体は、前記筒状部の径方向外側に配置されている請求項5又は6に記載の電動駆動装置。
【請求項8】
前記配線部は、前記貫通導電部を保持する保持部材を有し、
前記保持部材に、前記貫通孔の一方側と他方側とを中継する中継コネクタが設けられ、
前記中継コネクタには、前記電動機及び前記インバータに接続された、前記電動機の制御用の配線が接続されている請求項1から3のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項9】
前記配線部は、前記貫通導電部を保持する保持部材を有し、
前記保持部材は、前記貫通導電部を取り囲む磁性材を有している請求項1から3のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項10】
前記電動機の回転を減速して出力する歯車機構を有した減速機と、
前記減速機を収容した第3の筐体と、を備え、
前記第1の筐体と前記第3の筐体とが一体化されている請求項1から3のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、電動駆動装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電動機、電動機の回転を変換して駆動輪に伝達する変速機、及び電動機の回転を制御するインバータのそれぞれを、駆動輪を設けた車輪軸に沿って、電動機、変速機、インバータの順に並べて配置した電動車両のパワートレイン構造である電動駆動装置の構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、変速機は、電動機とインバータとの間に一体的に配置されている。また、変速機は、変速機を挟んで電動機とインバータが重複する部分に、電動機とインバータとを電気的に接続する接続線が貫通する貫通孔を有している。
【0003】
このような構成では、電動駆動装置の組立を実施した際に接続線を設けた部分で組立誤差、及び製造誤差を吸収し、走行振動及び電動機とギヤとの回転振動に伴う接続部分への応力集中を緩和するために、接続部分を大型化する必要がある。そのため、電動駆動装置の各部のレイアウト性とコストの面で課題があった。また、電動機及び変速機に付着しているコンタミ、ギヤの潤滑剤、電動機の冷却性能を向上するために使用する冷却油が、電動駆動装置の各部間で流出入しないように、各筐体毎にシール対策を実施する必要がある。そのため、電動駆動装置の生産性が悪化するリスクが生じるという課題があった。また、電動機とインバータを接続する接続線が、電動機の筐体、変速機の筐体、ギヤ、及びインバータの筐体のそれぞれと接触した場合、短絡するリスクがあるので、入念な絶縁設計をする必要があった
【0004】
上述した課題に対して、接続線を設けた部分での組立誤差、及び製造誤差を吸収する構成が開示されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2では、給電接続部材において、インバータと接続するバスバーとインバータとの間を可撓性のある部材で接続している。そのため、接続線を設けた部分で、インバータの側の組立誤差及び製造誤差などの公差を吸収することはできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5900012号公報
特開2020-141430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2においては、接続線を設けた部分で、インバータの側の組立誤差及び製造誤差などの公差を吸収することはできる。しかしながら、電動機の側でも公差を吸収する必要が生じた場合、電動機の側で公差を吸収できないという課題があった。また、シール対策が不十分なため、電動駆動装置の各部間をコンタミなどの異物が流出入し、外部から内部にコンタミなどの異物が流入するという課題があった。
【0007】
そこで、本願は、組立誤差及び製造誤差などの公差を吸収しつつ、耐振性、絶縁性、シール性に優れた電動駆動装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に開示される電動駆動装置は、電動機と、電動機に供給する電力を変換するインバータと、電動機を収容した第1の筐体と、インバータを収容し、第1の筐体と並べて配置された第2の筐体と、第1の筐体及び第2の筐体に設けられた貫通孔を貫通し、電動機とインバータとを電気的に接続した導電部材を有した配線部と、を備え、導電部材は、貫通孔を貫通している部分である貫通導電部と、貫通導電部に対して電動機の側の部分と、貫通導電部に対してインバータの側の部分と、を有し、電動機の側の部分及びインバータの側の部分の一方又は双方が、可撓性を有した可撓性部材であり、配線部は、貫通孔をシールするシール部材を有しているものである。
【発明の効果】
【0009】
本願に開示される電動駆動装置によれば、電動機と、インバータと、電動機を収容した第1の筐体と、インバータを収容し、第1の筐体と並べて配置された第2の筐体と、第1の筐体及び第2の筐体に設けられた貫通孔を貫通し、電動機とインバータとを電気的に接続した導電部材を有した配線部と、を備え、導電部材が、貫通孔を貫通している部分である貫通導電部と、貫通導電部に対して電動機の側の部分と、貫通導電部に対してインバータの側の部分と、を有し、電動機の側の部分及びインバータの側の部分の一方又は双方が、可撓性を有した可撓性部材であり、配線部が、貫通孔をシールするシール部材を有しているため、導電部材の電動機の側の部分及びインバータの側の部分の一方又は双方が可撓性部材であるため、電動機とインバータとの電気的な接続における組立誤差及び製造誤差などの公差を吸収することができる。また、電動機とインバータとが別位相で振動した場合の位相ずれが吸収されるので、電動駆動装置の耐振性を向上させることができる。また、配線部が貫通孔をシールするシール部材を有しているため、電動機とインバータの製造時に生じる導電性のコンタミが第1の筐体と第2の筐体との間で流出入することを防ぐことができるので、シール性に優れた電動駆動装置を得ることができる。また、貫通孔をシールした配線部に導電部材を設けているため、導電部材と第1の筐体又は第2の筐体との間の短絡が抑制されるので、絶縁性に優れた電動駆動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る電動駆動装置の外観を示す分解斜視図である。
実施の形態1に係る電動駆動装置の配線部の斜視図である。
図2のA-A断面位置で切断した電動駆動装置の配線部の断面図である。
実施の形態1に係る別の電動駆動装置の要部を示す平面図である。
実施の形態1に係る別の電動駆動装置の要部を示す断面図である。
実施の形態2に係る電動駆動装置の配線部の斜視図である。
実施の形態3に係る電動駆動装置の配線部の断面図である。
実施の形態3に係る別の電動駆動装置の配線部の断面図である。
実施の形態4に係る電動駆動装置の概略を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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