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公開番号2024131095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041146
出願日2023-03-15
発明の名称車両用給電システム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイルの冷却性能を適切に確保しつつ、受電のために車両に設けられる装置の小型化や軽量化を図ることのできる技術を実現する。
【解決手段】1次側コネクタ1と2次側コネクタ2とが結合した状態で、1次側コイル12と2次側コイル22とが磁気的に結合してトランスを構成する。1次側ケース10には、1次側コイル12を冷却する冷却風の通路である1次側冷却路C1が設けられ、2次側ケース20には、2次側コイル22を冷却する冷却風の通路である2次側冷却路C2が設けられる。1次側コネクタ1は、1次側コネクタ1と2次側コネクタ2とが結合した状態で、1次側冷却路C1と2次側冷却路C2とに流す冷却風を発生させる冷却風発生装置3を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
1次側電源の電力が供給される1次側コネクタと、前記1次側コネクタに対する結合と分離とが可能に構成され、車両に搭載された蓄電装置に電力を供給する2次側コネクタと、を備えた車両用給電システムであって、
前記1次側コネクタは、前記1次側電源に接続された1次側コイルと、前記1次側コイルを収容する1次側ケースと、を備え、
前記2次側コネクタは、前記蓄電装置に接続された2次側コイルと、前記2次側コイルを収容する2次側ケースと、を備え、
前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記1次側コイルと前記2次側コイルとが磁気的に結合してトランスを構成し、
前記1次側ケースには、前記1次側コイルを冷却する冷却風の通路である1次側冷却路が設けられ、
前記2次側ケースには、前記2次側コイルを冷却する冷却風の通路である2次側冷却路が設けられ、
前記1次側コネクタは、前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記1次側冷却路と前記2次側冷却路とに流す冷却風を発生させる冷却風発生装置を備えている、車両用給電システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記1次側ケースは、1次側対向部を備え、
前記2次側ケースは、前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記1次側対向部と対向する2次側対向部を備え、
前記冷却風発生装置は、前記1次側対向部に設けられた1次側接続口に冷却風を流すように構成され、
前記2次側冷却路は、前記2次側対向部に開口すると共に前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で前記1次側接続口に対向する2次側接続口を備えている、請求項1に記載の車両用給電システム。
【請求項3】
前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが並ぶ方向を配列方向とし、前記1次側コネクタ及び前記2次側コネクタの双方を通り且つ前記配列方向に沿う軸線に直交する方向を軸直交方向とし、前記配列方向における前記2次側コネクタから前記1次側コネクタへ向かう側を配列方向第1側とし、その反対側を配列方向第2側として、
前記冷却風発生装置は、前記1次側冷却路に冷却風を流すための1次側送風機と、前記2次側冷却路に冷却風を流すための2次側送風機と、を備え、
前記1次側送風機は、前記軸直交方向の外側を向く吸気口又は吐出口のいずれか一方である第1ポートと前記軸直交方向の内側を向く吸気口又は吐出口のいずれか他方である第2ポートとを備えた軸流送風機であり、
前記2次側送風機は、前記軸直交方向の外側を向く吸気口又は吐出口のいずれか一方である第3ポートと前記配列方向第2側を向く吸気口又は吐出口のいずれか他方である第4ポートとを備えた遠心送風機であり、
前記1次側冷却路は前記第2ポートに連通し、
前記2次側冷却路は、前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記第4ポートに連通する、請求項1又は2に記載の車両用給電システム。
【請求項4】
前記1次側コネクタは、前記1次側電源から供給される電力を周波数変換して前記1次側コイルに供給する周波数変換回路と、前記1次側コイルと前記周波数変換回路とに熱伝導可能に設けられた1次側ヒートシンクと、を更に備え、
前記2次側コネクタは、前記2次側コイルを流れる交流電流を直流電流に変換して前記蓄電装置に供給する交流直流変換回路と、前記2次側コイルと前記交流直流変換回路とに熱伝導可能に設けられた2次側ヒートシンクと、を更に備え、
前記1次側冷却路は、前記1次側ヒートシンクに沿って配置された部分を備え、
前記2次側冷却路は、前記2次側ヒートシンクに沿って配置された部分を備えている、請求項1又は2に記載の車両用給電システム。
【請求項5】
前記2次側コネクタは、前記2次側ヒートシンクとは別の位置に配置されて前記2次側コイルと熱伝導可能に設けられた放熱フィンを更に備え、
前記2次側冷却路は、前記2次側ヒートシンクに沿って配置された部分の上流又は下流に、前記放熱フィンを通過する部分を備えている、請求項4に記載の車両用給電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された蓄電装置に電力を供給する車両用給電システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような車両用給電システムの一例が、特開2013-135572号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。特許文献1に開示されている車両用給電システムとしての非接触送受電システム(10)では、車両(100)に設けられる受電部(110)が、送電装置(200)の送電部(220)から送出される電力を非接触で受電して、車両(100)に搭載された蓄電装置(190)に供給するように構成されている。送電部(220)は一次自己共振コイル(221)を備え、受電部(110)は二次自己共振コイル(111)を備えており、一次自己共振コイル(221)と二次自己共振コイル(111)とが電磁場を介して共鳴することにより、送電部(220)から受電部(110)へ非接触で送電される。そして、この非接触送受電システム(10)では、一次自己共振コイル(221)を冷却するための冷却ファン(270)が送電装置(200)に設けられ、二次自己共振コイル(111)を冷却するための冷却ファン(175)が車両(100)に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-135572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、車両に設けられる装置は、小型化や軽量化が強く求められる。この点に関して、特許文献1の車両用給電システムでは、コイルを冷却するための冷却ファンが、車両とは別に設けられる送電装置だけでなく、車両に設けられる受電装置(特許文献1では、受電部を含む装置)にも設けられる。そのため、冷却ファンの存在に起因して受電装置の小型化や軽量化が妨げられる可能性があり、特許文献1の車両用給電システムには、この点で改善の余地があった。
【0005】
そこで、コイルの冷却性能を適切に確保しつつ、受電のために車両に設けられる装置の小型化や軽量化を図ることのできる技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用給電システムは、1次側電源の電力が供給される1次側コネクタと、前記1次側コネクタに対する結合と分離とが可能に構成され、車両に搭載された蓄電装置に電力を供給する2次側コネクタと、を備えた車両用給電システムであって、前記1次側コネクタは、前記1次側電源に接続された1次側コイルと、前記1次側コイルを収容する1次側ケースと、を備え、前記2次側コネクタは、前記蓄電装置に接続された2次側コイルと、前記2次側コイルを収容する2次側ケースと、を備え、前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記1次側コイルと前記2次側コイルとが磁気的に結合してトランスを構成し、前記1次側ケースには、前記1次側コイルを冷却する冷却風の通路である1次側冷却路が設けられ、前記2次側ケースには、前記2次側コイルを冷却する冷却風の通路である2次側冷却路が設けられ、前記1次側コネクタは、前記1次側コネクタと前記2次側コネクタとが結合した状態で、前記1次側冷却路と前記2次側冷却路とに流す冷却風を発生させる冷却風発生装置を備えている。
【0007】
本構成によれば、1次側冷却路を流れる冷却風によって1次側コイルを冷却し、2次側冷却路を流れる冷却風によって2次側コイルを冷却することができる。そして、本構成によれば、2次側コネクタが冷却風発生装置を備えていなくても、1次側コネクタが備える冷却風発生装置により、2次側コイルを冷却する2次側冷却路に冷却風を流すことができる。従って、2次側コネクタが冷却風発生装置を備えた構成に比べて、2次側コネクタ(すなわち、受電のために車両に設けられる装置)の小型化や軽量化を図りやすい。なお、2次側コイルが発熱するのは、1次側コネクタと2次側コネクタとが結合した状態であるため、2次側コネクタが冷却風発生装置を備えていなくても特に問題は生じない。
【0008】
以上のように、本構成によれば、1次側コイル及び2次側コイルの冷却性能を適切に確保しつつ、受電のために車両に設けられる装置の小型化や軽量化を図ることができる。
【0009】
車両用給電システムの更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両用給電システムの一例を示す図
実施形態に係る1次側コネクタ及び2次側コネクタの断面図
実施形態に係る車両用給電システムの概略図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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