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公開番号2024131441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041700
出願日2023-03-16
発明の名称車両用スパッツ装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類B62D 37/02 20060101AFI20240920BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両用スパッツ装置に関して、スパッツに加えられる荷重を有効に緩和する。
【解決手段】スパッツ装置10は、展開位置と格納位置との間でスパッツ20を移動させるリンク機構70を備えている。リンク機構70は、回転軸部材52を備えている。回転軸部材52の軸心に沿った線は、スパッツ20を展開位置と格納位置との間で移動させる際の回転軸線C1である。リンク機構70は、回転軸部材52よりも後方において回転軸線C1の周りを回転運動できる移動軸部材53を備えている。スパッツ装置10は、スパッツ20に対する外力の入力に基づいて、移動軸部材53の軸心に沿った線であるクラッチ軸線C2を回転中心とするスパッツ20の相対回転を許容するクラッチ機構80を備えている。リンク機構70は、スパッツ20が格納位置にある際には、回転軸部材52に対して後方D3且つ上方D1の位置に移動軸部材53が配置されるように構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両の空力部材であるスパッツと、
前記車両が有する車輪よりも当該車両の前端に近い位置に前記スパッツを配置する展開位置と前記スパッツを格納する格納位置との間で、前記スパッツを移動させることができるリンク機構と、
クラッチ軸線を回転中心とする前記スパッツの相対回転を規制するとともに、前記スパッツに対する外力の入力に基づいて前記クラッチ軸線を回転中心とする前記スパッツの前記相対回転を許容するように構成されているクラッチ機構と、を備え、
前記リンク機構は、回転軸部材と、移動軸部材と、を有し、前記回転軸部材の軸心に沿った線が前記スパッツを前記展開位置と前記格納位置との間で移動させる際の回転軸線であり、前記移動軸部材の軸心に沿った線が前記クラッチ軸線であり、
前記車両の前記前端から後端に向かう方向を後方とすると、
前記回転軸部材よりも前記後方において前記移動軸部材が前記回転軸線の周りを回転運動できるように構成されており、
前記スパッツが前記格納位置にある際には、前記回転軸部材に対して前記後方且つ鉛直上方の位置に前記移動軸部材が配置されるように構成されている
車両用スパッツ装置。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記スパッツが固定されているベースを備え、
前記移動軸部材と前記ベースとが連結されている
請求項1に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項3】
前記リンク機構は、幅広部と、前記車両の幅方向における長さが前記幅広部よりも短い幅狭部と、からなる段差構造を有する
請求項1又は請求項2に記載の車両用スパッツ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用スパッツ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車輪の前方に空力部材となるスパッツを配置することによって、当該車輪に当たる走行風を整流する車両用のスパッツ装置が知られている。こうしたスパッツ装置は、展開位置と格納位置との間でスパッツを移動させることができる。
【0003】
特許文献1に開示されている車両用整流装置は、展開位置に配置したスパッツに外力が作用した際に、スパッツに加えられる荷重が駆動装置に伝わることを抑制するための構成として連結機構を備えている。なお、特許文献1では、スパッツについて整流部材と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-93785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている車両用整流装置は、展開位置に配置したスパッツに対して、スパッツを展開位置から格納位置に移動させるような外力が作用する場合を想定している。特許文献1に開示されているような車両用整流装置では、格納位置に配置したスパッツに外力が作用した場合には、スパッツに加えられる荷重を緩和できないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両用スパッツ装置の各態様を記載する。
[態様1]車両の空力部材であるスパッツと、前記車両が有する車輪よりも当該車両の前端に近い位置に前記スパッツを配置する展開位置と前記スパッツを格納する格納位置との間で、前記スパッツを移動させることができるリンク機構と、クラッチ軸線を回転中心とする前記スパッツの相対回転を規制するとともに、前記スパッツに対する外力の入力に基づいて前記クラッチ軸線を回転中心とする前記スパッツの前記相対回転を許容するように構成されているクラッチ機構と、を備え、前記リンク機構は、回転軸部材と、移動軸部材と、を有し、前記回転軸部材の軸心に沿った線が前記スパッツを前記展開位置と前記格納位置との間で移動させる際の回転軸線であり、前記移動軸部材の軸心に沿った線が前記クラッチ軸線であり、前記車両の前記前端から後端に向かう方向を後方とすると、前記回転軸部材よりも前記後方において前記移動軸部材が前記回転軸線の周りを回転運動できるように構成されており、前記スパッツが前記格納位置にある際には、前記回転軸部材に対して前記後方且つ鉛直上方の位置に前記移動軸部材が配置されるように構成されている車両用スパッツ装置。
【0007】
上記構成によれば、スパッツに対する外力の入力に基づいてクラッチ機構が作動した場合に、回転軸線とは独立したクラッチ軸線を回転中心としてスパッツを相対回転させることができる。これによって、スパッツが配置されている位置にかかわらず、スパッツに外力が加えられた場合にはクラッチ機構がスパッツの相対回転を許容できる。このため、スパッツを格納位置に配置している場合でも、スパッツに加えられる荷重を緩和することができる。
【0008】
[態様2]前記スパッツが固定されているベースを備え、前記移動軸部材と前記ベースとが連結されている態様1に記載の車両用スパッツ装置。
上記構成によれば、ベースの長さ分だけスパッツとクラッチ軸線との距離が離れる。これによって、スパッツに対して加わりうる外力の力点と、クラッチ軸線とを離すことができる。外力が入力された場合にスパッツの相対回転が許容されやすくなるため、スパッツが過度に大きな荷重を受けることを抑制できる。
【0009】
[態様3]前記リンク機構は、幅広部と、前記車両の幅方向における長さが前記幅広部よりも短い幅狭部と、からなる段差構造を有する態様1又は態様2に記載の車両用スパッツ装置。
【0010】
上記構成によれば、幅方向におけるリンク機構の広がりを抑制することができる。これによって、スパッツ装置の周囲に空間を確保しやすくなる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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