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公開番号2024130849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040777
出願日2023-03-15
発明の名称電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20240920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高温環境下においても必要な絶縁性を維持しつつ、小型化への対応が可能な電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体を提供することを目的とする。
【解決手段】導電性を有する金属部材と、前記金属部材を被覆する、ポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含み、前記ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂(A)を含み、前記ポリアミド樹脂(A)は、テレフタル酸に由来する成分単位、1,6-ジアミノヘキサンに由来する成分単位およびノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含み、前記樹脂部材は、厚みが3.0mm以下の部位である第1被覆部を有する、電気部品。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有する金属部材と、
前記金属部材を被覆する、ポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含み、
前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)およびジアミンに由来する成分単位(Ab)を含むポリアミド樹脂(A)を含み、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、テレフタル酸に由来する成分単位を含み、
前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、1,6-ジアミノヘキサンに由来する成分単位およびノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含み、
前記樹脂部材は、厚みが3.0mm以下の部位である第1被覆部を有する、
電気部品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1被覆部のうち、厚みが0.5mm未満の部位を第2被覆部とし、
前記金属部材のうち、前記第1被覆部に接している表面の表面積をS1とし、前記第2被覆部に接している表面の表面積をS2としたとき、S2/S1≦0.5を満たす、
請求項1に記載の電気部品。
【請求項3】
前記金属部材の、前記第1被覆部に接している表面の表面積S1と、前記第2被覆部に接している表面の表面積S2とは、S2/S1≦0.25を満たす、請求項2に記載の電気部品。
【請求項4】
前記第1被覆部は、前記樹脂部材の前記金属部材の表面を被覆する部位の全てに形成される、請求項1または2に記載の電気部品。
【請求項5】
前記ポリアミド樹脂組成物は難燃剤(B)を含む、請求項1または2に記載の電気部品。
【請求項6】
金属製のバスバーと、
前記バスバーに接して配置され、ポリアミド樹脂組成物を含み、前記バスバーを保持する保持部材と、を含み、
前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)およびジアミンに由来する成分単位(Ab)を含むポリアミド樹脂(A)を含み、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、テレフタル酸に由来する成分単位を含み、
前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、1,6-ジアミノヘキサンに由来する成分単位およびノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含み、
前記保持部材は、厚みが3.0mm以下の部位である第1被覆部を有する、
バスバーユニット。
【請求項7】
前記第1被覆部のうち、厚みが0.5mm未満の部位を第2被覆部とし、
前記バスバーのうち、前記第1被覆部に接している表面の表面積をS1とし、前記第2被覆部に接している表面の表面積をS2としたとき、S2/S1≦0.5を満たす、
請求項6に記載のバスバーユニット。
【請求項8】
モータと、
前記モータに電力を供給するインバータと、
前記モータと前記インバータとを電気的に接続するバスバーユニットと、を有する駆動ユニットであって、
前記バスバーユニットは、請求項6または7に記載のバスバーユニットである、
駆動ユニット。
【請求項9】
機体と、
請求項8に記載の駆動ユニットと、を有する、
移動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、成形材料として、ポリアミド樹脂組成物が知られている。ポリアミド樹脂組成物は、例えば、自動車用部品、電気・電子用部品などの種々の部品の材料として広く用いられており、成形体の機械的強度に優れることが知られている。特に、半芳香族ポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂組成物は、成形体の耐熱性にも優れることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、テレフタル酸に由来する成分単位を含む半芳香族ポリアミド樹脂と、強化材と、難燃剤とを含む難燃性ポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献1では、上記ポリアミド樹脂組成物の成形体は、高温環境下における機械特性や寸法安定性に優れており、耐熱性が良好であったとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2010-534258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ポリアミド樹脂組成物は、金属部材に電流を流して他の部品に電気を供給するための電気部品において、電流を流すための金属部材を絶縁被覆するための樹脂部材に用いられ得る。
【0006】
金属部材に電流を流すとジュール熱が発生し、金属部材を被覆する樹脂部材は高温の熱に晒される。特に、電気自動車用途などで大電流を流すとより高温の熱に晒される。このとき、高温の熱に晒された(高温環境下における)樹脂部材に電圧が印加されると、絶縁破壊が生じやすいという問題が生じた。
【0007】
また、電気部品の小型化の観点からは、金属部材を被覆する樹脂部材の厚みを薄くすることが望ましい。しかし、樹脂部材の厚みが小さいと、高温環境下における絶縁破壊がより生じやすいという問題が生じた。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高温環境下においても必要な絶縁性を維持しつつ、小型化への対応が可能な電気部品、バスバーユニット、駆動ユニット、および移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための、本発明の一態様は、下記[1]~[5]の電機部品に関する。
[1]導電性を有する金属部材と、前記金属部材を被覆する、ポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含み、前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)およびジアミンに由来する成分単位(Ab)を含むポリアミド樹脂(A)を含み、前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、テレフタル酸に由来する成分単位を含み、前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、1,6-ジアミノヘキサンに由来する成分単位およびノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含み、前記樹脂部材は、厚みが3.0mm以下の部位である第1被覆部を有する、電気部品。
[2]前記第1被覆部のうち、厚みが0.5mm未満の部位を第2被覆部とし、
前記金属部材のうち、前記第1被覆部に接している表面の表面積をS1とし、前記第2被覆部に接している表面の表面積をS2としたとき、S2/S1≦0.5を満たす、[1]に記載の電気部品。
[3]前記金属部材の、前記第1被覆部に接している表面の表面積S1と、前記第2被覆部に接している表面の表面積S2とは、S2/S1≦0.25を満たす、[2]に記載の電気部品。
[4]前記第1被覆部は、前記樹脂部材の前記金属部材の表面を被覆する部位の全てに形成される、[1]~[3]のいずれかに記載の電気部品。
[5]前記ポリアミド樹脂組成物は難燃剤(B)を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の電機部品。
【0010】
上記課題を解決するための、本発明の一態様は、下記[6]、[7]のバスバーユニットに関する。
[6]金属製のバスバーと、前記バスバーに接して配置され、ポリアミド樹脂組成物を含み、前記バスバーを保持する保持部材と、を含み、前記ポリアミド樹脂組成物は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)およびジアミンに由来する成分単位(Ab)を含むポリアミド樹脂(A)を含み、前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、テレフタル酸に由来する成分単位を含み、前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、1,6-ジアミノヘキサンに由来する成分単位およびノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含み、前記保持部材は、厚みが3.0mm以下の部位である第1被覆部を有する、バスバーユニット。
[7]前記第1被覆部のうち、厚みが0.5mm未満の部位を第2被覆部とし、
前記バスバーのうち、前記第1被覆部に接している表面の表面積をS1とし、前記第2被覆部に接している表面の表面積をS2としたとき、S2/S1≦0.5を満たす、[6]に記載のバスバーユニット。
(【0011】以降は省略されています)

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