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公開番号
2024130957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040937
出願日
2023-03-15
発明の名称
サイドドアおよび移動体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
B60J
5/04 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約
【課題】開閉を繰り返したときの樹脂製アウターパネルの変形を抑制できる移動体のサイドドア、および当該サイドドアを有する移動体を提供すること。
【解決手段】スライドドアを開閉するためのハンドルと、前記ハンドルを配置するための窪み部を有する樹脂製のアウターパネルと、前記アウターパネルの移動体内側に配置されたベルトラインリンフォースと、を有し、前記ベルトラインリンフォースは、前記窪み部の内側の全体または一部を被覆する、移動体のサイドドア。また、当該サイドドアを有する移動体。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
サイドドアを開閉するためのハンドルと、
前記ハンドルを配置するための窪み部を有する樹脂製のアウターパネルと、
前記アウターパネルの移動体内側に配置されたベルトラインリンフォースと、を有し、
前記ベルトラインリンフォースは、前記窪み部の内側の全体または一部を被覆する、
移動体のサイドドア。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記ハンドルは、前記アウターパネルおよび前記ベルトラインリンフォースを貫通して配置された、
請求項1に記載のサイドドア。
【請求項3】
スライドドアである、
請求項1に記載のサイドドア。
【請求項4】
前記アウターパネルは、熱可塑性樹脂製である、
請求項1に記載のサイドドア。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載のサイドドアを有する、移動体。
【請求項6】
自動車である、請求項5に記載の移動体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドドアおよび移動体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車などの移動体のサイドドアが有する構成として、アウターパネルおよびインナーパネルを有し、サイドドアを開閉するためのハンドルを、アウターパネルを貫通して配置した構成が公知である。特許文献1には、ハンドルを構成する部材のうちアウターパネル内側に配置された部材であるハンドルベースを、アウターパネルの内側に移動体の前後方向に伸びて配置されたベルトラインリンフォースメントに、これらを移動体の上下方向に繋ぐブラケットにより結合させた構成が記載されている。特許文献1によれば、ハンドルベースとベルトラインリンフォースメントとを連結させることで、サイドドア側面方向からの他の移動体等の衝突によりハンドルに入力された荷重をベルトラインリンフォースメントに伝達させて逃がすことができる。このため、衝突時の、移動体内部へのハンドルの侵入を抑制することができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-88215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車体を軽量化するため、サイドドアについても樹脂製のアウターパネルの採用が検討されている。一方で樹脂製のアウターパネルは、従来の金属製のアウターパネルと比較して剛性が低いため、変形が生じやすい。そして、本発明者らの新たな知見によると、樹脂製アウターパネルを有するサイドドアの開閉を繰り返すと、開閉時に親指などでアウターパネルを押す際の荷重や、開閉時のハンドルの揺動により、アウターパネルに変形が生じることがある。そして、これらにより変形したアウターパネルが車体から浮き上がってしまい、ハンドルによる開閉がスムーズに行えなかったり、あるいはアウターパネルがリンフォースメントから離れてますます剛性が低下してしまったりする、という問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、開閉を繰り返したときの樹脂製アウターパネルの変形を抑制できる移動体のサイドドア、および当該サイドドアを有する移動体を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の一態様は、下記[1]~[4]のサイドドアに関する。
[1]サイドドアを開閉するためのハンドルと、
前記ハンドルを配置するための窪み部を有する樹脂製のアウターパネルと、
前記アウターパネルの移動体内側に配置されたベルトラインリンフォースと、を有し、
前記ベルトラインリンフォースは、前記窪み部の内側の全体または一部を被覆する、
移動体のサイドドア。
[2]前記ハンドルは、前記アウターパネルおよび前記ベルトラインリンフォースを貫通して配置された、
[1]に記載のサイドドア。
[3]スライドドアである、
[1]または[2]に記載のサイドドア。
[4]前記アウターパネルは、熱可塑性樹脂製である、
[1]~[3]のいずれかに記載のサイドドア。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の他の態様は、下記[5]~[6]の移動体に関する。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のサイドドアを有する、移動体。
[6]自動車である、[5]に記載の移動体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、開閉を繰り返したときの樹脂製アウターパネルの変形を抑制できる移動体のサイドドア、および当該サイドドアを有する移動体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に関する移動体の外観を示す模式図である。
図2は、従来のアウターパネルを移動体内部側からみたときの概略構成を示す模式図である。
図3は、図2の一点鎖線3-3における、従来のアウターパネルおよびハンドルの概略構成を示す断面図である。
図4は、本実施形態に関するアウターパネルを移動体内部側からみたときの概略構成を示す模式図である。
図5は、図4の一点鎖線5-5における、本実施形態に関するアウターパネルおよびハンドルの概略構成を示す断面図である。
図6は、図4の一点鎖線6-6における、本実施形態に関するアウターパネルおよびハンドルの概略構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に関する移動体の外観を示す模式図である。移動体100は、スライドドアであるサイドドア110を有する自動車である。サイドドア110は、移動体外側に配置された樹脂製のアウターパネルと、移動体内側に配置された樹脂製のインナーパネル(不図示)とを有する。アウターパネルには、サイドドアを開閉させるためのハンドル300が配置されている。ハンドル300は、アウターパネルとインナーパネルとの間に配置されたラッチ機構(不図示)に接続されており、ハンドル300に接して配置されたキーシリンダ302からのキー操作により、ラッチ機構を介してロックおよびアンロックされる。
(【0011】以降は省略されています)
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