TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024130376
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040056
出願日2023-03-14
発明の名称MEMSデバイス及びMEMSデバイスの製造方法
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類G01P 15/08 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】ゼロ点オフセットを抑制できるMEMSデバイスを提供する。
【解決手段】
MEMSデバイス1は、第1主面11と第2主面12とを有しており第1主面11からZ1側に窪んだキャビティ13を有するデバイス基板10と、キャビティ13内に位置しており単一のアンカー21によってデバイス基板10に対して機械的に接続されると共に電気的に絶縁されたセンサ部20と、センサ部20に電気的に接続されるデバイス配線30と、を有するデバイスウエハ2と、デバイスウエハ2に対して第1主面11側から対向するキャップ基板50と、デバイス配線30に電気的に導通するキャップ配線60とを有するキャップウエハ3と、デバイスウエハ2とキャップウエハ3とを接合する、接合層4とを備え、デバイス配線30は、接合層4に直接に接合されており、接合層4を介してキャップ配線60に電気的に導通している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面と前記第1主面とは反対側の第2主面とを有しており前記第1主面から第2主面に向かう第1方向に窪んだキャビティを有するデバイス基板と、前記キャビティ内に位置しており単一のアンカーによって前記デバイス基板に対して機械的に接続されると共に電気的に絶縁されたセンサ部と、前記センサ部に電気的に接続されるデバイス配線と、を有するデバイスウエハと、
前記デバイスウエハに対して前記第1主面側から対向するキャップ基板と、前記デバイス配線に電気的に導通するキャップ配線とを有するキャップウエハと、
前記デバイスウエハと前記キャップウエハとを接合する、接合層と
を備え、
前記デバイス配線は、前記接合層に直接に接合されており、前記接合層を介して前記キャップ配線に電気的に導通している、MEMSデバイス。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記センサ部は、
前記キャビティの壁面に固定された、前記アンカーと、
前記アンカーに対して第1アイソレーションジョイントを介して機械的に接続されると共に電気的に絶縁されており、前記第1方向に直交する第2方向に延びる、固定電極と、
前記アンカーに対して第2アイソレーションジョイントを介して機械的に接続されると共に電気的に絶縁された、スプリングと、
前記スプリングに対して機械的に連結されると共に電気的に導通する、マスと、
前記マスに対して機械的に連結されると共に電気的に導通しており、前記第2方向に延びており、前記固定電極に対して前記第1方向及び前記第2方向のいずれにも直交する第3方向に対向する、可動電極と、
前記アンカーと、前記固定電極のうち少なくとも前記第1アイソレーションジョイントの近位側に位置する領域と、前記スプリング、前記マスおよび前記可動電極にわたる領域のうち少なくとも前記第2アイソレーションジョイントの近位側に位置する領域とにおいて、前記第1主面側に積層されたデバイス絶縁層と、
を有しており、
前記センサ部のうち前記アンカーを除く部分が、前記キャビティの底面に対して前記第1方向に離間しており、
前記デバイス配線は、
前記デバイス絶縁層に積層されており、前記第1主面側から見て前記固定電極に対応位置しており前記デバイス絶縁層を貫通して前記固定電極に電気的に導通する、固定電極コンタクトから、前記第1アイソレーションジョイントを横断して固定電極接合部まで延びる、固定電極配線と、
前記デバイス絶縁層に積層されており、前記第1主面側から見て前記スプリング、前記マス又は前記可動電極に対応位置しており前記デバイス絶縁層を貫通して前記スプリング、前記マス又は前記可動電極に電気的に導通する、可動電極コンタクトから、前記第2アイソレーションジョイントを横断して可動電極接合部まで延びる、可動電極配線と
を有しており、
前記デバイス配線は、前記固定電極接合部及び前記可動電極接合部において前記接合層を介して前記キャップ配線に接合されており、
前記デバイス配線及び前記キャップ配線は電気的に導通している、
請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項3】
前記キャップウエハは、
前記キャップ基板に積層された、第1キャップ絶縁層と、
前記第1キャップ絶縁層に対して間に前記キャップ配線を介在させつつ積層されている、第2キャップ絶縁層と、
前記第2キャップ絶縁層に積層されており、前記第2キャップ絶縁層を貫通する接合電極コンタクトを介して前記キャップ配線に電気的に導通する、接合電極と
をさらに有しており、
前記キャップウエハは、前記接合電極において前記接合層を介して前記固定電極接合部及び前記可動電極接合部に接合されている、
請求項2に記載のMEMSデバイス。
【請求項4】
前記固定電極接合部及び/又は前記可動電極接合部は、前記第1方向から見て前記アンカーに対応位置している、
請求項2に記載のMEMSデバイス。
【請求項5】
前記デバイス配線は、前記第1方向から見て前記アンカーを横断しており、
前記固定電極接合部及び/又は前記可動電極接合部は、前記第1方向から見て前記アンカーに位置しない、
請求項2に記載のMEMSデバイス。
【請求項6】
前記キャップウエハは、外部配線が接続可能な電極パッドを有しており、
前記電極パッドは、前記キャップ配線の前記接合電極とは反対側の端部に電気的に接続されている、
請求項3に記載のMEMSデバイス。
【請求項7】
前記電極パッドと前記キャップ配線とは、前記キャップウエハのうち同一レイヤに位置しており同一材料である、
請求項6に記載のMEMSデバイス。
【請求項8】
前記接合層は、アルミニウムゲルマニウム合金製である、
請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項9】
前記デバイス配線は、前記接合層に対して、濡れ性を有すると共に共晶の拡散が生じない、材料製である、
請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項10】
前記デバイス配線は、ポリシリコン、ポリサイド合金、窒化チタン合金、チタンタングステン合金からなる群から選択される、導電性を有する材料製である、
請求項9に記載のMEMSデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、MEMSデバイス及びMEMSデバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
半導体微細加工技術を用いて製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical System)センサが知られている。MEMSセンサとして、特許文献1には加速度センサが開示されている。特許文献1の加速度センサは、固定電極と可動電極とを有するコンデンサ部を備え、作用する加速度に応じた可動電極の変位に応じたコンデンサ部における静電容量の変化を検出することによって加速度を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-217473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のMEMSセンサは、固定電極と可動電極とがそれぞれ異なるアンカーによってベース基板に接続されている。このため、該MEMSセンサがパッケージ化されてなるMEMSパッケージにおいてパッケージ応力が生じたとき、固定電極及び可動電極にはそれぞれ異なるアンカーを介して大きさ及び/又は方向等の異なるパッケージ応力が伝達され得る。この場合、固定電極及び可動電極は、それぞれ異なって変形して、両者の間の静電容量が変化し得る。この結果、加速度を検出していないゼロ点においても、コンデンサ部の静電容量が規定の所定値に対してオフセットしてしまう、いわゆるゼロ点オフセットが生じ得る。
【0005】
本開示は、ゼロ点オフセットを抑制できるMEMSデバイス及びその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、
第1主面と前記第1主面とは反対側の第2主面とを有しており前記第1主面から第2主面に向かう第1方向に窪んだキャビティを有するデバイス基板と、前記キャビティ内に位置しており単一のアンカーによって前記デバイス基板に対して機械的に接続されると共に電気的に絶縁されたセンサ部と、前記センサ部に電気的に接続されるデバイス配線と、を有するデバイスウエハと、
前記デバイスウエハに対して前記第1主面側から対向するキャップ基板と、前記デバイス配線に電気的に導通するキャップ配線とを有するキャップウエハと、
前記デバイスウエハと前記キャップウエハとを接合する、接合層と
を備え、
前記デバイス配線は、前記接合層に直接に接合されており、前記接合層を介して前記キャップ配線に電気的に導通している、MEMSデバイスを提供する。
【0007】
本開示の他の態様は、
第1主面と前記第1主面とは反対側の第2主面とを有しており前記第1主面から第2主面に向かう第1方向に窪んだキャビティを有するデバイス基板と、前記キャビティ内に位置しており単一のアンカーによって前記デバイス基板に対して機械的に接続されると共に電気的に絶縁されたセンサ部と、前記センサ部に電気的に接続されるデバイス配線と、を有するデバイスウエハを形成すること、
前記デバイスウエハに対して前記第1主面側から対向するキャップ基板と、前記デバイス配線に電気的に導通するキャップ配線とを有するキャップウエハを形成すること、
前記デバイスウエハと前記キャップウエハとを接合層を介して接合する
ことを含み、
前記接合では、前記デバイス配線を、前記接合層に直接に接合して、前記接合層を介して前記キャップ配線に電気的に導通させる、MEMSデバイスの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るMEMSデバイス及びその製造方法によれば、ゼロ点オフセットを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本開示の一実施形態に係るMEMSデバイスの平面図である。
図2は図1のII-II線に沿ったMEMSデバイスのX-Z平面に沿った断面図である。
図3はデバイスウエハをZ2側から見た底面図である。
図4はキャップウエハをZ1側から見た平面図である。
図5は図1のV-V線に沿ったMEMSデバイスのY-Z平面に沿った断面図である。
図6はキャップウエハの形成工程の1つを示す図である。
図7は図6の次の工程を示す図である。
図8は図7の次の工程を示す図である。
図9は図8の次の工程を示す図である。
図10は図9の次の工程を示す図である。
図11は図10の次の工程を示す図である。
図12は図11の次の工程を示す図である。
図13はデバイスウエハの形成工程の1つを示す図である。
図14は図13の次の工程を示す図である。
図15は図14の次の工程を示す図である。
図16は図15の次の工程を示す図である。
図17は図16の次の工程を示す図である。
図18はキャップウエハとデバイスウエハとの接合工程の1つを示す図である。
図19は図18の次の工程を示す図である。
図20は図19の次の工程を示す図である。
図21は図20の次の工程を示す図である。
図22は変形例に係るMEMSデバイスを示す図2と同様の図である。
図23は更なる変形例に係るデバイスウエハを示す図3と同様の図である。
図24は図23のXXIV-XXIV線に沿ったMEMSデバイスのX-Z平面に沿った断面図である。
図25は更なる他の変形例に係るデバイスウエハを示す図3と同様の図である。
図26は図25のXXVI-XXVI線に沿ったMEMSデバイスのX-Z平面に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態に係るMEMSデバイスを添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
表示装置
3日前
株式会社コロナ
石油ストーブ
10日前
個人
電気抵抗の測定方法
18日前
太陽誘電株式会社
センサ
6日前
株式会社ヨコオ
プローブ
3日前
株式会社トプコン
測量装置
10日前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
太陽誘電株式会社
検出装置
21日前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
ユニパルス株式会社
距離測定装置
今日
CKD株式会社
錠剤検査装置
25日前
北陽電機株式会社
光電センサ
17日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
1か月前
個人
変位測定装置
3日前
個人
二次電池繰返パルス放電器用基板
3日前
株式会社日立国際電気
試験装置
1か月前
株式会社東芝
センサ
21日前
株式会社キーエンス
超音波流量センサ
21日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
今日
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
11日前
ローム株式会社
磁気検出装置
11日前
ニデック株式会社
測定用治具
18日前
スズキ株式会社
車両後部構造
今日
大陽日酸株式会社
液面センサ
1か月前
株式会社デンソートリム
ガスセンサ
3日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
6日前
ニデック株式会社
測定用治具
18日前
株式会社チノー
放射光導光型温度計
21日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
今日
株式会社ジークエスト
感温センサー
21日前
愛知製鋼株式会社
位置推定システム
24日前
オムロン株式会社
近接センサ
今日
東洋電装株式会社
角度検出装置
今日
東レ株式会社
センサー素子及びガスセンサー
24日前
株式会社ヒロハマ
包装用容器の気密検査治具
27日前
続きを見る