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公開番号2024128459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037444
出願日2023-03-10
発明の名称土壌改良材、土壌改良材の製造方法、及び土壌の改良方法
出願人昭和産業株式会社
代理人個人
主分類C09K 17/14 20060101AFI20240913BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた土壌改良効果を有し、施用時の作業負担が少なく、有効成分含量が安定化し、製造コストの削減を実現し得る技術を提供すること。
【解決手段】糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、バイオマスと、を含有し、比重が0.55kg/L以下である、土壌改良材を提供する。また、糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、バイオマスと、を混合する混合工程と、前記混合工程後の混合物を乾燥する乾燥工程と、を含み、前記混合工程及び/又は前記乾燥工程において、土壌改良材の比重が0.55kg/L以下となるように前記土壌改良材を調製する、土壌改良材の製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、
バイオマスと、
を含有し、
比重が0.55kg/L以下である、土壌改良材。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
水分含有量が、15質量%以下である、請求項1に記載の土壌改良材。
【請求項3】
前記バイオマスの含有量が、25質量%以上75質量%以下である、請求項1に記載の土壌改良材。
【請求項4】
前記バイオマスが、穀物類バイオマスである、請求項1に記載の土壌改良材。
【請求項5】
前記穀物類バイオマスが、脱脂米ぬか、大豆皮、小麦ふすま、グルテンフィードから選択される1以上の穀物類バイオマスである、請求項4に記載の土壌改良材。
【請求項6】
糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、バイオマスと、を混合する混合工程と、
前記混合工程後の混合物を乾燥する乾燥工程と、
を含み、
前記混合工程及び/又は前記乾燥工程において、土壌改良材の比重が0.55kg/L以下となるように前記土壌改良材を調製する、土壌改良材の製造方法。
【請求項7】
糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓を土壌に施用する糖化ろ滓施用工程と、
バイオマスを土壌に施用するバイオマス施用工程と、
を含み、
前記糖化ろ滓と前記バイオマスを合わせた場合の比重が0.55kg/L以下となるように、前記糖化ろ滓及び/又は前記バイオマスを調製する、土壌の改良方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、土壌改良材に関する。より詳細には、土壌改良材、該土壌改良材の製造方法、及び土壌の改良方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
土壌中の病原微生物を抑制するための土壌消毒が広く行われているが、化学的防除の例としては、クロルピクリンなどを用いるガス消毒など、耕種的防除の例としては、高温の蒸気を用いる蒸気消毒、太陽熱消毒、還元消毒などが知られている。
【0003】
中でも還元消毒は、化学薬剤を使わない環境への負荷が低減された土壌消毒法として実施され、土壌中の病原微生物の種類にかかわらず高い効果が期待できる。還元消毒では、具体的には、米ぬかや小麦フスマなどの有機物を圃場に散布し、ロータリーなどで耕起して土壌に混和し、灌水を行った後、樹脂製フィルムなどで地表面を被覆し、3~4週間程度地温を25~30℃以上に保つことによって、土壌微生物を急激に増殖させて土壌を急激な還元状態にする。病原微生物は酸素を必要とするため、土壌を還元状態にすることによって、土壌中の病原微生物を減少・死滅させることができる。
【0004】
還元消毒に用いる有機物として、食品製造における副生物を利用することが検討されている。例えば、特許文献1には、小麦フスマ及び/又は末粉から主としてなる造粒物を土壌に混合して発酵させ、還元状態にすることにより土壌を消毒する方法が記載されている。非特許文献1~2では、食品工場から排出されるタピオカ澱粉由来のアミノ酸生成過程の副生物を還元消毒に用いることが検討されており、糖含有珪藻土と糖蜜吸着資材を含む資材を土壌還元消毒に用いてトマトの青枯病を防除することが試験されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-61003号公報
特開2020-204019号公報
【非特許文献】
【0006】
「新規資材を用いた土壌還元消毒によるトマト青枯病の防除」(農業試験場ニュースNo128、和歌山農業試験場、平成29年1月発行)
大谷洋子「トマト青枯病菌に対する糖含有珪藻土と糖蜜吸着資材を用いた土壌還元消毒の処理条件の検討」(関西病虫研報(60):71-76, 2018)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1のように、食品製造で副生する小麦フスマを用いて土壌の還元消毒を行うことが提案されていたが、土壌の深層部まで還元消毒を行うことが難しい場合があった。また、還元消毒のために用いる有機物に窒素分が多いと、還元消毒によってドブのような臭い(ドブ臭)が発生するという問題もあった。これを解決するために、本願出願人は、トウモロコシなどを原料として糖質を製造する際に副生する糖化ろ滓を用いて還元消毒を行うことによって、効果的に土壌を還元状態にして病原微生物を抑制できることを見出し、先に特許出願を行っている(特許文献2)。
【0008】
本技術では、更なる技術の発展を目指し、特許文献2に記載の土壌改良材の効果に加えて、施用時の作業負担が少なく、組成の振れが小さくなるため有効成分含量が安定化しやすく、製造コストの削減を実現し得る技術を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術では、まず、糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、
バイオマスと、
を含有し、
比重が0.55kg/L以下である、土壌改良材を提供する。
本技術に係る土壌改良材の水分含有量は、15質量%以下とすることができる。
本技術に係る土壌改良材において、前記バイオマスの含有量は、25質量%以上75質量%以下とすることができる。本技術に係る土壌改良材において、前記バイオマスとしては、穀物類バイオマスを用いることができる。この場合、前記穀物類バイオマスとしては、脱脂米ぬか、大豆皮、小麦ふすま、グルテンフィードから選択される1以上の穀物類バイオマスを用いることができる。
【0010】
本技術では、次に、糖質原料の糖化工程において排出される糖化ろ滓と、バイオマスと、を混合する混合工程と、
前記混合工程後の混合物を乾燥する乾燥工程と、
を含み、
前記混合工程及び/又は前記乾燥工程において、土壌改良材の比重が0.55kg/L以下となるように前記土壌改良材を調製する、土壌改良材の製造方法を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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