公開番号2024128437 公報種別公開特許公報(A) 公開日2024-09-24 出願番号2023037410 出願日2023-03-10 発明の名称クラウドサービス支援装置、クラウドサービス支援方法およびコンピュータプログラム 出願人日本電気株式会社 代理人個人,個人 主分類G06Q 10/20 20230101AFI20240913BHJP(計算;計数) 要約【課題】 連携しているシステムの障害発生に起因したSaaSに対するSaaS利用者のサービス利用満足度の低下の抑制を図る。 【解決手段】 支援装置30の通知部31は、連携システム36に障害が発生している場合に、連携システム36の障害発生を支援対象のSaaS35に通知する。受付部32は、支援対象のSaaS35を利用しているSaaS利用者からSaaS35を介して連携システム36に出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システム36の復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付ける。出力部33は、受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システム36に出力する。 【選択図】 図6 特許請求の範囲【請求項1】 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知する通知部と、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付ける受付部と、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力する出力部と を備えるクラウドサービス支援装置。 続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】 前記要望情報は、障害発生の連携システムにおいて処理待ち状態となっている複数のタスクのうち、連携システムの復旧時において優先処理を要望するタスクである優先処理タスクを表す情報を含み、 連携システムの復旧時における優先処理タスクの優先処理を前記優先処理依頼情報によって連携システムに依頼する優先処理依頼サービスの料金算出用の料金表情報と、前記要望情報に含まれている優先処理タスクの数とを用いて、優先処理依頼サービスの利用料金をSaaS利用者ごとに算出する算出部をさらに備える請求項1に記載のクラウドサービス支援装置。 【請求項3】 支援対象のSaaSがサービスを提供できなくなる障害が発生している場合に、SaaS利用者から障害発生のSaaSへの問合せを受け付け当該問合せに対して障害発生のSaaSに代わって回答する代行回答部をさらに備える請求項1に記載のクラウドサービス支援装置。 【請求項4】 前記代行回答部は、支援対象のSaaSの稼働状況を表す稼働状況情報を用いて、支援対象のSaaSに障害が発生していることを検知する請求項3に記載のクラウドサービス支援装置。 【請求項5】 SaaS利用者から障害発生のSaaSへの問合せの内容を分析した分析結果を用いてFAQ(Frequently Asked Questions)を生成し、生成したFAQの情報を支援対象のSaaSに向けて出力する生成部をさらに備える請求項3に記載のクラウドサービス支援装置。 【請求項6】 コンピュータによって、 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知し、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付け、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力するクラウドサービス支援方法。 【請求項7】 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知する処理と、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付ける処理と、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力する処理と をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、クラウドサービスに係る技術に関する。 続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】 【0002】 クラウドサービスを提供するシステムの一つとして、SaaS(Software as a Service)と呼ばれるものがある。SaaSは、情報通信網(インターネット)を介してソフトウェアを提供する。このようなSaaSを運用するSaaS事業者は、ソフトウェアを実行させるために、別の事業者によるPaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)を利用することがある。PaaSもIaaSも、クラウドサービスを提供するシステムであるが、PaaSは、情報通信網(インターネット)を介してソフトウェア(アプリケーションプログラム)を実行するプラットフォームを提供する。IaaSは、情報通信網(インターネット)を介してソフトウェアを実行する計算機(コンピュータ)や記憶装置などのハードウェアや、通信回線などのインフラを提供する。IaaSは、HaaS(Hardware as a Service)と呼ばれることもある。 【0003】 なお、特許文献1(特開2011-258098号公報)には、クラウドサービスを提供しているネットワーク装置とサーバ計算機から取得する情報に基づいて、処理応答の遅延の要因を特定する技術が示されている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 特開2011-258098号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、SaaSは、利用しているPaaSやIaaSに障害が発生することに因りサービスを提供できなくなってしまう。これにより、PaaSやIaaSの障害発生に起因して、SaaSを利用しているSaaS利用者は作業中の業務などが滞ることになる。このため、障害が解消されてPaaSやIaaSが復旧した際には、SaaS利用者にとっては、SaaSを介してPaaSやIaaSに出力した処理対象(以下、タスクとも称する)が直ちにPaaSやIaaSによって処理されることが望ましい。しかしながら、復旧したPaaSやIaaSは、障害発生により滞ってしまった未処理のタスクを処理しなければならない状態であり、そのような未処理のタスクを受け付け順に処理していくこととなる。このようなことから、PaaSやIaaSが復旧しても、滞ってしまった未処理のタスクの中で受け付け順が遅かったタスクにあっては処理されるまでに長い時間が掛かってしまうし、SaaS利用者はタスクが処理される時間を読めない。障害発生に因り作業が滞った上に、このような状況は、SaaSに対するSaaS利用者のサービス利用満足度を低下させてしまう要因となる。 【0006】 本発明は上記課題を解決するために考え出されたものである。すなわち、本発明の主な目的は、PaaSやIaaSなどの他のクラウドサービスのシステム障害発生に起因したSaaSに対するSaaS利用者のサービス利用満足度の低下の抑制を図る技術を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するために、本発明に係るクラウドサービス支援装置は、その一態様として、 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知する通知部と、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付ける受付部と、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力する出力部と を備える。 【0008】 また、本発明に係るクラウドサービス支援方法は、その一態様として、 コンピュータによって、 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知し、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付け、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力する。 【0009】 さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、その一態様として、 クラウドサービスを提供する支援対象のSaaS(Software as a Service)と連携している連携システムに障害が発生している場合に、連携システムの障害発生を支援対象のSaaSに通知する処理と、 支援対象のSaaSを利用しているSaaS利用者からSaaSを介して連携システムに出力された処理対象であるタスクについて障害発生の連携システムの復旧時におけるタスクの優先処理に関する要望情報をSaaS利用者から受け付ける処理と、 受け付けた要望情報を含む優先処理依頼情報を優先処理依頼先の連携システムに出力する処理と をコンピュータに実行させる。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、PaaSやIaaSなどの他のクラウドサービスのシステム障害発生に起因したSaaSに対するSaaS利用者のサービス利用満足度の低下の抑制を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する