TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024127613
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036877
出願日2023-03-09
発明の名称溶融成形装置および振動子の製造方法
出願人株式会社豊田中央研究所,株式会社ミライズテクノロジーズ,トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類C03B 19/02 20060101AFI20240912BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】振動子の溶融成形装置を提供する。
【解決手段】溶融成形装置は、平坦な上面と、上面に垂直な第1軸を中心とした円筒状にくり抜かれた形状を有するとともに穴底面を備えている穴部と、第1軸を中心として穴底面から上方へ伸びている支柱と、を備える溶融成形型を備える。溶融成形装置は、第1軸と同軸の第2軸を備えており、溶融成形型の上方に配置されており、先端部から穴部に向けて火炎を発生させることが可能に構成されているバーナを備える。先端部には、燃料ガスを噴出可能に構成されている第1開口が、第2軸を中心とした回転対称に配置されている。第2軸の方向からみたときに、第1開口が支柱を取り囲んでいるとともに、第1開口が支柱に重複していない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平坦な上面と、前記上面に垂直な第1軸を中心とした円筒状にくり抜かれた形状を有するとともに穴底面を備えている穴部と、前記第1軸を中心として前記穴底面から上方へ伸びている支柱と、を備える溶融成形型と、
前記第1軸と同軸の第2軸を備えており、前記溶融成形型の上方に配置されており、先端部から前記穴部に向けて火炎を発生させることが可能に構成されているバーナと、
を備える溶融成形装置であって、
前記先端部には、燃料ガスを噴出可能に構成されている第1開口が、前記第2軸を中心とした回転対称に配置されており、
前記第2軸の方向からみたときに、前記第1開口が前記支柱を取り囲んでいるとともに、前記第1開口が前記支柱に重複していない、
溶融成形装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1開口は、前記第2軸を中心とした円環形状である、請求項1に記載の溶融成形装置。
【請求項3】
前記円環形状の前記第1開口は、波打っている縁部を備えている、請求項2に記載の溶融成形装置。
【請求項4】
前記第1開口は複数備えられており、
複数の前記第1開口が、前記第2軸を中心とした回転対称に配置されている、請求項1に記載の溶融成形装置。
【請求項5】
複数の前記第1開口の各々が有する開口面積は、前記第2軸からの距離が大きいほど大きくなっている、請求項4に記載の溶融成形装置。
【請求項6】
前記第2軸を含むように前記先端部に配置されている第2開口をさらに備えており、
前記第2開口の周囲に前記第1開口が配置されており、
前記第2開口の開口面積は、前記第1開口の開口面積よりも小さい、請求項1に記載の溶融成形装置。
【請求項7】
前記第2軸の方向からみたときに、前記第1開口が前記穴部の外周を取り囲んでいるとともに、前記第1開口が前記穴部に重複していない、請求項1に記載の溶融成形装置。
【請求項8】
平坦な上面と、前記上面に垂直な第1軸を中心とした円筒状にくり抜かれた形状を有するとともに穴底面を備えている穴部と、前記第1軸を中心として前記穴底面から上方へ伸びている支柱と、を備える溶融成形型と、
前記第1軸と同軸の第2軸を備えており、前記溶融成形型の上方に配置されており、先端部から前記穴部に向けて火炎を発生させることが可能に構成されているバーナと、
を備える溶融成形装置であって、
前記上面を含んだ平面上における前記火炎の温度分布が、前記第2軸の温度よりも、前記第2軸の周囲の温度の方が高い分布を有している、
溶融成形装置。
【請求項9】
平坦な上面と、前記上面に垂直な第1軸を中心とした円筒状にくり抜かれた形状を有するとともに穴底面を備えている穴部と、前記第1軸を中心として前記穴底面から上方へ伸びている支柱と、を備える溶融成形型と、
前記溶融成形型の上方に配置されており、前記穴部と対向して配置されている先端部を有しており、前記先端部から前記穴部に向けて火炎を発生させることが可能に構成されているバーナと、
前記上面と平行な平面方向において、前記火炎の位置を移動可能に制御する火炎位置制御部と、
を備える溶融成形装置を用いた振動子の製造方法であって、
前記上面に、前記穴部を覆うように板状の被加工材料を配置する配置工程と、
前記先端部から火炎を発生させる工程と、
前記火炎位置制御部によって、前記平面方向における前記火炎の位置を、前記第1軸を中心とした回転対称な軌跡で移動させる加熱工程と、
を備え、
前記第1軸の方向からみたときに、前記軌跡が前記支柱と交わっていない、
振動子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、振動子の溶融成形装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、高精度化が可能であるジャイロとして、溶融シリカを振動子に用いたBird-bath Resonator Gyroscope (BRG)が開示されている。具体的な製造方法を説明する。上面の一部に穴部が形成されている溶融成形型を準備する。穴部は、成形型の上面に垂直な中心軸を中心として、上面の一部に形成されている。穴部を塞ぐように被加工材料(例:石英板)を配置し、被加工材料の下面を減圧し、被加工材料の上面をバーナで加熱する。穴部の内部に入り込むように被加工材料を溶融変形させることで、半球形状の振動子を作製することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2018/079129号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バーナによる火炎の温度分布は、火炎の中心部が高温であり、外周部に向かって温度が低くなる分布を持つ。従来の溶融成形装置では、火炎の中心部が穴部の中心(支柱)に位置しているため、熱伝導方向が、支柱から外周へ向かう一方向であった。そのため、平面方向の温度分布は、中心である支柱が高く、支柱の外周方向に離れるほど低下していた。その結果、支柱と穴部の縁部との温度差が大きくなっており、作製されるガラス振動子の形状対称性を上げられないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する溶融成形装置は、平坦な上面と、上面に垂直な第1軸を中心とした円筒状にくり抜かれた形状を有するとともに穴底面を備えている穴部と、第1軸を中心として穴底面から上方へ伸びている支柱と、を備える溶融成形型を備える。溶融成形装置は、第1軸と同軸の第2軸を備えており、溶融成形型の上方に配置されており、先端部から穴部に向けて火炎を発生させることが可能に構成されているバーナを備える。先端部には、燃料ガスを噴出可能に構成されている第1開口が、第2軸を中心とした回転対称に配置されている。第2軸の方向からみたときに、第1開口が支柱を取り囲んでいるとともに、第1開口が支柱に重複していない。
【0006】
上記の構成によると、火炎の中心部を、支柱の周囲に回転対称に配置することができる。これにより、熱伝導方向を、火炎中心から内周(支柱)へ向かう方向と、火炎中心から外周へ向かう方向の2方向にすることができる。その結果、支柱と穴部の縁部との温度差を小さくすることができる。被加工材料の変形しやすさの、場所による差を小さくすることができるため、形状対称性の良い振動子を作製することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1の溶融成形装置1の断面概略図である。
実施例1の溶融成形装置1の上面図である。
バーナ50の構成を示す図である。
振動子の製造工程を説明するフロー図である。
従来の溶融成形装置1001における断面側面図である。
溶融成形装置1における断面側面図である。
外周開口OT1の変形例を示す図である。
実施例2のバーナ先端部250sの平面図である。
実施例2の変形例におけるバーナ先端部250sを示す図である。
実施例3のバーナ先端部350sの平面図である。
実施例4の溶融成形装置401における断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0008】
(溶融成形装置1の構成)
図1に、溶融成形装置1の断面概略図を示す。図2に、溶融成形装置1の上面図を示す。図1は、図2のI-I線における断面図に対応している。なお図2では、バーナ50、放射温度計60、可動機構53およびステージ45の記載を省略している。
【0009】
ステージ45は、xy方向(水平方向)に移動可能に構成されている。ステージ45は、平坦な載置面45sを備えている。載置面45s上には、ヒートシンク40およびプレート10を介して、成形型20が載置されている。
【0010】
ヒートシンク40は、ステージ45と成形型20との間に配置されている。ヒートシンク40は、プレート10の下面10rと接触している。ヒートシンク40の内部には、循環配管41が配置されている。循環配管41は、チラー設備42に接続されている。循環配管41には、チラー設備42によって恒温化(例:35℃)された熱媒が循環している。これによりヒートシンク40は、工程中に一定の温度を保ち続けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
低温エナメル
3か月前
AGC株式会社
ガラス積層体
29日前
日本山村硝子株式会社
封着材料
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラスの製造方法
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス管及び医薬品容器
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス管及び医薬品容器
2か月前
AGC株式会社
膜付き基材
3か月前
AGC株式会社
膜付き基材
3か月前
株式会社片岡製作所
割断装置、割断方法
1か月前
株式会社フジクラ
光ファイバ用母材の製造方法
25日前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法及びガラス板
2か月前
湖北工業株式会社
シリカガラス及びその製造方法
3か月前
AGC株式会社
ガラスペースト
2か月前
AGC株式会社
積層膜付き基材
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
3か月前
HOYA株式会社
ガラス
3か月前
AGC株式会社
ガラス板の洗浄方法
1か月前
個人
ガラス素材の色彩装身具の製造方法
28日前
AGC株式会社
ガラス基板
1か月前
株式会社オハラ
フツリン酸塩系光学ガラス及び光学素子
22日前
AGC株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
株式会社中村製材所
合わせガラス
22日前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維の製造方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス、強化用ガラス板及び強化ガラス板
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板及びその製造方法
1か月前
株式会社オハラ
結晶相を含むガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
抗ウイルス性ガラス及びこれを用いた樹脂成形品
1か月前
信越石英株式会社
光学用合成石英ガラス及びその製造方法
11日前
株式会社オハラ
リン酸塩光学ガラスの製造方法
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス及びその製造方法
3か月前
AGC株式会社
光学ガラスおよび紫外線発光装置
2か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス及びその製造方法
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラスの製造方法、及びガラス製造装置
3か月前
続きを見る