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公開番号2024126872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035582
出願日2023-03-08
発明の名称遠心送風機および空気調和機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人個人
主分類F04D 29/44 20060101AFI20240912BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧力損失を低減して風量および圧力等の送風性能を改善し、風速の急激な低下に起因するサージングの発生を抑制して運転の安定化を計る。
【解決手段】ケーシング110は、羽根部154の外周に対向する内周面が巻き始めPから巻き終わりQに向かうに従って回転軸153からの距離が漸次大きくなる渦巻き部131と、渦巻き部の巻き終わりにおける接線方向に添う方向に巻き終わりから延在して吹出口132に至るディフューザ部133とを備えている。ディフューザ部に、径方向外側に突出する頂部143を有する凸部140を設け、凸部は、吹出口側へ向かうに従って回転軸からの距離が漸次大きくなり頂部に至る第1の面141と、頂部から吹出口側に向けて延在し、第1の面に対して回転軸へ接近するように傾斜する第2の面142とを備えた。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の羽根を備えモータの回転軸に接続されて回転することで前記複数の羽根の間を介して遠心方向に排気を行う羽根車と、
前記回転軸方向の端部に吸込口を備え、前記羽根車を収容するケーシングと、
を備え、
前記ケーシングは、前記羽根車の前記複数の羽根に対向する内周面が巻き始めから巻き終わりに向かうに従って前記回転軸からの距離が漸次大きくなる渦巻き部と、吹出口を有し該渦巻き部の前記巻き終わりに接続されるディフューザ部とを備え、
前記ディフューザ部に、径方向外側に突出する頂部を有する凸部を設け、
前記凸部は、前記吹出口側へ向かうに従って前記回転軸からの距離が漸次大きくなり前記頂部に至る第1の面と、前記頂部から前記吹出口側に向けて延在し、前記第1の面の下流側端部から前記回転軸へ接近するように傾斜する第2の面とを備えた遠心送風機。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記凸部は、前記ディフューザ部の前記回転軸方向両端部から間隔を空けて中央部に配置されている請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項3】
前記凸部の前記回転軸方向の幅は、上流側から下流側へ向かって徐々に広くなる請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項4】
前記第1の面および前記第2の面に隣接する部分に、前記吹出部側へ向かって拡開するとともに、前記回転軸方向へ向かって下り勾配となる一対の第3の面を備えた請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項5】
前記第2の面は、前記第1の面の前記吹出口側端部の前記軸方向中間部から前記吹出口側に向けて延在し、
前記第3の面は、前記頂部の両側の前記第1の面の両端部から前記第2の面に隣接して前記吹出口側に向かって延在する請求項4に記載の遠心送風機。
【請求項6】
前記第1の面と前記第3の面の前記回転軸方向に隣接する部分に、前記吹出口側に向かって拡開するとともに、前記回転軸方向へ向かって下り勾配となる一対の第4の面を備えた請求項5に記載の遠心送風機。
【請求項7】
筺体に、請求項1乃至6のいずれかに記載の遠心送風機と、熱交換器と、を備えた空気調和機。
【請求項8】
前記遠心送風機は、前記第2の面の前記吹出口側の端部、または前記端部よりも前記吹出口側の位置で前記筐体の内部に固定されるための固定板を備え、
前記第1の面が前記筐体の内面に平行に対向するように固定される、
請求項7に記載の空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心送風機及びこれを備えた空気調和機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
遠心ファンに含まれるシロッコファンが備えるケーシングは、例えばインボリュート曲線に従って流路断面積が拡大するように形成された渦巻部と、渦巻部終端である巻終りと吹出口とを接続するディフューザ部とから構成される(例えば特許文献1参照)。巻終りを通過した空気流は、ディフューザ部においてこれまでの旋回流からディフューザ壁面に平行な直線的な空気流へ変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-61278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ディフューザ部は、巻終りから吹出口にかけて流路断面積が拡大していくように設計されるが、ディフューザ部における流路抵抗が送風性能の悪化につながっていた。そこで、ディフューザ部の流路抵抗を低減するため、吹出口の流路断面積を拡大させてディフューザ部の流路断面積の拡大率を大きくすることが考えられる。しかしながら、流路断面積の拡大率を大きくすることで吹出口から吹き出される空気の風速が急激に低下することでディフューザ部の舌部付近を流れる風速の低い空気の流れを誘引できず、当該箇所の空気が吹出口から吹き出されることなく逆流して渦巻部を再循環してしまい、風量が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、流路抵抗を低減しつつ、風速の急激な低下に起因する風量の低下を抑制することができる遠心送風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の羽根を備えモータの回転軸に接続されて回転することで前記複数の羽根の間を介して遠心方向に排気を行う羽根車と、前記回転軸方向の端部に吸込口を備え、前記羽根車を収容するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、前記羽根車の前記複数の羽根に対向する内周面が巻き始めから巻き終わりに向かうに従って前記回転軸からの距離が漸次大きくなる渦巻き部と、吹出口を有し該渦巻き部の前記巻き終わりに接続されるディフューザ部とを備え、前記ディフューザ部に、径方向外側に突出する頂部を有する凸部を設け、前記凸部は、前記吹出口側へ向かうに従って前記回転軸からの距離が漸次大きくなり前記頂部に至る第1の面と、前記頂部から前記吹出口側に向けて延在し、前記第1の面の下流側端部から前記回転軸へ接近するように傾斜する第2の面とを備えた遠心送風機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、流路抵抗を低減しつつ、風速の急激な低下による風量を改善し、しかも、風量の低下を抑制することができる遠心送風機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態の空気調和機を示す平断面図である。
図1のII-II線断面図である。
本発明の第1実施形態の遠心送風機を斜め後方から視た斜視図である。
第1実施形態の遠心送風機を斜め前方から視た斜視図である。
第1実施形態の遠心送風機を示す側面図である。
第1実施形態の遠心送風機を示す断面図である。
第1実施形態の遠心送風機から固定板と羽根車を省いた斜視図である。
第1実施形態の遠心送風機から固定板を省いた平面図である。
図6のIX-IX線断面図である。
図6のX-X線断面図である。
本発明の第2実施形態の遠心送風機を斜め後方から視た斜視図である。
第2実施形態の遠心送風機を斜め前方から視た斜視図である。
第2実施形態の遠心送風機を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.空気調和機の全体構造
図1および図2を参照して第1実施形態の空気調和機1について説明する。これらの図において符号10は筺体である。筺体10は、図中左側の端面に開放された空気吸込部11と右側の端面に開放された空気吹出部12とを備えている。空気吸込部11と空気吹出部12はそれぞれ矩形状に形成されている。筺体10の内部には仕切板13が取り付けられ、仕切板13に遠心送風機100が取り付けられることで左室10aと右室10bに仕切られている。
【0010】
遠心送風機100はケーシング110を備え、ケーシング110には、固定板111が固定されている。固定板111は仕切板13にボルト、ナット等により取り付けられており、これにより、遠心送風機100は、左室10aに配置されるとともに、左室10aと右室10bは、仕切板13と固定板111によって、右室10bの空気が左室10aへ漏れるのを防ぐようにシール性が確保されている。
(【0011】以降は省略されています)

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