TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024126866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035576
出願日2023-03-08
発明の名称遠心送風機および空気調和機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人個人
主分類F04D 29/44 20060101AFI20240912BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】流路抵抗を低減して風量および圧力等の送風性能を改善し、しかも、風速の急激な低下に起因するサージングの発生を抑制して運転の安定化を図ることができる遠心送風機を提供する。
【解決手段】モータと、複数の羽根を備えモータの回転軸に接続されて回転することで複数の羽根の間を介して遠心方向に排気を行う羽根車と、回転軸方向の端部に吸込口121を備え、羽根車を収容するケーシング110とを備える遠心送風機である。ケーシングは、羽根車の外周に対向する内周面と回転軸との距離が巻き始めから巻き終わりに向かうに従って漸次大きくなる渦巻き部を備え、渦巻き部は、羽根車の外周側を覆う外周板部130と、中央部に吸込口を有する側板部120とを備え、側板部の径方向外側寄りの位置に、回転軸方向両側に突出する凸部140を、巻き始めと巻き終わりの中間部から巻き終わりに向かって延在させた。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
複数の羽根を備え回転軸に接続されて回転することで前記複数の羽根の間を介して遠心方向に排気を行う羽根車と、
前記回転軸方向の端部に吸込口を備え、前記羽根車を収容するケーシングと、
を備え、
前記ケーシングは、前記回転軸と前記回転軸に平行な前記羽根車の前記複数の羽根に対向する内周面に重なる任意の直線との距離が巻き始めから巻き終わりに向かうに従って漸次大きくなる渦巻き部を備え、
前記渦巻き部は、前記羽根車の外周側を覆う外周板部と、中央部に前記吸込口を有する側板部とを備え、
前記側板部の径方向外側寄りの位置に、前記側板部から前記回転軸方向外側に突出する凸部を、前記巻き始めと前記巻き終わりの中間部から前記巻き終わりに向かって延在させた遠心送風機。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記凸部は、前記中間部から下流側に延在して前記回転軸方向の突出量が所定の割合で増加する第1凸部と、該第1凸部の端部から下流側に延在して前記回転軸方向の突出量の増加率が前記第1凸部の増加率よりも少ない第2凸部と、該第2凸部の端部から下流側に延在して軸方向の突出量が一定の第3凸部と、該第3凸部の端部から下流側に延在して前記回転軸方向の突出量が所定の割合で減少する第4凸部とを備えた請求項1に記載の遠心送風機。
【請求項3】
前記回転軸と直交する方向から視たときに、前記第1凸部の延在開始点と前記第4凸部の延在終了点とを結んだ直線は、前記第4凸部側へ向け拡開している請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項4】
前記第1凸部の前記回転軸方向から視た前記回転軸方向と直交する方向に沿う幅は、前記第2凸部側へ向かうに従って増加する請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項5】
前記第2凸部は、前記回転軸方向から視た前記回転軸方向と直交する方向に沿う幅が前記第3凸部側へ向かうに従って増加する第1の部分と、前記回転軸方向から視た前記回転軸方向と直交する方向に沿う幅が前記第1の部分から前記第3凸部側へ向かうに従って減少する第2の部分とを備えた請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項6】
前記第3凸部の軸方向から視た前記回転軸方向と直交する方向に沿う幅は、前記吹出口側へ向かうに従って減少し、前記第4凸部の前記回転軸方向から視た前記回転軸方向と直交する方向に沿う幅は、前記吹出口側へ向かうに従って増加する請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項7】
前記渦巻き部の前記巻き終わりにおける接線方向に沿う方向に前記巻き終わりから延在して吹出口に至るディフューザ部を備え、前記第4凸部は、前記ディフューザ部に達している請求項2に記載の遠心送風機。
【請求項8】
筺体に、請求項1乃至7のいずれかに記載の遠心送風機と、熱交換器と、を備えた空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心送風機及びこれを備えた空気調和機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
シロッコファンのケーシングは、例えばインボリュート曲線に従って流路断面積が拡大するように形成された渦巻部と、渦巻部終端である巻終り部と吹出口とを接続するディフューザ部とから構成される(例えば特許文献1参照)。巻終り部を通過した空気流は、ディフューザ部においてそれまでの旋回流からディフューザ壁面に平行な直線的な空気流へ変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-61278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ディフューザ部は、巻終り部から吹出口にかけて流路断面積が拡大していくように設計されるが、ディフューザ部における流路抵抗が風量の低下につながっていた。そこで、ディフューザ部の流路抵抗を低減するため、吹出口の流路断面積を拡大させてディフューザ部の流路断面積の拡大率を大きくすることが考えられる。しかしながら、流路断面積の拡大率を大きくすることでディフューザ部の内面付近において剥離流が発生することにより静圧が低下し、風量が不安定となるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、流路抵抗を低減して風量を改善し、しかも、静圧の低下を抑制して運転の安定化を計ることができる遠心送風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の羽根を備え回転軸に接続されて回転することで前記複数の羽根の間を介して遠心方向に排気を行う羽根車と、前記回転軸方向の端部に吸込口を備え、前記羽根車を収容するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、前記回転軸と前記回転軸に平行な前記羽根車の前記複数の羽根に対向する内周面に重なる任意の直線との距離が巻き始めから巻き終わりに向かうに従って漸次大きくなる渦巻き部を備え、前記渦巻き部は、前記羽根車の外周側を覆う外周板部と、中央部に前記吸込口を有する側板部とを備え、前記側板部の径方向外側寄りの位置に、前記側板部から前記回転軸方向外側に突出する凸部を、前記巻き始めと前記巻き終わりの中間部から前記巻き終わりに向かって延在させた遠心送風機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、風量の多いケーシングの外周側で空気の流路断面積が増加して流路抵抗が低減され、風量を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態の空気調和機を示す平断面図である。
図1のII-II線断面図である。
実施形態の遠心送風機を示す断面図である。
図3のIV-IV線断面図である。
図3のV-V線断面図である。
実施形態の遠心送風機を斜め前方から視た斜視図である。
実施形態の遠心送風機を斜め後方から視た斜視図である。
実施形態の遠心送風機を横置きにして後方から視た斜視図である。
実施形態の遠心送風機を示す側面図である。
実施形態の遠心送風機を示す平面図である。
実施形態の遠心送風機を示す裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.空気調和機の全体構造
図1~図5を参照して実施形態の空気調和機1について説明する。これらの図において符号10は筺体である。筺体10は、図中左側の端面に開放された空気吸込部11と右側の端面に開放された空気吹出部12とを備えている。空気吸込部11と空気吹出部12はそれぞれ矩形状に形成されている。筺体10の内部には仕切板13が取り付けられることで左室10aと右室10bに仕切られ、仕切板13に遠心送風機100が取り付けられている。
【0010】
遠心送風機100はケーシング110を備え、ケーシング110には、固定板111が固定されている。固定板111は仕切板13にボルト、ナット等により取り付けられており、これにより、遠心送風機100は、左室10aに配置されるとともに、左室10aと右室10bは、仕切板13と固定板111によって、右室10bの空気が左室10aへ漏れるのを防ぐようにシール性が確保されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ニデック株式会社
ファン
2か月前
個人
液体の汲み上げ方法
2か月前
個人
真空装置、真空ポンプ
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
1か月前
日機装株式会社
遠心ポンプ
2か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
2か月前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
1か月前
川崎重工業株式会社
液圧回転機械
2か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
22日前
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
22日前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
株式会社IHI
圧縮機
13日前
ダイキン工業株式会社
遠心圧縮機
1か月前
シナノケンシ株式会社
電動ポンプ
2か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
14日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
シャープ株式会社
送風装置
13日前
株式会社吉野工業所
吐出器
2か月前
シナノケンシ株式会社
電動ポンプ
2か月前
株式会社豊田自動織機
ルーツポンプ
2か月前
有限会社トーコーテクノ
扇風機用冷却装置
1か月前
株式会社神戸製鋼所
圧縮機ユニット
3か月前
三浦工業株式会社
水封式真空ポンプ
3か月前
株式会社神戸製鋼所
圧縮機ユニット
2か月前
続きを見る