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公開番号2024114362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020086
出願日2023-02-13
発明の名称水封式真空ポンプ
出願人三浦工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F04C 25/02 20060101AFI20240816BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】合成樹脂製のポンプケーシングを用いた場合であっても、ポンプ本体の振動および騒音を抑制することが可能な水封式真空ポンプを提供すること。
【解決手段】水封式真空ポンプ1は、モータ90の回転軸92に連結され、軸線94回りに回転するインペラ10と、インペラ10を収容するポンプ室60を構成するポンプケーシング20と、ポンプ室60に封水を供給するための給水口3と、ポンプ室60に気体を吸入するための吸入口5と、ポンプ室60から気体を排出するための排出口6と、を備え、ポンプケーシング20は、合成樹脂で形成されると共に、インペラ10の回転領域12の少なくとも一部を覆う金属製リング部材14を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータの回転軸に連結され、軸線回りに回転するインペラと、
前記インペラを収容するポンプ室を構成するポンプケーシングと、
前記ポンプ室に封水を供給するための給水口と、
前記ポンプ室に気体を吸入するための吸入口と、
前記ポンプ室から気体を排出するための排出口と、を備え、
前記ポンプケーシングは、合成樹脂で形成されると共に、前記インペラの回転領域の少なくとも一部を覆う金属製リング部材を備える、水封式真空ポンプ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記インペラは、前記回転軸に連結され、軸線回りに同期回転する第1インペラおよび第2インペラを含み、
前記ポンプケーシングは、
前記第1インペラを収容する第1ポンプ室を構成する第1ポンプケーシングと、
前記第2インペラを収容する第2ポンプ室を構成する第2ポンプケーシングと、を含み、
前記第1ポンプ室および前記第2ポンプ室は、内部流体の流通孔を介して相互に連通され、
前記給水口および前記吸入口は、前記第1ポンプ室に対して設けられ、
前記排出口は、前記第2ポンプ室に対して設けられ、
前記金属製リング部材は、前記第1ポンプケーシングおよび前記第2ポンプケーシングのうちの少なくとも1つに備えられる、請求項1に記載の水封式真空ポンプ。
【請求項3】
前記金属製リング部材は、前記ポンプケーシングの内周部に配置されている、請求項1または2に記載の水封式真空ポンプ。
【請求項4】
前記ポンプケーシングは、前記モータの配置側とは反対側に、前記ポンプ室の開口部を有し、
前記開口部は、前記給水口および前記吸入口を有する吸入側ケーシングにより閉塞され、
前記吸入側ケーシングにおいて、前記ポンプケーシングに臨む側とは逆側には、金属製カバーが装着されている、請求項1または2に記載の水封式真空ポンプ。
【請求項5】
前記金属製カバーは、平板形状であり、
前記前記吸入側ケーシングにおいて、前記金属製カバーが装着される領域は、平坦である、請求項4に記載の水封式真空ポンプ。
【請求項6】
前記吸入口および前記排出口のうちの少なくとも1つの入出口には、継手が設けられており、
前記継手は、
前記入出口の周囲に接合されるフランジ部と、
前記フランジ部を基端として延びる管状体あって、内部に前記入出口に連通する貫通穴を有するポート部と、を備え、
前記フランジ部の厚さをAとし、前記貫通穴の最大内径をBとした場合に、両値の比率が0.1≦A/B≦2.0の条件を満たす、請求項1または2に記載の水封式真空ポンプ。
【請求項7】
前記ポンプケーシングは、前記ポンプ室が開口する側の面の複数箇所に肉盗みが設けられており、
前記肉盗みに対してリブが設けられる、請求項1または2に記載の水封式真空ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水封式真空ポンプに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポンプケーシング内に封水と呼ばれる水を注入すると共に、インペラの回転に伴う遠心力によって水リングを形成させ、水リングとインペラの間の空間体積を変化させることで真空状態を生み出す水封式真空ポンプが知られている。例えば、エルモポンプと呼ばれるタイプの水封式真空ポンプは、ポンプケーシングに対して偏心させたインペラが半回転するごとに、空間体積の膨張過程における気体の吸入と、空間体積の圧縮過程における気体の排出を繰り返すように動作する。特許文献1は、吸気側ケーシングおよび排気側ケーシングを備え、吸気側ケーシングおよび排気側ケーシングにそれぞれインペラが収納された二段形の水封式真空ポンプを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-133369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポンプケーシング内に注入される封水としては、清水である水道水を使用することが推奨されているが、水道水には、残留塩素や腐食性イオン(塩化物イオンおよび硫酸イオン)が含まれていることが多い。そこで、接液部分の腐食を抑制するために、ポンプケーシングに耐食性の高い金属材料(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼)を使用するのが一般的であった。
【0005】
ポンプケーシングに耐食性の高い金属材料を使用した場合、ポンプ室の段数が増えるほど製品の原価が高くなるうえ、重量も大きくなるため輸送費も余計に掛かるようになる。そこで、本出願の発明者らは、ポンプケーシングに合成樹脂材料を使用することで、接液部分の腐食を抑制しつつ、軽量化を図ることを検討してきた。ところが、合成樹脂製のポンプケーシングを用いた場合には、ポンプ本体の振動および騒音が大きくなることが判明した。
【0006】
そこで本発明は、合成樹脂製のポンプケーシングを用いた場合であっても、ポンプ本体の振動および騒音を抑制することが可能な水封式真空ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の水封式真空ポンプは、モータの回転軸に連結され、軸線回りに回転するインペラと、前記インペラを収容するポンプ室を構成するポンプケーシングと、前記ポンプ室に封水を供給するための給水口と、前記ポンプ室に気体を吸入するための吸入口と、前記ポンプ室から気体を排出するための排出口と、を備え、前記ポンプケーシングは、合成樹脂で形成されると共に、前記インペラの回転領域の少なくとも一部を覆う金属製リング部材を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、合成樹脂製のポンプケーシングを用いた場合であっても、ポンプ本体の振動および騒音を抑制することが可能な水封式真空ポンプを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の水封式真空ポンプの斜視図である。
本実施形態の水封式真空ポンプの分解斜視図である。
第2ポンプケーシングの斜視図である。
第1ポンプケーシングを平面視した図である。
騒音値を示す図である。
吸入側ケーシングの斜視図である。
他の実施形態の水封式真空ポンプの斜視図である。
図7のII-II線断面図である。
図7の継手を平面視した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の水封式真空ポンプ1の斜視図である。図1に示すように、水封式真空ポンプ1は、モータ90、ポンプケーシング20、および吸入側ケーシング30を含む。本実施形態の水封式真空ポンプ1は、二段形の水封式真空ポンプである。二段形とは、後に説明するインペラ、および、インペラが配置されるポンプ室が、2つ含まれている形式をいう。水封式真空ポンプ1が二段形であるため、ポンプケーシング20は、第1ポンプケーシング20Aおよび第2ポンプケーシング20Bを含む。第1ポンプケーシング20Aおよび第2ポンプケーシング20Bの内部には、それぞれインペラが配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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