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公開番号2024122314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029784
出願日2023-02-28
発明の名称印刷サービス統括装置及び印刷システム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20240902BHJP(計算;計数)
要約【課題】印刷サービスを切り替えた場合に前の印刷サービスで使用していた残りの印刷枚数を次の印刷サービスに引き継ぐ。
【解決手段】オンデマンド印刷サービスとサブスクリプション印刷サービスを選択的に実行可能に構成された印刷システム1の印刷サービスを統括するプリンタ200であって、オンデマンド印刷サービスとサブスクリプション印刷サービスの切替えを受け付けるステップS35,S175,S235,S370と、オンデマンド印刷サービスでのチャージ後上限枚数を減算するとともに、減算枚数に対応した加算枚数をサブスクリプション印刷サービスでの契約プラン枚数に加算する引継ぎを行うステップS140,S180,S195と、サブスクリプション印刷サービスでの残余枚数を減算するとともに、減算枚数に対応した加算枚数をオンデマンド印刷サービスでの印刷可能枚数に加算する引継ぎを行う350,S375,S390,S398を実行する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
サービス提供サーバと印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷サービスを統括する印刷サービス統括装置であって、
前記印刷システムは、
シート上に画像を印刷するときの上限となる第１許容印刷量を、ユーザの購入要求に基づき購入される購入印刷権限が保証する第１保証印刷量に応じて増加可能な第１サービスと、
シート上に画像を印刷するときの上限となる第２許容印刷量を、ユーザの定額負担契約に基づき所定期間付与される定額印刷権限が保証する第２保証印刷量に応じて設定可能な第２サービスと、
を選択的に実行可能に構成され、
前記印刷サービス統括装置は、
前記第１サービスの提供から前記第２サービスの提供への第２サービス化切り替え、若しくは、前記第２サービスの提供から前記第１サービスの提供への第１サービス化切り替え、を受け付けるサービス切替受付処理と、
前記第２サービス化切り替えの実行時において前記第１許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第２許容印刷量に加算する引継ぎを行い、若しくは、前記第１サービス化切り替えの実行時において前記第２許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第１許容印刷量に加算する引継ぎを行う、印刷量引継ぎ処理と、
を実行するよう構成されている、印刷サービス統括装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記印刷サービス統括装置は、さらに、
前記印刷量引継ぎ処理における前記減算量又は前記加算量を記憶する、引継ぎ用記憶部を有する、請求項１記載の印刷サービス統括装置。
【請求項３】
前記印刷量引継ぎ処理において、
前記第２サービス化切り替えの実行時には、前記第１許容印刷量の前記減算量を前記引継ぎ用記憶部に記憶させた後、その記憶された前記減算量を前記引継ぎ用記憶部から読み出して当該減算量に対応した加算量を前記第２許容印刷量に加算する、請求項２記載の印刷サービス統括装置。
【請求項４】
前記印刷システムは、
前記第２サービスの提供時において、１つの前記所定期間における実印刷量が前記第２保証印刷量に達しなかった場合には、前記１つの所定期間に後続する次の所定期間において前記第２保証印刷量から前記実印刷量を差し引いた残余量を有効期限付きの繰り越し量として前記第２許容印刷量に加算するよう構成されており、
前記印刷サービス統括装置は、前記印刷量引継ぎ処理において、
前記第２サービス化切り替えの実行時には、前記引継ぎ用記憶部から読み出した前記減算量に対応した前記加算量を、前記繰り越し量として前記第２許容印刷量に加算する、請求項３記載の印刷サービス統括装置。
【請求項５】
前記印刷量引継ぎ処理において、
前記第１サービス化切り替えの実行時には、前記第２許容印刷量の前記減算量を前記引継ぎ用記憶部に記憶させた後、その記憶された前記減算量を前記引継ぎ用記憶部から読み出して当該減算量に対応した加算量を前記第１許容印刷量に加算する、請求項２記載の印刷サービス統括装置。
【請求項６】
前記印刷装置は、
前記引継ぎ用記憶部を有する前記印刷サービス統括装置を備える、請求項２乃至請求項５のいずれか１項記載の印刷サービス統括装置。
【請求項７】
前記引継ぎ用記憶部を有する前記印刷サービス統括装置は、前記印刷装置及び前記サービス提供サーバと通信可能な統括サーバである、請求項２乃至請求項５のいずれか１項記載の印刷サービス統括装置。
【請求項８】
前記印刷装置は、
前記第１サービス及び前記第２サービスのいずれも提供されない非サービス状態で印刷を実行可能に構成されている、請求項２乃至請求項５のいずれか１項記載の印刷サービス統括装置。
【請求項９】
前記サービス切替受付処理の際には、
前記第２サービス化切り替えの実行時には、前記第１サービスの提供を終了して前記印刷装置を前記非サービス状態に移行した後、前記第２サービスの提供が開始され、
前記第１サービス化切り替えの実行時には、前記第２サービスの提供を終了して前記印刷装置を前記非サービス状態に移行した後、前記第１サービスの提供が開始される
よう構成されている、請求項８記載の印刷サービス統括装置。
【請求項１０】
前記印刷量引継ぎ処理において、
前記第２サービス化切り替えの実行時には、前記第１サービスの提供を終了するときに前記第１許容印刷量の前記減算量を前記引継ぎ用記憶部に記憶させた後、前記前記第２サービスの提供を開始するときに前記加算量を前記第２許容印刷量に加算し前記減算量を前記引継ぎ用記憶部から消去する
よう構成されている、請求項９記載の印刷サービス統括装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、サーバと印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷サービスを統括する印刷サービス統括装置及び印刷システムに関する。
続きを表示（約 2,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、印刷装置を使用するユーザが、サービス提供者に対して印刷内容に応じた課金料金を支払う印刷サービスが知られている。例えば特許文献１には、ユーザが選択した料金プランに基づいて、プリンタにおける消耗品であるインクを配送する配送サービスを提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－０８２１７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記従来技術の配送サービスは、一定期間における配送サービスの利用に対して配送サービスの利用者が利用料金を支払う方式のサービスであり、いわゆるサブスクリプション方式の印刷サービスである。このサブスクリプション方式の印刷サービスでは、ユーザは当該一定期間において所定の印刷量に達するまでは無償で印刷を行うことができる。一方、ユーザが有償で印刷権限を購入し、その購入した印刷権限が保証する印刷量を上限として印刷を行えるようにした、いわゆるプリペイド方式の印刷サービスも知られている。
【０００５】
ユーザの印刷環境の多様化に応じて、上記のサブスクリプション方式及びプリペイド方式を含む複数の印刷サービス間において、ユーザが利用する印刷サービスを切り替えるニーズが生じると思われる。しかしながら、各印刷サービスは独立して提供されており、印刷サービスを切り替えるためには利用中の印刷サービスを終了し、新たな印刷サービスに加入することとなる。この場合、前の印刷サービスの残りの印刷枚数が無駄となってしまう。
【０００６】
本発明の目的は、印刷サービスを切り替えた場合に、前の印刷サービスで使用していた残りの印刷枚数を次の印刷サービスに引き継ぐことができる印刷サービス統括装置及び印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本願発明の印刷サービス統括装置は、サービス提供サーバと印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷サービスを統括する印刷サービス統括装置であって、前記印刷システムは、シート上に画像を印刷するときの上限となる第１許容印刷量を、ユーザの購入要求に基づき購入される購入印刷権限が保証する第１保証印刷量に応じて増加可能な第１サービスと、シート上に画像を印刷するときの上限となる第２許容印刷量を、ユーザの定額負担契約に基づき所定期間付与される定額印刷権限が保証する第２保証印刷量に応じて設定可能な第２サービスと、を選択的に実行可能に構成され、前記印刷サービス統括装置は、前記第１サービスの提供から前記第２サービスの提供への第２サービス化切り替え、若しくは、前記第２サービスの提供から前記第１サービスの提供への第１サービス化切り替え、を受け付けるサービス切替受付処理と、前記第２サービス化切り替えの実行時において前記第１許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第２許容印刷量に加算する引継ぎを行い、若しくは、前記第１サービス化切り替えの実行時において前記第２許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第１許容印刷量に加算する引継ぎを行う、印刷量引継ぎ処理と、を実行するよう構成されている。
【０００８】
本発明の印刷システムは、第１サービスと第２サービスとを選択的に実行可能に構成されている。第1サービスは、シート上に画像を印刷するときの上限となる第１許容印刷量を、ユーザの購入要求に基づき購入される購入印刷権限が保証する第１保証印刷量に応じて増加可能なサービスであり、例えばオンデマンド方式の印刷サービスである。第２サービスは、シート上に画像を印刷するときの上限となる第２許容印刷量を、ユーザの定額負担契約に基づき所定期間付与される定額印刷権限が保証する第２保証印刷量に応じて設定可能なサービスであり、例えばサブスクリプション方式の印刷サービスである。
印刷サービス統括装置は、サービス提供サーバと印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷サービスを統括する。印刷サービス統括装置は、サービス切替受付処理と、印刷量引継ぎ処理と、を実行する。サービス切替受付処理では、第１サービスの提供から第２サービスの提供への第２サービス化切り替え、若しくは、第２サービスの提供から第１サービスの提供への第１サービス化切り替え、を受け付ける。印刷量引継ぎ処理では、第２サービス化切り替えの実行時において第１許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を第２許容印刷量に加算する引継ぎを行い、若しくは、第１サービス化切り替えの実行時において第２許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を第１許容印刷量に加算する引継ぎを行う。
本願発明によれば、印刷サービスを容易に切り替えることができる。また、印刷量引継ぎ処理における減算量又は加算量を、切り替え前のサービスにおける残りの印刷枚数とすることで、印刷サービスを切り替えた場合に、前の印刷サービスで使用していた残りの印刷枚数を次の印刷サービスに引き継ぐことができる。
【０００９】
また、上記目的を達成するために、本願発明の印刷システムは、シート上に画像を印刷可能な印刷装置と、前記印刷装置に対し通信可能な通信Ｉ／Ｆ、及び、前記印刷装置を管理し、前記画像を印刷するときの上限となる第１許容印刷量を、ユーザの購入要求に基づき購入される購入印刷権限が保証する第１保証印刷量に応じて増加可能な第１サービスと、前記画像を印刷するときの上限となる第２許容印刷量を、ユーザの定額負担契約に基づき所定期間付与される定額印刷権限が保証する第２保証印刷量に応じて設定可能な第２サービスと、を選択的に実行可能な制御部、を備えたサービス提供サーバと、を有する印刷システムであって、前記第１サービスの提供から前記第２サービスの提供への第２サービス化切り替え、若しくは、前記第２サービスの提供から前記第１サービスの提供への第１サービス化切り替え、を行うサービス切り替え部と、前記第２サービス化切り替えの実行時において前記第１許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第２許容印刷量に加算する引継ぎを行い、若しくは、前記第１サービス化切り替えの実行時において前記第２許容印刷量を減算するとともにその減算量に対応した加算量を前記第１許容印刷量に加算する引継ぎを行う、印刷量引継ぎ部と、を有する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、印刷サービスを切り替えた場合に、前の印刷サービスで使用していた残りの印刷枚数を次の印刷サービスに引き継ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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