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公開番号
2024122306
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029774
出願日
2023-02-28
発明の名称
繰り出し容器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
主分類
A45D
40/00 20060101AFI20240902BHJP(手持品または旅行用品)
要約
【課題】 回転体を回転する単一操作だけで、蓋体を開けた後、内容物の繰り出しができる繰り出し容器を提供すること。
【解決手段】 ケース本体Aと、ケース本体Aの上部に回転可能に装着される回転体Bと、ケース本体Aの内周に回転可能に装着される筒体Cと、筒体Cに回転不能かつ上下動可能に装着され、内周にねじが形成される中皿体Eと、ケース本体Aの底部中央から立設され、中皿体E内周のねじと螺合する軸体Dと、回転体Bの軸線方向に沿って昇降可能に装着され、筒体Cの開口を開閉する蓋体Fと、を備える繰り出し容器であって、回転体Bは、筒体Cの外周を回転することにより、蓋体Fを所定のストロークで昇降させるとともに、筒体Cと一体で回転することにより、中皿体Eを上下動させることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケース本体と、ケース本体の上部に回転可能に装着される回転体と、ケース本体の内周に回転可能に装着される筒体と、筒体に回転不能かつ上下動可能に装着され、内周にねじが形成される中皿体と、ケース本体の底部中央から立設され、中皿体内周のねじと螺合する軸体と、回転体の軸線方向に沿って昇降可能に装着され、筒体の開口を開閉する蓋体と、を備える繰り出し容器であって、
回転体は、筒体の外周を回転することにより、蓋体を所定のストロークで昇降させるとともに、筒体と一体で回転することにより、中皿体を上下動させることを特徴とする繰り出し容器。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
蓋体は、筒体の開口を閉鎖するキャップ部と、キャップ部にヒンジ部を介して連設され、回転体の軸線方向に沿って摺動する昇降部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の繰り出し容器。
【請求項3】
筒体は、外周に螺設されるねじ山と、ねじ山の下部に突設される縦リブと、を有し、
蓋体は、内周側から突設され、筒体のねじ山に摺接するか、または縦リブに当接する突起を有することを特徴とする請求項1または2に記載の繰り出し容器。
【請求項4】
回転体は、上端から上下方向に切除される切欠き部と、切欠き部の両側部に穿設される一対の摺動溝部と、を有し、
蓋体は、回転体の摺動溝部内を摺動可能な一対の突部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の繰り出し容器。
【請求項5】
回転体は、上端から上下方向に切除される切欠き部と、切欠き部の両側部に穿設される一対の摺動溝部と、を有し、
蓋体は、回転体の摺動溝部内を摺動可能な一対の突部を有することを特徴とする請求項3に記載の繰り出し容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繰り出し容器に関し、とくに、回転体を回転するだけで蓋体を開けた後、内容物を繰り出すことができる繰り出し容器に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー、スティックファンデーション等の棒状の内容物を収納する容器として、ケース本体と、回転体と、ケース本体内で内容物を保持する中皿体と、からなり、キャップ(蓋体)を外した後、ケース本体を把持し、回転体を回転させることにより、ケース本体の開口部から内容物を中皿体を介して繰り出して使用する繰り出し容器が知られているが、この種の容器では、使用する度に、キャップを外して保管する必要があった。
【0003】
このため、上端にヒンジにより開閉自在な蓋体を備えた本体内に、筒体と基体の回転により、内挿された化粧料保持部に支持された棒状化粧料が進退する棒状化粧料繰り出しユニットを収納し、この棒状化粧料繰り出しユニットを軸方向に移動し、本体から筒体を突出させる手段と、本体と棒状化粧料繰り出しユニットの筒体の回転によって棒状化粧料の進退を可能としたキャップレスタイプの繰り出し容器が従来から知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-190327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の繰り出し容器では、棒状化粧料繰り出しユニットを軸方向に移動し、本体から筒体を突出させて蓋体を開ける操作と、棒状化粧料の進退のために、本体と棒状化粧料繰り出しユニットの筒体を回転する操作との複数の操作を必要とし、操作が複雑になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、回転体を回転する単一操作だけで、蓋体を開けた後、内容物の繰り出しができる繰り出し容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため、繰り出し容器として、ケース本体と、ケース本体の上部に回転可能に装着される回転体と、ケース本体の内周に回転可能に装着される筒体と、筒体に回転不能かつ上下動可能に装着され、内周にねじが形成される中皿体と、ケース本体の底部中央から立設され、中皿体内周のねじと螺合する軸体と、回転体の軸線方向に沿って昇降可能に装着され、筒体の開口を開閉する蓋体と、を備える繰り出し容器であって、回転体は、筒体の外周を回転することにより、蓋体を所定のストロークで昇降させるとともに、筒体と一体で回転することにより、中皿体を上下動させることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
繰り出し容器の実施形態として、蓋体は、筒体の開口を閉鎖するキャップ部と、キャップ部にヒンジ部を介して連設され、回転体の軸線方向に沿って摺動する昇降部と、を有することを特徴とする構成、または、筒体は、外周に螺設されるねじ山と、ねじ山の下部に突設される縦リブと、を有し、蓋体は、内周側から突設され、筒体のねじ山に摺接するか、または縦リブに当接する突起を有することを特徴とする構成、または、回転体は、上端から上下方向に切除される切欠き部と、切欠き部の両側部に穿設される一対の摺動溝部と、を有し、蓋体は、回転体の摺動溝部内を摺動可能な一対の突部を有することを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の繰り出し容器は、上記構成を採用することにより、使用時に、ケース本体を持って回転体を回転するだけで、最初に、筒体の開口部を閉鎖する蓋体を下降して開け、その後、中皿体を介して内容物を任意の長さだけ開口部から繰り出すことができる。
また、使用後は、回転体を使用時と逆方向に回転することにより、最初に、蓋体を上昇位置に復帰させた後、中皿体を介して内容物を開口部から繰り入れ、最後に、手指で蓋体を閉めて開口部を閉鎖することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施例である繰り出し容器の使用前の状態を示す図で、(a)は上部側面図、(b)は側面半断面図、(c)は背面図である。
図1(b)の要部拡大図である。
本発明の実施例である繰り出し容器の開蓋時の状態を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面半断面図、(c)は背面図である。
本発明の実施例である繰り出し容器の使用時の状態を示す図で、(a)は側面半断面図、(b)は背面図である。
本発明の実施例である繰り出し容器の筒体を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面半断面図である。
本発明の実施例である繰り出し容器の開蓋時の状態を示す図で、(a)は図3(b)の要部拡大図、(b)は図3(c)の要部拡大図、(c)は図4(a)の要部拡大図、(d)は図4(b)の要部拡大図である。
本発明の実施例である繰り出し容器の使用後の状態を示す図で、(a)は蓋体の上昇時の側面断面図の要部拡大図、(b)は蓋体の上昇時の背面図の要部拡大図、(c)は蓋体の上昇位置復帰時の側面断面図の要部拡大図、(d)は蓋体の上昇位置復帰時の背面図の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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