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公開番号2024121466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028594
出願日2023-02-27
発明の名称鍵盤装置
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類G10B 3/12 20060101AFI20240830BHJP(楽器;音響)
要約【課題】押鍵時にヒンジ部に不要な変形が生じにくい技術を提供すること。
【解決手段】鍵盤装置は、複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、鍵盤を支持する鍵盤シャーシと、を備える。鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、鍵盤シャーシに固定される固定部と、鍵本体の後端側と固定部とを接続する接続部と、備える。接続部は、弾性を有し固定部と接続されるヒンジ部を備える。ヒンジ部は、押鍵時にヒンジ部と固定部との接続部分における鍵の回動の支点に加わる力の方向と同じ方向に沿って、固定部から上方に延びるように設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、前記鍵盤を支持する鍵盤シャーシと、を備えた鍵盤装置であって、
前記鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、前記鍵盤シャーシに固定される固定部と、前記鍵本体の後端側と前記固定部とを接続する接続部と、備え、
前記接続部は、一部又は全体が、弾性を有し前記固定部と接続されるヒンジ部により構成されており、
前記ヒンジ部は、押鍵時に前記ヒンジ部と前記固定部との接続部分における前記鍵の回動の支点に加わる力の方向と同じ方向に沿って、前記固定部から上方に延びるように設けられた、
鍵盤装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鍵盤装置であって、
前記接続部は、前記上方に突出するように曲がった形状を有するとともに、前記接続部の後端側に前記ヒンジ部を有する、
鍵盤装置。
【請求項3】
請求項2に記載の鍵盤装置であって、
前記接続部は、前記鍵本体の後端側より前記上方に突出する接続凸部を備え、
前記ヒンジ部は、前記接続凸部の後端側と前記固定部とを接続するように構成された、
鍵盤装置。
【請求項4】
請求項3に記載の鍵盤装置であって、
前記鍵盤を前記複数の鍵の並び方向から見た場合に、前記鍵本体及び前記接続凸部の厚みは、前記ヒンジ部の厚みよりも大である、
鍵盤装置。
【請求項5】
請求項1に記載の鍵盤装置であって、
前記鍵盤を前記複数の鍵の並び方向から見た場合に、前記ヒンジ部は、前記回動の支点において鉛直線に対して前側に傾斜して設けられた、
鍵盤装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子ピアノ等の鍵盤楽器に用いることができる鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、鍵盤楽器の押鍵時に鍵を回動可能に支持するために、鍵と鍵を鍵盤シャーシに固定する固定部とを接続するように、薄肉で板状のヒンジ部を設けた構造が知られている。このヒンジ部は、弾性を有しており、押鍵時には固定部との接続部分を回動の支点にして回動することにより押鍵を可能にする部材である。
【0003】
ヒンジ部としては、例えば、特許文献2に記載のように、鍵と固定部とを水平に繋ぐように延びる構成や、垂直方向にU字状に曲げられた構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平3-30874号公報
特開平10-116066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、ヒンジ部は薄肉で板状の部材であるので、演奏に際に強く押鍵された場合(即ち、強打演奏時)などには、ヒンジ部に不要な変形が生じる恐れがある。例えば、強打演奏時などでは、回動の支点以外の箇所で、ヒンジ部の上下方向や前後方向に変形が生じる恐れがある。このようにヒンジ部に不要な変形が生じると、ヒンジ部が破損し易くなったり、強打時の手応え感がなくなるなどの不具合が生じる恐れがある。
【0006】
本開示の一局面は、押鍵時にヒンジ部に不要な変形が生じにくい技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の一態様は、複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、鍵盤を支持する鍵盤シャーシと、を備えた鍵盤装置である。
この鍵盤装置では、鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、鍵盤シャーシに固定される固定部と、鍵本体の後端側と固定部とを接続する接続部と、を備える。接続部は、一部又は全体が、弾性を有し固定部と接続されるヒンジ部により構成される。ヒンジ部は、押鍵時にヒンジ部と固定部との接続部分における鍵の回動の支点に加わる力の方向と同じ方向に沿って、固定部から上方に延びるように設けられている。
【0008】
このような構成により、鍵盤楽器の演奏時に(特に、強打演奏時に)、ヒンジ部に大きな力が加わった場合でも、ヒンジ部に変形が生じにくいという効果がある。つまり、ヒンジ部は、押鍵の際に回動の支点に加わる力の方向と同じ方向に沿って延びるように設けられているので、強打演奏時等に回動の支点に大きな力が加わった場合でも、ヒンジ部に不要な変形が生じにくい。それにより、ヒンジ部の破損を抑制できるという効果や、強打時の手応え感がなくなることを抑制できるという効果がある。
【0009】
(2)本開示の一態様では、接続部は、上方に突出するように曲がった形状を有するとともに、接続部の後端側にヒンジ部を有していてもよい。このような構成により、接続部の下側の空間を有効利用することができる。
【0010】
(3)本開示の一態様では、接続部は、鍵本体の後端側より上方に突出する接続凸部を備え、ヒンジ部は、接続凸部の後端側と固定部とを接続するように構成されていてもよい。このような構成により、例えば、押鍵時に、接続凸部の後端側が上方に引き上げられるような力を受けた場合でも、ヒンジ部は破損し難いという利点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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