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公開番号2024121219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028188
出願日2023-02-27
発明の名称車両用ドアロック装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類E05B 81/20 20140101AFI20240830BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】効率よくラッチ部材に駆動トルクを伝達する。
【解決手段】ロック装置11Aは、ストライカ13に対する係合力に基づきハーフラッチ位置及びフルラッチ位置Pfにおいてドアを開動作不能に拘束するラッチ部材20を備える。また、ロック装置11Aは、ラッチ部材20に係合して押圧することにより、このラッチ部材20をハーフラッチ位置からフルラッチ位置Pfに回動させるレバー部材45を備える。更に、ロック装置11Aは、ラッチ部材20を支持する第1の支軸N1の軸方向にラッチ部材20の支持位置Zを移動させる支持位置可変機構70を備える。そして、支持位置可変機構70は、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置Pfへの回動時、レバー部材45を支持する第2の支軸N2に対し、ラッチ部材20に対するレバー部材45の係合位置αが、その径方向に近づくように構成される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
第1の支軸周りに回動可能に設けられることによりハーフラッチ位置及びフルラッチ位置の二位置においてストライカに対する係合力に基づき車両のドアを開動作不能に拘束するラッチ部材を有したラッチ機構と、
第2の支軸周りに回動可能に設けられることにより前記ラッチ部材に係合する状態で該ラッチ部材を押圧するとともに該押圧により前記ラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に回動させるレバー部材を有したクローザ装置と、
前記第1の支軸の軸方向に沿って前記ラッチ部材の支持位置を移動させる支持位置可変機構と、を備え、
前記ラッチ部材が前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に前記回動する際、前記支持位置の移動により、前記第2の支軸の径方向において、前記ラッチ部材に対する前記レバー部材の係合位置が、前記第2の支軸に近づくように構成された
車両用ドアロック装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
前記第1の支軸が螺子軸であるとともに、
前記ラッチ部材が前記螺子軸に螺合する螺子孔を備えることにより、
前記支持位置可変機構が、前記螺子軸及び前記螺子孔の螺合関係に基づく送り螺子機構により構成されていること、を特徴とする車両用ドアロック装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に向かって、前記ラッチ部材に対する前記レバー部材の係合位置が、前記第2の支軸に対して、徐々に近づくように構成されること、を特徴とする車両用ドアロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアロック装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ストライカに対するラッチ部材の係合力に基づいて、車両のドアを全閉状態に保持するラッチ機構を備えた車両用のドアロック装置がある。このようなドアロック装置において、ラッチ部材は、支軸周りに回動可能に設けられることにより、ハーフラッチ位置及びフルラッチ位置の二位置において、そのドア開口部に設けられた車両のドアを開動作不能に拘束する。即ち、ハーフラッチ位置は、所謂「半ドア状態」に対応する位置である。また、フルラッチ位置は、車両のドアが、そのドア開口部を完全に閉塞する状態に対応する位置である。そして、このような車両用のドアロック装置には、モータ等を駆動源として、そのラッチ部材をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させるクローザ装置を備えるものがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のドアロック装置は、そのラッチ部材を支持する第1の支軸とは別体に設けられた第2の支軸に軸支されたレバー部材を備えている。更に、このレバー部材は、モータ駆動により回動するとともに、その回動により、ラッチ部材に係合する状態で、このラッチ部材を押圧する。そして、この従来例のドアロック装置においては、これにより、そのレバー部材を介して伝達された駆動トルクに基づきラッチ部材が第1の支軸周りに回動することで、このラッチ部材をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させることが可能となっている。
【0004】
即ち、例えば、所謂パワースライドドアのような開閉駆動装置を備えたドアの場合、高い質感を確保しながら、その「半ドア状態」を越えてドアを全閉動作させることが難しい。このため、開閉駆動装置の作動によりドアを「半ドア状態」まで閉動作させた後、上記のように、そのドアロック装置に設けられたクローザ装置を作動させる。つまりは、ラッチ機構を構成するラッチ部材を強制的にハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させることにより、そのドアがドア開口部を完全に閉塞する状態まで閉動作させる構成が一般的となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-100562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来例のようにレバー部材を介してラッチ部材に駆動トルクを伝達する構成においては、そのラッチ部材に対するレバー部材の係合位置を、このレバー部材の支軸に近づけることでトルク伝達の効率化を図ることができる。しかしながら、通常、ドアロック装置には、そのクローザ装置を構成するレバー部材の他にも、例えば、駆動ケーブルやリンク等を介した操作力の伝達経路を形成することを目的とした複数のレバー部材が一体的に設けられる。このため、ラッチ機構を構成するラッチ部材やクローザ装置を構成するレバー部材の配置に制約を受けやすい。そして、これにより、そのトルク伝達の効率化が難しくなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する車両用ドアロック装置の各態様を記載する。
態様1の車両用ドアロック装置は、第1の支軸周りに回動可能に設けられることによりハーフラッチ位置及びフルラッチ位置の二位置においてストライカに対する係合力に基づき車両のドアを開動作不能に拘束するラッチ部材を有したラッチ機構と、第2の支軸周りに回動可能に設けられることにより前記ラッチ部材に係合する状態で該ラッチ部材を押圧するとともに該押圧により前記ラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に回動させるレバー部材を有したクローザ装置と、前記第1の支軸の軸方向に沿って前記ラッチ部材の支持位置を移動させる支持位置可変機構と、を備え、前記ラッチ部材が前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に前記回動する際、前記支持位置の移動により、前記第2の支軸の径方向において、前記ラッチ部材に対する前記レバー部材の係合位置が、前記第2の支軸に近づくように構成される。
【0008】
即ち、「半ドア状態」にあるドアを、このドアがドア開口部を完全に閉塞する状態まで、そのウェザストリップ等のシール部材を押し潰しながら閉動作させるクローズ作動時においては、フルラッチ位置近傍において、最も大きな駆動トルクが要求される。従って、上記構成によれば、効率よく、そのレバー部材を介してラッチ部材に駆動トルクを伝達することができる。そして、その第1の支軸に沿った軸方向移動により拡大するラッチ部材近傍のスペースを利用することで、このようなラッチ機構及びクローザ装置を一体に備えるロック装置について、その設計自由度の向上を図ることができる。
【0009】
態様2の車両用ドアロック装置は、態様1に記載の車両用ドアロック装置において、前記第1の支軸が螺子軸であるとともに、前記ラッチ部材が前記螺子軸に螺合する螺子孔を備えることにより、前記支持位置可変機構が、前記螺子軸及び前記螺子孔の螺合関係に基づく送り螺子機構により構成されている。
【0010】
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、信頼性の高い支持位置可変機構を形成することができる。
態様3の車両用ドアロック装置は、態様1又は態様2に記載の車両用ドアロック装置において、前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に向かって、前記ラッチ部材に対する前記レバー部材の係合位置が、前記第2の支軸に対して、徐々に近づくように構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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