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公開番号2024121150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028092
出願日2023-02-27
発明の名称搬送装置
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B65H 5/38 20060101AFI20240830BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】製造コストの増大化を抑制するとともに、シートのエラー誘起部分を矯正してシート詰まりの発生を防止すること。
【解決手段】上下に離隔する態様で設置されるとともに互いに対向する対向面(41S,42S)の相互間が搬送経路21の一部を構成するガイド対40を備え、紙幣1を搬送経路21に沿って搬送する搬送装置20であって、ガイド対40は、対向面の少なくとも一方に他方に向けて突出する態様で形成され、紙幣1の搬送方向に直交する幅方向に沿って互いに離隔して並設された複数のガイドリブ41a,42aを備え、複数のガイドリブ41a,42aのうち少なくとも紙幣1の幅方向の両端部に接触可能なものは、搬送方向下流側に向かうに連れて幅方向の中央部分から漸次離隔する態様で傾斜延在している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
上下に離隔する態様で設置されるとともに互いに対向する対向面の相互間が搬送経路の一部を構成するガイド対を備え、シートを前記搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、
前記ガイド対は、前記対向面の少なくとも一方に他方に向けて突出する態様で形成され、かつ前記シートの搬送方向に直交する幅方向に沿って互いに離隔して並設された複数のガイドリブを備え、
前記複数のガイドリブのうち少なくとも前記シートの幅方向の両端部に接触可能なガイドリブは、搬送方向下流側に向かうに連れて前記幅方向の中央部分から漸次離隔する態様で傾斜延在していることを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記複数のガイドリブは、前記幅方向の中央部分を中心にして線対称となる態様で、前記対向面に並設されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記複数のガイドリブは、前記ガイド対のそれぞれの対向面に形成されており、
前記ガイド対は、一の対向面における複数のガイドリブが他方の対向面における複数のガイドリブと互い違いとなる態様で形成されたことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記ガイド対は、少なくとも2つの筒状ローラにて前記シートを挟み込んで搬送する第1ニップ部と、前記第1ニップ部の搬送方向下流側において少なくとも2つの筒状ローラにて前記シートを挟み込んで搬送する第2ニップ部との間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動釣銭機としての紙幣処理機では、紙幣の搬送方向と直交する幅方向に専用の回転ブラシが配設され、回転ブラシを紙幣の搬送速度よりも高速となるように回転させて紙幣の角折れ部分やカール部分等のエラー誘起部分を捲り上げて矯正することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、一端部にテーパ部が形成され、該一端部が搬送される紙幣に接することにより、エラー誘起部分を矯正する専用の矯正機構を用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-61646号公報
特開2019-18972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1及び特許文献2に提案された技術では、エラー誘起部分を矯正するために専用の部材(ブラシ又は矯正機構)を用いる必要があり、そのような専用の部材を切替機構に用いることは部品点数が増加し、製造コストの増大化を招来する。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの増大化を抑制するとともに、シートのエラー誘起部分を矯正してシート詰まりの発生を防止することができる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、上下に離隔する態様で設置されるとともに互いに対向する対向面の相互間が搬送経路の一部を構成するガイド対を備え、シートを前記搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、前記ガイド対は、前記対向面の少なくとも一方に他方に向けて突出する態様で形成され、かつ前記シートの搬送方向に直交する幅方向に沿って互いに離隔して並設された複数のガイドリブを備え、前記複数のガイドリブのうち少なくとも前記シートの幅方向の両端部に接触可能なガイドリブは、搬送方向下流側に向かうに連れて前記幅方向の中央部分から漸次離隔する態様で傾斜延在していることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記搬送装置において、前記複数のガイドリブは、前記幅方向の中央部分を中心にして線対称となる態様で、前記対向面に並設されたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記搬送装置において、前記複数のガイドリブは、前記ガイド対のそれぞれの対向面に形成されており、前記ガイド対は、一の対向面における複数のガイドリブが他方の対向面における複数のガイドリブと互い違いとなる態様で形成されたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記搬送装置において、前記ガイド対は、少なくとも2つの筒状ローラにて前記シートを挟み込んで搬送する第1ニップ部と、前記第1ニップ部の搬送方向下流側において少なくとも2つの筒状ローラにて前記シートを挟み込んで搬送する第2ニップ部との間に配置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ガイド対は、対向面の少なくとも一方に他方に向けて突出する態様で形成され、かつシートの搬送方向に直交する幅方向に沿って互いに離隔して並設された複数のガイドリブを備え、複数のガイドリブのうち少なくともシートの幅方向の両端部に接触可能なガイドリブは、搬送方向下流側に向かうに連れて幅方向の中央部分から漸次離隔する態様で傾斜延在しているので、搬送されるシートにエラー誘起部分が存在する場合、該エラー誘起部分を矯正して搬送方向下流側に案内することができ、エラー誘起部分に起因するシート詰まりの発生を防止することができる。しかも、ガイド対を構成する少なくとも一部のガイドリブの延在方向を変形させただけなので、従来のような専用の部材を必要とせず、部品点数の増大を抑制できる。従って、製造コストの増大化を抑制するとともに、シートのエラー誘起部分を矯正してシート詰まりの発生を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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