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公開番号2024175583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093477
出願日2023-06-06
発明の名称除霜運転の制御システム
出願人富士電機株式会社
代理人個人
主分類F25D 21/06 20060101AFI20241211BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】物品が定期的に補充される物品収納部を冷却する冷却運転の消費電力量の増加を抑制することが可能な除霜運転の制御システムを提供する。
【解決手段】この除霜運転の制御システム100では、店舗内制御装置3は、ショーケース1に物品5を補充するタイミングを取得して、物品5の補充を開始する補充開始予定時刻に冷却器2の除霜運転のタイミングが重なるように冷却器2の除霜運転を開始するタイミングを調整するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物品が収納される物品収納部と、
前記物品収納部に収納された前記物品を冷却する冷却器と、
所定の間隔ごとに行われる前記冷却器の除霜運転を開始するタイミングを調整する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記物品収納部に前記物品の補充を開始する補充開始予定時刻を取得して、前記補充開始予定時刻に前記冷却器の除霜運転のタイミングが重なるように前記冷却器の除霜運転を開始するタイミングを調整するように構成されている、除霜運転の制御システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記冷却器の除霜運転開始時刻設定を変更可能な変更可能時間範囲を決定するための基準開始時刻と、前記冷却器の除霜運転開始時刻設定を変更可能な変更可能時間範囲で前記冷却器の除霜運転開始時刻設定を更新した除霜運転更新時刻とが設定されており、前記複数の基準開始時刻に基づいて、除霜運転更新時刻を変更することにより、前記補充開始予定時刻に除霜運転のタイミングが重なるように調整するように構成されている、請求項1に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記除霜運転更新時刻を変更可能な変更可能時間範囲内において、前記除霜運転更新時刻を変更することにより、前記補充開始予定時刻に除霜運転のタイミングが重なるように調整するように構成されている、請求項2に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項4】
前記制御部は、基準開始時刻よりも所定時間早い時刻から、基準開始時刻よりも所定時間遅い時刻までの時間の範囲である前記変更可能時間範囲内において、前記除霜運転更新時刻を変更することにより、前記補充開始予定時刻に除霜運転のタイミングが重なるように調整するように構成されている、請求項3に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記基準開始時刻よりも早く前記物品の補充が開始されたことを取得するとともに、物品の補充が開始されたことを取得したタイミングが前記変更可能時間範囲内である場合に、前記除霜運転更新時刻を変更し、除霜運転を開始するように構成されている、請求項4に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記基準開始時刻までに前記物品の補充が開始されたことを取得できない場合であって、前記変更可能時間範囲内に、前記物品の補充が開始されたことを取得した場合は、前記除霜運転更新時刻を変更し、除霜運転を開始するように構成されている、請求項4に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記基準開始時刻までに前記物品の補充が開始されたことを取得できない場合であって、前記変更可能時間範囲内に、前記物品の補充が開始されたことを取得できない場合は、基準開始時刻よりも所定時間遅い時刻に除霜運転を開始するように構成されている、請求項6に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項8】
前記制御部は、変更可能時間範囲に基づいて、所定の間隔ごとに行われる前記冷却器の除霜運転の開始時間の各々を変更した変更パターンを複数生成し、複数の前記変更パターンの前記除霜運転の開始時刻と前記物品の補充時刻との一致度が最も大きい前記変更パターンを前記基準開始時刻と前記除霜運転更新時刻として設定するように構成されている、請求項3に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項9】
前記制御部は、複数の前記変更パターンの前記除霜運転の開始時刻と前記物品の補充時刻との一致度が最も大きい前記変更パターンにおいて、変更された前記冷却器の除霜運転の開始時刻と前記補充時刻とが一致する時刻を、前記除霜運転更新時刻を調整可能な時間帯として取得するように構成されている、請求項8に記載の除霜運転の制御システム。
【請求項10】
前記物品収納部は、検知センサまたは温度検出部を含み、
前記制御部は、除霜運転更新時刻を調整可能な時間帯に、前記検知センサまたは前記温度検出部の検知結果に基づいて、前記物品の補充が開始したことを取得するとともに、前記物品の補充が開始されたタイミングに基づいて、前記物品の補充が開始されたタイミングに前記冷却器の除霜運転のタイミングが重なるように前記除霜運転更新時刻を調整するように構成されている、請求項1に記載の除霜運転の制御システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、除霜運転の制御システムに関し、特に、物品収納部に収納された物品を冷却する冷却器の除霜運転の制御システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物品収納部に収納された物品を冷却する冷却器の除霜運転の制御システムが開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、共通の冷凍機から供給される冷媒を用いて品物(物品)を冷却する複数のショーケース内の冷却器の除霜運転を制御する冷却器の除霜運転の制御システムが開示されている。特許文献1では、除霜運転を行うことにより冷却器の冷却性能の低下を抑制し、熱効率を向上させることにより消費電力量の増加を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-070872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には開示されていないが、物品の補充を行う物品収納部(ショーケース)に物品を補充する場合、たとえば、物品収納部から外部に冷気が流れないようにするために扉が設けられている物品収納部では、扉を開いて物品の補充を行う。このため、扉が開くことにより、冷却器から供給される冷却された空気が物品収納庫の外部に流れるため、物品収納部内の温度が上昇する。この結果、冷却された空気が外部に流れるため、冷却運転を強くする必要があり、熱効率が低下する。そのため、物品が定期的に補充される物品収納部を冷却する冷却運転の消費電力量の増加を抑制することが求められている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、物品が定期的に補充される物品収納部を冷却する冷却運転の消費電力量の増加を抑制することが可能な除霜運転の制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による除霜運転の制御システムは、物品が収納される物品収納部と、物品収納部に収納された物品を冷却する冷却器と、所定の間隔ごとに行われる冷却器の除霜運転を開始するタイミングを調整する制御部と、を備え、制御部は、物品収納部に物品の補充を開始する補充開始予定時刻を取得して、補充開始予定時刻に冷却器の除霜運転のタイミングが重なるように冷却器の除霜運転を開始するタイミングを調整するように構成されている。
【0008】
この発明の一の局面による除霜運転の制御システムでは、上記のように、制御部は、物品収納部に物品の補充を開始する補充開始予定時刻を取得して、補充開始予定時刻に冷却器の除霜運転のタイミングが重なるように冷却器の除霜運転を開始するタイミングを調整するように構成されている。これにより、物品収納部内の温度が上昇する除霜運転と物品の補充とを同時に行うことができることにより、除霜運転終了後に温度が上昇した物品収納部内を設定温度に冷却するための冷却運転と、物品の補充後に温度が上昇した物品収納部内を設定温度に冷却するための冷却運転とを合わせて行うことができる。これにより、温度が上昇した物品収納部を設定温度に冷却する冷却運転の消費電力量の増加を抑制することができる。また、物品の補充時に冷却運転を行わずに除霜運転を行うことにより、冷却運転を行いながら除霜運転を行う場合と異なり、冷却された空気が外部に流れることを抑制することができるため、熱効率を向上させることができる。この結果、物品収納部を冷却する冷却運転の消費電力量の増加を抑制することができる。
【0009】
上記一の局面による除霜運転の制御システムにおいて、好ましくは、制御部は、冷却器の除霜運転開始時刻設定を変更可能な変更可能時間範囲を決定するための基準開始時刻と、冷却器の除霜運転開始時刻設定を変更可能な変更可能時間範囲で冷却器の除霜運転開始時刻設定を更新した除霜運転更新時刻が設定されており、複数の基準開始時刻に基づいて、除霜運転更新時刻を変更することにより、補充開始予定時刻に除霜運転のタイミングが重なるように調整するように構成されている。このように構成すれば、物品の補充が複数回行われる場合に、各々の補充開始予定時刻と、除霜運転更新時刻とが重なるように調整することができるため、補充開始予定時刻と除霜運転のタイミングとが多く重なるように調整することができる。この結果、補充開始予定時刻と除霜運転のタイミングとが重なる回数が多くなるほど、物品収納部を設定温度に冷却するための冷却運転の回数を減らすことができるため、消費電力量の増加をより抑制することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、制御部は、除霜運転更新時刻を変更可能な変更可能時間範囲内において、除霜運転更新時刻を変更することにより、補充開始予定時刻に除霜運転のタイミングが重なるように調整するように構成されている。このように構成すれば、変更可能時間範囲を設けることにより、補充開始予定時刻に基づいて除霜運転のタイミングをより柔軟に変更することができるため、除霜運転のタイミングと補充開始予定時刻とが重なるように調整することがより容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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