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公開番号
2024119173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023025891
出願日
2023-02-22
発明の名称
分波器
出願人
TDK株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
,
弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類
H03H
7/46 20060101AFI20240827BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】第2のフィルタの通過帯域
の
近くにおいて挿入損失が急峻に変化する特性を実現しながら、製造ばらつきに起因する特性の変化を抑制できるようにした分波器を実現する。
【解決手段】分波器1は、第1のフィルタ10と、第2のフィルタ20とを備えている。第1のフィルタ10は、インダクタL12を含んでいる。第2のフィルタ20は、インダクタL22を含んでいる。インダクタ
L12,L22
の各々は、積層体50の積層方向Tに直交する方向に延びる軸を中心に巻回されている。インダクタ
L12
は、積層体50の第2の端部E2よりも積層体50の第1の端部E1により近い位置に配置されている。インダクタL22は、第1の端部E1よりも第2の端部E2により近い位置に配置されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
共通端子と、
第1の信号端子と、
第2の信号端子と、
回路構成上前記共通端子と前記第1の信号端子との間に設けられ、第1の通過帯域内の周波数の信号を選択的に通過させる第1のフィルタと、
回路構成上前記共通端子と前記第2の信号端子との間に設けられ、前記第1の通過帯域よりも高い第2の通過帯域内の信号を選択的に通過させる第2のフィルタと、
前記共通端子、前記第1の信号端子、前記第2の信号端子、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタを一体化するための積層体であって、積層された複数の誘電体層を含む積層体とを備え、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの各々は、少なくとも1つのインダクタと少なくとも1つのキャパシタとを用いて構成されたLCフィルタであり、
前記第1のフィルタは、前記共通端子と前記第1の信号端子とを接続する第1の経路に両端が接続された第1のインダクタを含み、
前記第2のフィルタは、前記共通端子と前記第2の信号端子とを接続する第2の経路に両端が接続された第2のインダクタを含み、
前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの各々は、前記複数の誘電体層の積層方向に直交する方向に延びる軸を中心に巻回され、
前記積層体は、前記積層方向と直交する第1の方向の両端に位置する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向と直交する第2の方向の両端に位置すると共にそれぞれ前記第1の側面と前記第2の側面を接続する第3の側面および第4の側面と、前記第1の側面と前記第3の側面とが交差する位置に存在する第1の端部と、前記第2の側面と前記第4の側面とが交差する位置に存在する第2の端部とを有し、
前記第1のインダクタは、前記第2の端部よりも前記第1の端部により近い位置に配置され、
前記第2のインダクタは、前記第1の端部よりも前記第2の端部により近い位置に配置されていることを特徴とする分波器。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1のインダクタは、第1の軸を中心に巻回され、
前記第2のインダクタは、第2の軸を中心に巻回され、
前記第1の軸と前記第2の軸は、互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の分波器。
【請求項3】
前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの各々の巻回数は、3/4回以上であることを特徴とする請求項1記載の分波器。
【請求項4】
前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの各々は、それぞれ前記積層方向に平行な方向に延在する第1の構造体および第2の構造体と、前記積層方向と交差する平面に沿って延在すると共に回路構成上前記第1の構造体と前記第2の構造体との間に設けられた第3の構造体とを含むことを特徴とする請求項1記載の分波器。
【請求項5】
前記第1のインダクタの前記第3の構造体と、前記第2のインダクタの前記第3の構造体は、前記積層方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載の分波器。
【請求項6】
前記第3の構造体は、前記積層方向に積層され且つ互いに電気的に接続された複数の導体層を含むことを特徴とする請求項4記載の分波器。
【請求項7】
前記第1のフィルタは、更に、前記第1のインダクタに対して並列に接続された第1のキャパシタを含み、
前記第2のフィルタは、更に、前記第2のインダクタに対して並列に接続された第2のキャパシタを含むことを特徴とする請求項4記載の分波器。
【請求項8】
前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタの各々は、前記積層方向において互いに間隔を開けて配置された第1の導体層および第2の導体層を含み、
前記第1のキャパシタの前記第1の導体層と、前記第2のキャパシタの前記第1の導体層は、前記積層方向において同じ位置に配置され、
前記第1のキャパシタの前記第2の導体層と、前記第2のキャパシタの前記第2の導体層は、前記積層方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項7記載の分波器。
【請求項9】
前記第1のフィルタの通過減衰特性において、前記第1のインダクタと前記第1のキャパシタによって形成される第1の減衰極と前記第1の通過帯域との間の周波数領域には、他の減衰極は形成されず、
前記第2のフィルタの通過減衰特性において、前記第2のインダクタと前記第2のキャパシタによって形成される第2の減衰極と前記第2の通過帯域との間の周波数領域には、他の減衰極は形成されないことを特徴とする請求項7記載の分波器。
【請求項10】
前記第2のフィルタは、更に、前記第2の経路とグランドとの間に設けられた第3のインダクタを含むことを特徴とする請求項1記載の分波器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに周波数が異なる複数の信号を分離する分波器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
小型移動体通信機器では、システムおよび使用周波数帯域が異なる複数のアプリケーションで共通に使用されるアンテナを設け、このアンテナが送受信する複数の信号を、分波器を用いて分離する構成が広く用いられている。
【0003】
一般的に、第1の周波数帯域内の周波数の第1の信号と、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域内の周波数の第2の信号を分離する分波器は、共通ポートと、第1の信号ポートと、第2の信号ポートと、共通ポートから第1の信号ポートに至る第1の信号経路に設けられた第1のフィルタと、共通ポートから第2の信号ポートに至る第2の信号経路に設けられた第2のフィルタとを備えている。第1および第2のフィルタとしては、例えば、インダクタとキャパシタを用いて構成されたLCフィルタが用いられる。
【0004】
小型化に適した分波器としては、積層された複数の誘電体層と複数の導体層とを含む積層体を用いたものが知られている。積層体を用いた分波器に用いられるインダクタとしては、導体構造体型のインダクタが知られている。導体構造体型のインダクタとは、導体層と複数のスルーホールとによって構成されたインダクタであって、複数の誘電体層の積層方向に直交する軸に巻回されたインダクタである。導体構造体型のインダクタは、直列に接続された複数のスルーホールよりなる柱状導体を含んでいる。
【0005】
分波器を構成する積層体は、例えば、以下のようにして形成される。まず、後に複数の誘電体層になる複数のセラミックグリーンシートを作製する。各セラミックグリーンシートには、後に複数の導体層になる複数の焼成前導体層と、後に複数のスルーホールになる複数の焼成前スルーホールが形成されている。次に、複数のセラミックグリーンシートを積層して、グリーンシート積層体を作製する。次に、このグリーンシート積層体を切断して、焼成前積層体を作製する。次に、この焼成前積層体におけるセラミックと導体を低温同時焼成工程によって焼成して、積層体を完成させる。
【0006】
特許文献1には、導体構造体型と同様の構成の複数のインダクタを備えたダイプレクサが開示されている。複数のインダクタの各々は、一方向に延びる軸の周りに複数回巻回されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-508356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
現在の移動通信システムでは、比較的周波数帯域が近い複数の規格が存在している。そのため、分波器に用いられるフィルタには、通過帯域に近い周波数領域において、挿入損失が急峻に変化することが求められる。
【0009】
第1のフィルタとしては、例えば、ローパスフィルタが用いられる。第1のフィルタの通過減衰特性において、第1のフィルタの通過帯域に近く且つ第1のフィルタの通過帯域よりも高い周波数領域に減衰極を形成するインダクタとしては、導体構造体型のインダクタを用いることができる。
【0010】
第2のフィルタとしては、例えば、バンドパスフィルタまたはハイパスフィルタが用いられる。第2のフィルタにおいて、第2のフィルタの通過帯域に近く且つ第2のフィルタの通過帯域によりも低い周波数領域において挿入損失が急峻に変化する特性を得るために、第2の信号経路に両端が接続されたインダクタを追加する場合がある。このインダクタは、上記の周波数領域に減衰極を形成する。
(【0011】以降は省略されています)
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