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公開番号
2024118735
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023025180
出願日
2023-02-21
発明の名称
コネクタ
出願人
住友電装株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
H01R
31/06 20060101AFI20240826BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】既存のバスバーを利用して嵌合空間の位置ずれに対応することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】バスバー20は、第1側縁22から第1方向に突出する複数の第1端子片24と、第2側縁23から第1方向とは反対の第2方向に突出する複数の第2端子片26と、を有している。ハウジング60は、隔壁63から第1方向に突出する第1嵌合部61の内部に、第1嵌合空間64を有し、隔壁63から第2方向に突出する第2嵌合部62の内部に、第2嵌合空間65を有している。第1嵌合空間64の間口64Aと、第2嵌合空間65の間口65Aとは、幅方向に位置ずれしている。各第1端子片24からなる第1端子群24Gと、各第2端子片26からなる第2端子群26Gとは、各々の間口64A,65Aの位置ずれに対応し、連結部21を介して幅方向に位置ずれしている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
バスバーと、前記バスバーを収容するハウジングと、を備え、
前記バスバーは、幅方向に延びる第1側縁および第2側縁を有している連結部と、
前記連結部の前記第1側縁に前記幅方向に並設され、前記第1側縁から前記幅方向と交差する第1方向に突出する複数の第1端子片と、
前記連結部の前記第2側縁に前記幅方向に並設され、前記第2側縁から前記幅方向と交差し、且つ前記第1方向とは反対の第2方向に突出する複数の第2端子片と、を有し、
前記ハウジングは、
前記連結部を装着する隔壁と、
前記隔壁から前記第1方向に突出し、内部に、前記複数の第1端子片が突出する第1嵌合空間を有する筒状の第1嵌合部と、
前記隔壁から前記第2方向に突出し、内部に、前記複数の第2端子片が突出する第2嵌合空間を有する筒状の第2嵌合部と、を有し、
前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間とは、それぞれ相手コネクタを嵌合可能な開口形状の間口を有し、
前記第1嵌合空間の前記間口と、前記第2嵌合空間の前記間口とは、前記幅方向に位置ずれしており、
前記複数の第1端子片からなる第1端子群と、前記複数の第2端子片からなる第2端子群とは、前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間の各々の前記間口の位置ずれに対応し、前記連結部を介して前記幅方向に位置ずれしている、コネクタ。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記複数の第1端子片および前記複数の第2端子片は、前記連結部を介して互いに対応するように、前記第1端子群および前記第2端子群に整列して設けられ、
前記連結部の前記第1側縁における前記幅方向の一端側には、前記第1端子群のうちの最端に位置する端部第1端子片が設けられ、
前記連結部の前記第2側縁における前記幅方向の一端側には、前記端部第1端子片と反対側の位置に、前記第2端子片のない第2切除部が設けられ、
前記連結部の前記第2側縁における前記幅方向の他端側には、前記第2端子群のうちの最端に位置する端部第2端子片が設けられ、
前記連結部の前記第1側縁における前記幅方向の他端側には、前記端部第2端子片と反対側の位置に、前記第1端子片のない第1切除部が設けられている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記連結部を介して対となる前記第1端子片と前記第2端子片とは、前記第1方向および前記第2方向に沿った同一直線上に配置されている、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記隔壁は、前記第2嵌合空間に臨む面に、前記連結部を受ける凹部を開口させており、
前記凹部の前記幅方向の一端側は、前記第2切除部を露出させる溝端部を有し、
前記第2嵌合部は、前記間口の前記幅方向の一端側に連通して前記溝端部を前記第2方向に開放させる凹所と、前記凹所を区画して前記開口の前記幅方向の一端側を閉塞する区画部と、を有している、請求項2または請求項3に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、ハウジングと、ハウジングに収容される複数の端子と、を備えている。ハウジングは、互いに反対側に開口する2つの嵌合空間(挿入口)を有している。ハウジングは、各嵌合空間の内部に相手コネクタ(第1のコネクタおよび第2のコネクタ)を嵌合させる。各端子は、ハウジングの内部において各嵌合空間を仕切る端子保持壁に保持される。各端子は、ピン状をなし、長さ方向両側の各々の端部を、対応する嵌合空間の内部に突出させている。各嵌合空間は、金型構造の複雑化を回避すること等を目的として、端子保持壁を介して全体として幅方向に位置ずれしている。各端子は、長さ方向の中間部において各嵌合空間の位置ずれに対応するように、クランク状に屈曲している。
【0003】
特許文献1および特許文献2は、幅方向に延びる連結部分と、連結部分に対して幅方向に並列に突出する複数の分岐端子部と、を有するバスバー(ブスバー)を備えたジョイントコネクタを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-167794号公報(第16図)
特開平11-185885号公報
特開平7-263096公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、各嵌合空間が位置ずれする特許文献1に開示の技術を、特許文献2および特許文献3に開示のジョイントコネクタに適用することも可能である。しかし、バスバーの各分岐端子部を、特許文献1の各端子のように、クランク状に屈曲させるとすると、汎用性のある既存のバスバーを利用することができず、クランク部分に対応した金型を新規に作製しなければならない。このため、製造コストが高くつくといった問題がある。
【0006】
そこで、本開示は、既存のバスバーを利用して嵌合空間の位置ずれに対応することが可能なコネクタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、バスバーと、前記バスバーを収容するハウジングと、を備える。前記バスバーは、幅方向に延びる第1側縁および第2側縁を有している連結部と、前記連結部の前記第1側縁に前記幅方向に並設され、前記第1側縁から前記幅方向と交差する第1方向に突出する複数の第1端子片と、前記連結部の前記第2側縁に前記幅方向に並設され、前記第2側縁から前記幅方向と交差し、且つ前記第1方向とは反対の第2方向に突出する複数の第2端子片と、を有している。前記ハウジングは、前記連結部を装着する隔壁と、前記隔壁から前記第1方向に突出し、内部に、前記複数の第1端子片が突出する第1嵌合空間を有する筒状の第1嵌合部と、前記隔壁から前記第2方向に突出し、内部に、前記複数の第2端子片が突出する第2嵌合空間を有する筒状の第2嵌合部と、を有している。前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間とは、それぞれ相手コネクタを嵌合可能な開口形状の間口を有している。前記第1嵌合空間の前記間口と、前記第2嵌合空間の前記間口とは、前記幅方向に位置ずれしている。前記複数の第1端子片からなる第1端子群と、前記複数の第2端子片からなる第2端子群とは、前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間の各々の前記間口の位置ずれに対応し、前記連結部を介して前記幅方向に位置ずれしている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、既存のバスバーを利用して嵌合空間の位置ずれに対応することが可能なコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の実施形態1に係るコネクタにおいて、第1嵌合部および第2嵌合部にそれぞれ相手コネクタが嵌合された状態を示す平面図である。
図2は、第1嵌合部および第2嵌合部にそれぞれ相手コネクタが嵌合された状態を示す平断面図である。
図3は、第1嵌合部および第2嵌合部にそれぞれ相手コネクタが嵌合された状態を示す側断面図である。
図4は、相手コネクタの斜視図である。
図5は、コネクタの平断面図である。
図6は、コネクタの正面図である。
図7は、第1切除部および第2切除部を形成したバスバーの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)バスバーと、前記バスバーを収容するハウジングと、を備え、前記バスバーは、幅方向に延びる第1側縁および第2側縁を有している連結部と、前記連結部の前記第1側縁に前記幅方向に並設され、前記第1側縁から前記幅方向と交差する第1方向に突出する複数の第1端子片と、前記連結部の前記第2側縁に前記幅方向に並設され、前記第2側縁から前記幅方向と交差し、且つ前記第1方向とは反対の第2方向に突出する複数の第2端子片と、を有し、前記ハウジングは、前記連結部を装着する隔壁と、前記隔壁から前記第1方向に突出し、内部に、前記複数の第1端子片が突出する第1嵌合空間を有する筒状の第1嵌合部と、前記隔壁から前記第2方向に突出し、内部に、前記複数の第2端子片が突出する第2嵌合空間を有する筒状の第2嵌合部と、を有し、前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間とは、それぞれ相手コネクタを嵌合可能な開口形状の間口を有し、前記第1嵌合空間の前記間口と、前記第2嵌合空間の前記間口とは、前記幅方向に位置ずれしており、前記複数の第1端子片からなる第1端子群と、前記複数の第2端子片からなる第2端子群とは、前記第1嵌合空間と前記第2嵌合空間の各々の前記間口の位置ずれに対応し、前記連結部を介して前記幅方向に位置ずれしている。
(【0011】以降は省略されています)
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