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公開番号2024118008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024154
出願日2023-02-20
発明の名称塗料組成物
出願人日塗化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09D 201/02 20060101AFI20240823BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】カーボンニュートラルの実現に向け、得られる乾燥塗膜中の樹脂成分のバイオマス度が10%以上を達成でき、かつ、従来の石油由来のエポキシ樹脂を用いた防食塗料と同等乃至はそれ以上の防食性を発現せしめることができる塗料組成物を提供する。
【解決手段】主剤としてポリオール樹脂又はエポキシ樹脂と、オリゴマーとを含有し、硬化剤としてイソシアネート樹脂又はアミン樹脂を含有する塗料組成物であって、前記塗料組成物における樹脂成分のバイオマス度が乾燥塗膜中で10%以上であることを特徴とする塗料組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
主剤としてポリオール樹脂又はエポキシ樹脂と、オリゴマーとを含有し、硬化剤としてイソシアネート樹脂又はアミン樹脂を含有する塗料組成物であって、前記塗料組成物における樹脂成分のバイオマス度が乾燥塗膜中で10%以上であることを特徴とする塗料組成物。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
オリゴマーの含有量が、主剤100質量部に対して、固形分換算で2.0~8.0質量部であることを特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項3】
前記オリゴマーが芳香族オリゴマーからなることを特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項4】
鋼構造物の防食塗料として用いられることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の塗料組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主剤と硬化剤とを有した塗料組成物に関し、詳しくは、カーボンニュートラル社会実現の一助として、植物由来の原料を用いた塗料組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択され、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるカーボンニュートラルの実現に向けて、世界120以上の国と地域が、「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げている。カーボンニュートラル実現の一環として、日本国内においてもバイオマス由来製品の普及のため、製品中のバイオマス由来成分の割合(バイオマスプラスチック度)が25.0wt%以上のプラスチック製品を認定する「バイオマスプラマーク」(JBPA)、製品中のバイオマス度が10%以上であることを認定する「バイオマスマーク」(JORA)等の認定制度が設けられている。
【0003】
カーボンニュートラルの実現に向け、塗装業界においても、製品ライフサイクル全体での二酸化炭素排出の削減の一環として、塗料の原材料の非化石燃料化、つまり、前記バイオマスプラマークやバイオマスマークの基準を満たす、バイオマス(動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源で石油などの化石燃料を除いたもの)を原料とした塗料の開発が望まれている。
【0004】
塗料は、被塗物の保護・美観と共に、特別な機能を付与する役割を担っており、その使用目的、被塗物の違いに応じて求められる機能が異なる。例えばモバイル製品、自動車の内装、外装部品等のように、多くの衝撃が加わるようなものに用いられる塗料は、耐摩耗性等が求められ、一方で、雨風にさらされる鋼構造物に用いられる塗料は主として金属の腐食を防ぐ防食性等が求められている。
【0005】
鋼構造物に用いられる塗料は、金属の腐食を防ぐため、通常は一次プライマー、下塗塗料、中塗塗料、上塗塗料のように数種の塗料を塗り重ねて塗膜全体で初期の目的を達成するような塗装仕様が構築される。このうち、上塗塗料は被塗物に色彩、光沢、平滑性を付与するために防汚性、断熱性、耐候性が高いことが求められ、下塗塗料は素地表面を腐食や分解から守るために防食性が高いこと、また素地表面との高い密着性が求められる。
【0006】
カーボンニュートラルの実現に向け、塗料業界でも、植物由来の原料を用いた塗料の開発が進められている。特許文献1では、モバイル製品、自動車の内装、外装部品等に用いる塗料として、従来の化石燃料を原料とした塗料と同等の耐摩耗性を得るため、植物油由来の原料を用いて得られたポリエステルポリオールにビニル重合体部を結合させたビニル変性ポリエステルポリオール、及び当該ビニル変性ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとからなる二液硬化型塗料が提案されている。
【0007】
また、特許文献2では、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、ビニル基を有するモノマーと、反応性シリコーンモノマーと、植物由来原料からなるポリオールおよび大豆アクリレートのうち少なくともいずれか一方とが共重合することにより、耐候性、耐薬品性及び耐水性に優れたアクリル樹脂組成物、及び当該アクリル樹脂組成物とバイオマス由来原料を含むポリイソシアネート硬化剤を含む二液硬化型塗料組成物が提案されている。
【0008】
一方、鋼構造物に用いる、特に防水性や耐食性等の防食性を必要とする下塗塗料については、防食性を高める目的でエポキシ骨格を有するエポキシポリオールを原料として用いることが主流であり、エポキシ骨格を有さない植物由来のポリオールを原料として用いた防食塗料についての報告は出願人が知る限りにおいてはまだ無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第5291569号公報
特許第6823629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のように、植物由来の原料を使用した、耐摩耗性に優れた塗料や、耐候性、耐薬品性及び耐水性に優れた塗料については既にいくつか提案されているが、これらは鋼構造物に用いる防食性を備えた塗料ではない。そのため、鋼構造物に用いる塗料においても、植物由来の原料を用いた、従来のエポキシ樹脂系塗料と同等の防食性を備える塗料の開発が望まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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