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公開番号
2024110077
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014430
出願日
2023-02-02
発明の名称
防水マイクロホン
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
H04R
1/00 20060101AFI20240807BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】複雑な構造をとらずに簡易な加工で防水性能および音響性能を確保することができる防水マイクロホンを提供する。
【解決手段】防水マイクロホン1は、基板2上に設けたマイクロホンユニット3と、音孔41を有し、マイクロホンユニット3を内部に収納する筐体4と、を備え、筐体4には、マイクロホンユニット3の背後空間を開放する開口部42が形成されており、前記背後空間をポッティング材によって埋めた充填部6を有し、充填部6の一部が開口部42を介して露出している。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
基板上に設けたマイクロホンユニットと、
音孔を有し、前記マイクロホンユニットを内部に収納する筐体と、を備え、
前記筐体には、前記マイクロホンユニットの背後空間を開放する開口部が形成されており、
前記背後空間をポッティング材によって埋めた充填部を有し、前記充填部の一部が前記開口部を介して露出している、
ことを特徴とする防水マイクロホン。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記マイクロホンユニットと前記充填部との間に封止部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の防水マイクロホン。
【請求項3】
前記音孔には、防水振動膜が設置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の防水マイクロホン。
【請求項4】
前記開口部の形状は、前記基板の形状に対応している、ことを特徴とする請求項1に記載の防水マイクロホン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水マイクロホンに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
屋外で使用することを想定したマイクロホンは、防水性能を有するのが一般的である。防水性能を備えるマイクロホン(「防水マイクロホン」と称する)として、例えば特許文献1に記載されるものがある。
特許文献1に記載された防水マイクロホンは、ケースと、防水振動膜と、マイクロホンユニットと、封止部材とを備える。ケースは、内部の空間を前室と背室の二つに隔てる隔壁を有し、隔壁には前室と背室を連通する孔が形成され、前室と背室にそれぞれ開口部を有する。防水振動膜は、前室の開口部を覆い、マイクロホンユニットは、隔壁の背室側の面に取り付けられる。封止部材は、背室の開口部を封止し、背室と外部の空間とを連通させる空気孔が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-018755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された防水マイクロホンでは、背後空間を塞ぐ封止部材に空気孔が加工されている。空気孔は、複数回屈曲させることが望ましいとされているところ、このような空気孔を形成するには特殊な加工を要するので手間であり、また、このような空気孔を形成することが難しい場合もある。
また、空気孔は屈曲されているとはいえ内部空間に通じているため、水が侵入する可能性ある。水が侵入するとマイクロホンユニットが水没し、故障する恐れがある。
また、使用時に空気孔が粉塵等で詰まった場合、期待される効果を得られることができない。
このように、特許文献1に記載された防水マイクロホンは、複雑な構造となっているため製造にコストがかかり、また、使用する場面によっては防水性能、音響性能を確保することが難しい。
このような観点から、本発明は、複雑な構造をとらずに簡易な加工で防水性能および音響性能を確保することができる防水マイクロホンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る防水マイクロホンは、基板上に設けたマイクロホンユニットと、音孔を有し、前記マイクロホンユニットを内部に収納する筐体とを備える。前記筐体には、前記マイクロホンユニットの背後空間を開放する開口部が形成されており、前記背後空間をポッティング材によって埋めた充填部を有し、前記充填部の一部が前記開口部を介して露出している。
本発明に係る防水マイクロホンにおいては、筐体および充填部が共に複雑な構造を有しないので、簡易な加工で製造可能である。充填部は、筐体の開口部からポッティング材を注入することで形成可能である。また、マイクロホンユニットの背後に閉空間が存在すると、音響的な共振が起こって本来得られるべき音圧を測定することができないが、背後空間を充填部で埋めることで音響的な共振を防ぐことができる。また、筐体および充填部でマイクロホンユニットを保護しているので、防水マイクロホン内に水が浸入することを抑制できる。
【0006】
前記防水マイクロホンは、前記マイクロホンユニットと前記充填部との間に封止部を有するのがよい。このようにすると、ポッティング材がマイクロホンユニットの周辺に流れ込むことによる不良を抑制できる。
また、前記音孔には、防水振動膜が設置されているのがよい。このようにすると、音孔からの水の浸入を防ぐことができる。
また、前記開口部の形状は、前記基板の形状に対応させるのがよい。このようにすると、筐体内への基板の配置が容易であるので、製造コストをより抑えることが可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複雑な構造をとらずに簡易な加工で防水性能および音響性能を確保することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る防水マイクロホンの外観図であり、(a)は正面方向から見た場合の斜視図であり、(b)は背面方向から見た場合の斜視図である。
本発明の実施形態に係る防水マイクロホンの内部構成を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る防水マイクロホンの断面図であり、図1のIII-IIIに対応する断面図である。
MEMSマイクロホンの基本構成を説明するための図であり、(a)はトップポート型の構成例であり、(b)はボトムポート型の構成例である。
本発明の実施形態に係る防水マイクロホンの製造方法の工程を示したフローチャートの例示である。
検証試験で使用した試験体を説明するための図であり、(a)は条件1に基づく試験体であり、(b)は条件2に基づく試験体であり、(c)は条件3に基づく試験体である。
検証試験の測定結果を示すグラフである。
発明の実施形態に係る防水マイクロホンの利用態様を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0010】
<実施形態に係る防水マイクロホンの構成>
図1ないし図3を参照して、防水マイクロホン1の構成を説明する。図1は、実施形態に係る防水マイクロホン1の外観図であり、(a)は正面方向から見た場合の斜視図であり、(b)は背面方向から見た場合の斜視図である。図2は、防水マイクロホン1の内部構成を説明するための図であり、封止部5および充填部6(図3参照)を取り除いた状態での背面図である。図3は、図1のIII-IIIに対応する断面図である。
図1に示す防水マイクロホン1は、防水性能を備えるマイクロホンであり、雨などの水が存在する状況(例えば、屋外)で使用することが可能である。防水マイクロホン1の説明における「上下」、「前後」、「左右」は、図1の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。防水マイクロホン1は、音を取り込むための音孔41(「サウンドホール」とも呼ばれる)が前面に形成されており、前方向からの音を主に検出することが可能である(上下左右方向についても検出可能)。
(【0011】以降は省略されています)
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