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公開番号2024108864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023013476
出願日2023-01-31
発明の名称ブローアウトパネル閉止装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G21C 9/004 20060101AFI20240805BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】より簡素な構成を有し、さらなる密閉性を確保することが可能なブローアウトパネル閉止装置を提供する。
【解決手段】ブローアウトパネル閉止装置は、原子炉建屋の壁部に形成された開口部を閉塞するブローアウトパネルが開放された際に、開口部を閉止するブローアウトパネル閉止装置であって、開口部から上下方向に離間した待機位置に、壁部に沿って配置された閉止パネルと、閉止パネルの幅方向の両端部に設けられたローラと、開口部及び待機位置の閉止パネルの幅方向の両端で上下方向に延びるように配置されて、ローラを上下方向に案内するガイド部材と、待機位置の閉止パネルを上下方向に昇降させることで、閉止パネルが開口部を閉止する閉止位置に位置させる昇降機構と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
原子炉建屋の壁部に形成された開口部を閉塞するブローアウトパネルが開放された際に、前記開口部を閉止するブローアウトパネル閉止装置であって、
前記開口部から上下方向に離間した待機位置に、前記壁部に沿って配置された閉止パネルと、
前記閉止パネルの幅方向の両端部に設けられたローラと、
前記開口部及び前記待機位置の前記閉止パネルの幅方向の両端で上下方向に延びるように配置されて、前記ローラを上下方向に案内するガイド部材と、
前記待機位置の前記閉止パネルを上下方向に昇降させることで、該閉止パネルが前記開口部を閉止する閉止位置に位置させる昇降機構と、
を備えるブローアウトパネル閉止装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記ローラは、前記閉止パネルの法線方向に延びる回転軸回りに回転可能に支持され、
前記ガイド部材は、
上下方向に延びる一対のフレームと、
各前記フレームの前記閉止パネル側を向く面に設けられ、前記ローラを前記閉止パネルの法線方向の両側から挟むように配置された一対のガイドレールと、
を有する請求項1に記載のブローアウトパネル閉止装置。
【請求項3】
前記壁部における前記待機位置、及び前記閉止位置に対応する位置にそれぞれ設けられ、前記閉止パネルを前記壁部に対して押圧可能な押圧部材と、
該押圧部材を駆動する駆動部と、
をさらに備える請求項1又は2に記載のブローアウトパネル閉止装置。
【請求項4】
前記駆動部は、
駆動源と、
該駆動源によって自身の中心軸回りに回転駆動するシャフトと、
シャフトに設けられた主歯車と、
前記押圧部材に設けられ、前記主歯車と噛み合うことで該押圧部材を前記壁部に向かって進退動させるウォームホイールと、
を有する請求項3に記載のブローアウトパネル閉止装置。
【請求項5】
前記押圧部材、及び前記シャフトは、前記待機位置、及び前記閉止位置における前記閉止パネルの辺部に沿って複数設けられ、
前記駆動部は、互いに交差する一対の前記シャフト同士を連動可能に接続する連動部をさらに有する請求項4に記載のブローアウトパネル閉止装置。
【請求項6】
前記押圧部材に併設され、前記ウォームホイールに加えられるトルクが予め定められた閾値を超えた場合に前記主歯車の回転を規制するトルクリミッターをさらに備える請求項4に記載のブローアウトパネル閉止装置。
【請求項7】
前記待機位置、及び前記閉止位置における前記閉止パネルの上下方向を向く辺の一方に設けられたストッパー部と、該閉止パネルを前記ストッパー部側に向かって押圧するロック部と、
前記シャフトの回転を前記ロック部に伝達可能な伝達部と、
をさらに備える請求項4に記載のブローアウトパネル閉止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ブローアウトパネル閉止装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
原子炉建屋には、有事の際に内部の圧力を逃がすために、数m四方の開口部が形成されている。この開口部は、通常時はブローアウトパネルと呼ばれる部材で閉塞されている(下記特許文献1参照)。有事の際は、ブローアウトパネルを開くことで開口部を通じて内圧を開放することが可能とされている。
【0003】
一方で、内圧が十分に低下した際には、放射性物質の飛散・散逸を防ぐために開口部を再び閉止する必要がある。そのための技術の具体例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。下記特許文献1に係る装置では、建屋の内壁側に設けられた複数のローラによって閉止パネルを案内しながらスライドさせ、開口部を閉じることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7039934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように建屋側にローラを設けて閉止パネルを案内する構成では、ローラが閉止パネルと壁面との間に介在することから、閉止パネルと壁面との間の密閉性を確保することが難しい。このため、有事の際の事後処理に支障を来たす虞があった。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より簡素な構成を有し、さらなる密閉性を確保することが可能なブローアウトパネル閉止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係るブローアウトパネル閉止装置は、原子炉建屋の壁部に形成された開口部を閉塞するブローアウトパネルが開放された際に、前記開口部を閉止するブローアウトパネル閉止装置であって、前記開口部から上下方向に離間した待機位置に、前記壁部に沿って配置された閉止パネルと、前記閉止パネルの幅方向の両端部に設けられたローラと、前記開口部及び前記待機位置の前記閉止パネルの幅方向の両端で上下方向に延びるように配置されて、前記ローラを上下方向に案内するガイド部材と、前記待機位置の前記閉止パネルを上下方向に昇降させることで、該閉止パネルが前記開口部を閉止する閉止位置に位置させる昇降機構と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、より簡素な構成を有し、さらなる密閉性を確保することが可能なブローアウトパネル閉止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る原子炉建屋の構成を示す模式図である。
本開示の実施形態に係る閉止パネル、及びその周辺の構成を示す正面図である。
本開示の実施形態に係るローラ、ガイド部材、シャフト、及び押圧部材の構成を示す拡大断面図である。
本開示の実施形態に係るロック部、及びストッパー部の構成を示す拡大断面図である。
本開示の実施形態に係る閉止パネルの変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(原子炉建屋100の構成)
以下、本開示の実施形態に係るブローアウトパネル閉止装置1について、図1から図4を参照して説明する。図1に示すように、原子炉建屋100の壁部101には、有事の際に内圧を逃がすための開口部102が形成されている。開口部102は矩形をなしている。通常時、開口部102は、ブローアウトパネル103によって閉止されている。ブローアウトパネル103は、開口部102の端縁に設けられた複数の固定部材104によって壁部101に対して固定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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