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公開番号2024067902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178310
出願日2022-11-07
発明の名称緩衝体および放射性物質収納容器
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21F 5/08 20060101AFI20240510BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】緩衝体および放射性物質収納容器において、緩衝材の劣化判定精度の向上を図る。
【解決手段】中空形状をなして放射性物質収納容器の外側に設けられる支持部材と、支持部材の内部に配置されて変形することで衝撃を吸収する緩衝材と、緩衝材の変位量を推定する変位量測定装置と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
中空形状をなして放射性物質収納容器の外側に設けられる支持部材と、
前記支持部材の内部に配置されて変形することで衝撃を吸収する緩衝材と、
前記緩衝材の変位量を推定する変位量測定装置と、
を備える緩衝体。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記支持部材は、前記緩衝材を収納する第1空間部と、前記第1空間部に連通する第2空間部とを有し、前記変位量測定装置は、前記第2空間部に配置される、
請求項1に記載の緩衝体。
【請求項3】
前記第2空間部は、前記支持部材から外方に突出する突出部により形成される、
請求項2に記載の緩衝体。
【請求項4】
前記変位量測定装置は、前記緩衝材の変位量または前記緩衝材と同じ温度環境下に配置されて前記緩衝材と経年劣化の性質が同等の材料からなる試験材の変位量を計測する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の緩衝体。
【請求項5】
前記変位量測定装置は、前記緩衝材または前記試験材に対して圧縮荷重を作用させる荷重付与装置と、前記緩衝材または前記試験材の変位量を計測する変位計とを有する、
請求項4に記載の緩衝体。
【請求項6】
前記荷重付与装置は、前記緩衝材または前記試験材に作用させる圧縮荷重を調整可能である、
請求項5に記載の緩衝体。
【請求項7】
前記変位量測定装置は、複数の前記試験材を収容する保管庫と、前記保管庫の前記試験材を順次前記荷重付与装置に供給する装填装置とを有する、
請求項5に記載の緩衝体。
【請求項8】
前記荷重付与装置は、前記緩衝材の異なる位置をそれぞれ押圧可能な複数の押圧部材と、前記複数の押圧部材のうちの一つの前記押圧部材に荷重を作用させる押圧装置とを有する、
請求項5に記載の緩衝体。
【請求項9】
胴部と、
前記胴部を密閉する蓋部と、
請求項1に記載の緩衝体と、
を備える放射性物質収納容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性物質収納容器を保護する緩衝体および放射性物質収納容器に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
原子力施設にて、原子炉などで発生した使用済燃料などの放射性廃棄物は、放射性物質収納容器に収納され、貯蔵施設や再処理施設などに輸送され、貯蔵または再処理される。放射性物質収納容器は、上部が開口した底付きの円筒形状をなす胴部と、胴部の上部に固定されて開口を閉止する蓋部とから構成される。そして、放射性物質収納容器は、軸方向の端部に緩衝体が設けられる。緩衝体は、放射性物質収納容器が落下、転倒、または、衝突したときに変形することで衝撃を吸収する。
【0003】
緩衝体は、支持部材の内部に緩衝材が配置されて構成される。緩衝材は、使用する材料や使用環境によっては、長期間の使用により劣化することから、緩衝材の劣化状態を監視することが好ましい。緩衝材の劣化状態を監視する技術として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-11603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1では、緩衝材と経年劣化の性質が同等の材料からなる劣化監視部材を放射性物質収納容器の周囲に配置している。ところが、緩衝体は、支持部材の内部に緩衝材が密封状態で配置されて構成され、放射性物質収納容器に固定される。そのため、衝撃吸収体の緩衝材と、特許文献1に記載の劣化監視部材が配置される環境が異なることから、緩衝材の劣化判定に影響をおよぼす可能性がある。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、緩衝材の劣化判定精度の向上を図る緩衝体および放射性物質収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本開示の緩衝体は、中空形状をなして放射性物質収納容器の外側に設けられる支持部材と、前記支持部材の内部に配置されて変形することで衝撃を吸収する緩衝材と、前記緩衝材の変位量を推定する変位量測定装置と、を備える。
【0008】
また、本開示の放射性物質収納容器は、胴部と、前記胴部を密閉する蓋部と、前記緩衝体と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の緩衝体および放射性物質収納容器によれば、緩衝材の劣化判定精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、放射性物質収納容器の一部を破断した斜視図である。
図2は、緩衝体が装着された放射性物質収納容器を表す平面図である。
図3は、緩衝体が装着された放射性物質収納容器の縦置き状態を表す正面図である。
図4は、緩衝体が装着された放射性物質収納容器の横置き状態を表す正面図である。
図5は、緩衝体の内部構造を表す断面図である。
図6は、第1実施形態の緩衝体を表す正面図である。
図7は、変位量測定装置を表す緩衝体の要部を表す断面図である。
図8は、時間の経過に対する試験材の変位量を表す劣化判定マップである。
図9は、第2実施形態の緩衝体の要部を表す断面図である。
図10は、時間の経過に対する緩衝材の変位量を表す劣化判定マップである。
図11は、第3実施形態の緩衝体の要部を表す断面図である。
図12は、第4実施形態の緩衝体の要部を表す断面図である。
図13は、第5実施形態の緩衝体の要部を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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