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公開番号2024101156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023004937
出願日2023-01-17
発明の名称薬液注入装置
出願人日立GEニュークリア・エナジー株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類G21C 9/004 20060101AFI20240722BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】省スペース化及び設備費用の低減を実現することができる薬液注入装置を提供する。
【解決手段】薬液注入装置100は、第2流路P2と、薬液タンク3と、第1弁4Aと、第2弁4Bと、を備える。第2流路P2は、注水ポンプ1の吐出口に繋がる第1流路P1に並列に接続される。薬液タンク3は、第2流路P2に設けられ、薬液を貯留する。第1弁4Aは、薬液タンク3の下流側の第2流路P2に設けられる。第2弁4Bは、第1流路P1と第2流路P2とが接続される2つの接続部(C1、C2)の間の第1流路P1に設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
注水ポンプの吐出口に繋がる第1流路に並列に接続される第2流路と、
前記第2流路に設けられ、薬液を貯留する薬液タンクと、
前記薬液タンクの下流側の前記第2流路に設けられる第1弁と、
前記第1流路と前記第2流路とが接続される2つの接続部の間の前記第1流路に設けられる第2弁と、
を備える薬液注入装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の薬液注入装置であって、
前記注水ポンプは、複数あり、
前記薬液注入装置は、それぞれの注水ポンプの吐出口に繋がる流路が合流する合流部の下流に設けられる
ことを特徴とする薬液注入装置。
【請求項3】
請求項1に記載の薬液注入装置であって、
前記薬液タンクの上流側の前記第2流路に設けられ、前記第2流路の下流から上流へ前記薬液が逆流することを防止する逆止弁を備える
ことを特徴とする薬液注入装置。
【請求項4】
請求項1に記載の薬液注入装置であって、
前記第1弁を閉じ、前記第2弁を開くことで水を前記第1流路の先端から放出し、
前記第1弁を開き、前記第2弁を閉じることで前記薬液を前記第1流路の先端から放出する
ことを特徴とする薬液注入装置。
【請求項5】
請求項4に記載の薬液注入装置であって、
前記薬液は、アルカリ性であり、原子力発電プラントのサプレッションプールに注入される
ことを特徴とする薬液注入装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液注入装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
水溶液のpHをアルカリ性とすることで液相から気相への無機ヨウ素の再揮発化及び有機ヨウ素の発生を抑制することが可能である。そのため、原子力発電プラントにおいてはサプレッションプール水をアルカリ性に保ち、格納容器内雰囲気中のヨウ素を低減し、格納容器ベントの際に放射性物質の環境影響低減を目的としたpH調整設備が導入されつつある。
【0003】
pHを調整することを目的に薬液をポンプまたはガス加圧によって輸送することで目的の溶液に薬液を注入する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-175775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
福島での震災以降、原子力発電プラントは安全性の向上を目的に規制局から設けられた新規制の要求を満たす設備を有することが要求されている。そのため、これまでの原子力発電プラントと比較して設備が増加している。
【0006】
安全性の向上を目的とした設備の内、原子力発電プラントの事故時にサプレッションプール水内に溶解する無機ヨウ素の揮発化を防ぐことを目的としてpHを調整する設備が考案されているが、新規制の要求以上の自主対策設備であるため省スペース化(設備の物量低減)及び設備費用の低減が課題として挙げられる。
【0007】
本発明の目的は、省スペース化及び設備費用の低減を実現することができる薬液注入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の薬液注入装置は、注水ポンプの吐出口に繋がる第1流路に並列に接続される第2流路と、前記第2流路に設けられ、薬液を貯留する薬液タンクと、前記薬液タンクの下流側の前記第2流路に設けられる第1弁と、前記第1流路と前記第2流路とが接続される2つの接続部の間の前記第1流路に設けられる第2弁と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、省スペース化及び設備費用の低減を実現することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態による薬液注入装置を含む注水系統の構成図である。
第2の実施形態による薬液注入装置を含む注水系統の構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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