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公開番号
2024108677
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-13
出願番号
2023013161
出願日
2023-01-31
発明の名称
防音構造
出願人
株式会社小松製作所
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
G10K
11/175 20060101AFI20240805BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】音源空間からの騒音を低減できる、開口部にルーバ構造を有する防音構造を提供する。
【解決手段】防音構造は、作業機械の騒音発生源の発生源である油圧ポンプ、エンジン及び送風ファン)を収容する音源空間を有するカバーと、受音者のいる周囲空間と音源空間との間に設けられ、前記音源空間と受音者のいる周囲空間とに通じる開口部25を有する壁部22と、開口部25に設けられ、音源空間からの音を減衰させるためのルーバ構造40と、を備える。ルーバ構造40は、互いに間隔をあけて設けられた複数の仕切り部材41、42と、複数の仕切り部材41、42の間に設けられ、複数の仕切り部材41、42の間に第1経路51と第2経路52とを形成する中間部材43と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
音の発生源である機器を収容する音源空間を有するカバーと、
受音者のいる周囲空間と前記音源空間との間に設けられ、前記音源空間と前記周囲空間とに通じる開口部を有する壁部と、
前記開口部に設けられ、前記音源空間からの音を減衰させるためのルーバ構造と、を備え、
前記ルーバ構造は、
互いに間隔をあけて設けられた複数の仕切り部材と、
前記複数の仕切り部材の間に設けられ、前記複数の仕切り部材の間に第1経路と第2経路とを形成する中間部材と、を備える、
防音構造。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ルーバ構造は、前記仕切り部材から延び、前記中間部材との間で前記第1経路と前記第2経路とを合流させる延出部材を更に備える、
請求項1に記載の防音構造。
【請求項3】
前記ルーバ構造において音が伝播する方向と直交する方向における前記第1経路の幅及び前記第2経路の幅のそれぞれは、音の波長の半分の自然数倍である、
請求項1又は2に記載の防音構造。
【請求項4】
前記ルーバ構造において音が伝播する方向に沿う前記第1経路の長さ及び前記第2経路の長さのそれぞれは、音の波長の1/4以上である、
請求項1又は2に記載の防音構造。
【請求項5】
前記中間部材は、前記第1経路又は前記第2経路に臨む部位に段部を有する、
請求項1又は2に記載の防音構造。
【請求項6】
前記ルーバ構造は、前記仕切り部材から延び、前記中間部材との間で前記第1経路と前記第2経路とを合流させる延出部材を更に備え、
前記延出部材は、前記第1経路と前記第2経路とを合流させた後の部位に、前記ルーバ構造において音が伝播する方向に対して傾斜する傾斜部を有する、
請求項1又は2に記載の防音構造。
【請求項7】
前記壁部は、前記音源空間に臨む内側面を有し、
前記仕切り部材は、
前記第1経路に臨むとともに前記内側面に交差する第1面と、
前記第2経路に臨むとともに前記第1面に平行な第2面と、を有する、
請求項1又は2に記載の防音構造。
【請求項8】
前記複数の仕切り部材は、前後方向に互いに間隔をあけて設けられ、
前記第1面及び前記第2面は、前記内側面から前記カバーの外側に向けて後向きに傾斜している、
請求項7に記載の防音構造。
【請求項9】
前記中間部材は、
前記第1経路に臨むとともに前記第1面に平行な第1中間面と、
前記第2経路に臨むとともに前記第2面に平行な第2中間面と、を有する、
請求項7に記載の防音構造。
【請求項10】
前記ルーバ構造において音が伝播する方向に沿う前記中間部材の長さは、前記ルーバ構造において音が伝播する方向に沿う前記第1面の長さ及び前記第2面の長さのそれぞれよりも短い、
請求項7に記載の防音構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、音の発生源である機器を収容すると共に、開口部にルーバ構造を有する防音構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、作業機械の一例として、油圧ショベル等の建設機械が開示されている。この建設機械は、エンジン及び冷却ファン等を収容する建屋カバーを備える。建屋カバーは、冷却ファンによる冷却風を建屋カバー内に流通させるための通気用開口部を有する。通気用開口部には、上下方向に間隔をもって複数枚のルーバが設けられる。各ルーバは、建屋カバーの内側から外側に向けて下向きに傾斜した長方形状の板材からなる。各ルーバの上面及び下面は、互いに異なる角度で傾斜している。これにより、エンジン、冷却ファンの作動音による騒音を下方または上方に向きを変えて放出させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-247228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、作業機械の騒音発生源として、モータ、エンジン、冷却ファン等の機器がある。これは、運転者への騒音と、作業現場における作業者や近隣住宅等への周囲騒音になる。これらの騒音には、空気伝播音(例えば周波数200Hz以上5000Hz以下)と固体伝播音(例えば周波数20Hz以上100Hz以下)が含まれる。また、作業機械に限らず、工場内での加工等から発生する音や、建設現場における作業音等も騒音になる。このような音源空間からの騒音を低減できる構造が要求されている。
【0005】
そこで本発明は、音源空間からの騒音を低減できる防音構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る防音構造は、音の発生源である機器を収容する音源空間を有するカバーと、受音者のいる周囲空間と前記音源空間との間に設けられ、前記音源空間と前記周囲空間とに通じる開口部を有する壁部と、前記開口部に設けられ、前記音源空間からの音を減衰させるためのルーバ構造と、を備え、前記ルーバ構造は、互いに間隔をあけて設けられた複数の仕切り部材と、前記複数の仕切り部材の間に設けられ、前記複数の仕切り部材の間に第1経路と第2経路とを形成する中間部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、音源空間からの騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る作業機械の側面図。
実施形態に係る作業機械の内部構造を含む上面図。
図2の一部を拡大した図。
図3の一部を拡大した図であって、実施形態のルーバ構造の断面図。
図4の一部を拡大した図であって、実施形態の傾斜部の断面図。
幅を調整して音を消す構造の断面図。
合流地点で音を消す構造及び回折で音が曲がりにくくなる構造の断面図。
図6に示す構造と図7に示す構造とを組み合わせた図であって、実施形態のルーバ構造の断面図。
入射音の角度の説明図。
二次元導波管の説明図。
消音のメカニズム1の説明図。
y方向における音圧分布を示す図。
消音のメカニズム1における減音量の周波数応答の結果を示す第1の図。
消音のメカニズム1における減音量の周波数応答の結果を示す第2の図。
消音のメカニズム1における減音量の周波数応答の結果を示す第3の図。
所定の周波数を目標として幅を多段にした形状を示す図。
図16の形状における減音量の周波数応答の結果を示す図。
消音のメカニズム2の説明図。
入口での位相差を示す図。
合流地点での位相差を示す図。
メイン管路は平行な幅を持つ管路長さをゼロにした形状を示す図。
図21の形状における減音量の周波数応答の結果を示す図。
消音のメカニズム1とメカニズム2とを組み合わせた形状を示す図。
消音のメカニズム1、メカニズム2、メカニズム1+2における減音量の周波数応答の結果を示す第1の図。
消音のメカニズム1、メカニズム2、メカニズム1+2における減音量の周波数応答の結果を示す第2の図。
消音のメカニズム1、メカニズム2、メカニズム1+2における減音量の周波数応答の結果を示す第3の図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、作業機械に防音構造を適用した一例として、作業機械の音源であるエンジン、油圧ポンプ、冷却ファン等の機器からの音を減衰させるためのルーバ構造を例に挙げて説明する。
【0010】
<作業機械>
図1に示すように、作業機械1は、作業機3が連結される車両本体2を備える。以下、作業機械1の前進方向、後進方向及び車両幅方向を「車両前方(車両前後方向一方側)」、「車両後方(車両前後方向他方側)」及び「車両幅方向」と称する。車両幅方向は、「左側(車両幅方向一方側)」又は「右側(車両幅方向他方側)」と称する場合もある。作業機械1が前進する方向に対して右手を右側、作業機械1が前進する方向に対して左手を左側と称する。作業機械1が水平面に配置された状態の上下方向、上方及び下方を単に「上下方向」、「上方」及び「下方」と称する。
(【0011】以降は省略されています)
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