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公開番号2024106215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010410
出願日2023-01-26
発明の名称保温具用排気口
出願人株式会社ゴールドウイン
代理人個人
主分類A41D 1/00 20180101AFI20240731BHJP(衣類)
要約【課題】空気を確実に密閉しかつ空気を抜く際は効率よく排気することができ、使用感も良好な保温具用排気口を提供する。
【解決手段】空気を充填する空気収容空間22aの、表生地18又は裏生地16の開口部30に、筒布38を備える。筒布38は、筒体の一方の開口である先端部38fが開口部30の外側に位置し、先端部38fとは反対側の基端部38eは、開口部30の内側の空気収容空間22aに位置する。筒布38は、平坦に潰され、筒体の挿通方向に対して略直角な畳み位置に沿って複数回折りながら巻いて、開口部30の中に収納する。筒布38の内側面は、密着性を有する。空気収容空間22aには、保温性を有する中綿部材24が密閉して入れられ、筒布38の基端部38eは、通気性生地の筒奥布52で塞がれている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
裏生地と表生地が連結されて袋状とした内側空間の全部または一部に、空気を充填する空気収容空間を有した保温具に取り付けられる保温具用排気口において、
前記空気収容空間に位置する前記表生地又は前記裏生地に形成された開口部に筒布を備え、
前記筒布は、筒体の一方の開口である先端部が前記開口部の外側に位置し、前記先端部とは反対側の基端部は、前記開口部の内側に位置し前記空気収容空間と外気とに連通し、平坦に潰されて前記開口部の中に収納可能であることを特徴とする保温具用排気口。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記筒布は、筒体の挿通方向に対して略直角な畳み位置に沿って複数回折りながら巻いて、前記開口部の中に収納される請求項1記載の保温具用排気口。
【請求項3】
前記筒布の内側面は、密着性を有している請求項2記載の保温具用排気口。
【請求項4】
前記空気収容空間には保温性を有する中綿部材が密閉して入れられ、
前記筒布の前記基端部は、通気性生地の筒奥布で塞がれ、前記筒奥布により前記空気収容空間に入れられた前記中綿部材が前記筒布から出ることを防いでいる請求項1又は2記載の保温具用排気口。
【請求項5】
前記開口部の縁部には係止部材が設けられ、前記筒布を収納して前記開口部を開閉可能に閉鎖する請求項2又は3記載の保温具用排気口。
【請求項6】
前記筒布は、一枚の生地からなり、前記生地が挿通方向に沿う一対の折線で平坦に潰され、互いに重ねられた一対の側縁部が、前記一対の折線の間に位置し、接着のりで互いに接着されている請求項2又は3記載の保温具用排気口。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、寒冷地等で使用する保温具に設けられる保温具用排気口に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、防寒用に使用する保温具には、表地と裏地の間に断熱材が入れられたものがある。また、表地と裏地の間に空気を入れて膨らませ、高い保温性を得るものもある。例えば、特許文献1の衣服は、空気封入可能な空気袋と、衣服の内側に首周りを覆う空気袋を収納し被覆する収納部と、空気ポンプと、空気送りパイプと、バルブが設けられている。この衣服は、空気ポンプにより空気袋に空気を入れて膨らませ、衣服の襟と首の隙間を無くし、遮蔽する。これにより、外部からの空気の流入を防ぎ、保温性を保つことができる。しかし、構造が複雑であり、また空気ポンプと空気送りパイプ、バルブが立体形状であることから着用感が良くないという問題もある。さらに、空気袋から迅速に排気することができず、空気袋を使用しない場合や収納時の取扱性が良くないものである。
【0003】
そこで、簡単な構造で、空気取入口と空気注入弁が設けられたものもある。特許文献2の衣類とその製造方法は、通気性のない生地で作られた表地と、同様に通気性のない生地で作られた裏地と、表地と裏地の周縁部及びその内側を気密に接着する所定パターンの接着部と、表地と裏地と接着部で囲まれた空気室と、表地または裏地に設けられ外気を表地と裏地の間の空気室に取り入れる空気取入口と、空気取入口と空気室を連通する空気注入弁が設けられている。空気注入弁は、表地と裏地を接着部で接着して作られた細い流路である。表地と裏地の一方には、空気室内の空気を抜く減圧弁が設けられている。この衣類は、空気取入口から空気を入れ、空気注入弁の流路を通過して、空気室に入れる。空気室に空気がある程度充満すると、保温性が高い衣服となる。着用しない時は、減圧弁から空気室の空気を抜いて、表地と裏地を折り畳んでコンパクトに収納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-2503号公報
特開2005―264393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2の場合、空気注入弁は表地と裏地を接着部で接着して作られた細い流路であり、平坦なため着用感は良好であるが気密性が十分ではない。さらに、空気室内の空気を抜く減圧弁は、平坦にすることは考えられておらず、減圧弁が着用者に違和感を与える恐れがある。
【0006】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、空気を確実に密閉しかつ空気を抜く際は効率よく排気することができ、使用感も良好な保温具用排気口を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、裏生地と表生地が連結されて袋状とした内側空間の全部または一部が、空気を充填する空気収容空間である保温具に取り付けられる保温具用排気口において、前記空気収容空間に位置する前記表生地又は前記裏生地に形成された開口部に筒布を備え、前記筒布は、筒体の一方の開口である先端部が前記開口部の外側に位置し、前記先端部とは反対側の基端部は、前記開口部の内側に位置し前記空気収容空間と外気とに連通し、平坦に潰されて前記開口部の中に収納可能な保温具用排気口である。
【0008】
前記筒布は、筒体の挿通方向に対して略直角な畳み位置に沿って複数回折りながら巻いてコンパクトにして、前記開口部の中に収納される。前記筒布の内側面は、密着性を有していると良い。
【0009】
前記空気収容空間には保温性を有する中綿部材が密閉して入れられ、前記筒布の前記基端部は、通気性生地の筒奥布で塞がれ、前記筒奥布により前記空気収容空間に入れられた前記中綿部材が前記筒布から出ることを防いでいるものである。
【0010】
前記開口部の縁部には係止部材が設けられ、前記筒布を収納して前記開口部を開閉可能に閉鎖する。前記筒布は、一枚の生地からなり、前記生地が挿通方向に沿う一対の折線で平坦に潰され、互いに重ねられた一対の側縁部が、前記一対の折線の間に位置し、接着のりで互いに接着されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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