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公開番号2024103115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007278
出願日2023-01-20
発明の名称光送信装置、光伝送システム及び光送信方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H04B 10/27 20130101AFI20240725BHJP(電気通信技術)
要約【課題】データの伝送に要求されるレイテンシに応じた処理をデータに施す光送信装置、光通信方法及び光伝送システムを提供する。
【解決手段】光伝送システムにおいて、光送信装置は、宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、宛先情報を含むユーザデータを第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力する経路制御部と、ユーザデータが第1のチャネルへ出力された場合、ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式により第1のデータを第1の光信号に変換し、第1の光信号を送信する第1の光送信部と、ユーザデータが第2のチャネルへ出力された場合、ユーザデータを第2のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式とは異なる第2の変調方式により第2のデータを第2の光信号に変換し、第2の光信号を送信する第2の光送信部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力する経路制御手段と、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信する第1の光送信手段と、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する第2の光送信手段と、
を備える光送信装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1の誤り訂正符号化処理において前記第1のデータに付加される訂正符号の長さは前記第2の誤り訂正符号化処理において前記第2のデータに付加される訂正符号の長さ未満であり、
前記第1の変調方式で変調された前記第1のデータの伝送速度は、前記第2の変調方式で変調された前記第2のデータの伝送速度未満である、
請求項1に記載された光送信装置。
【請求項3】
前記第1の光信号は第1の波長を持つ光信号であり、前記第2の光信号は前記第1の波長とは異なる第2の波長を持つ光信号である、請求項1又は2に記載された光送信装置。
【請求項4】
前記第1の光信号と前記第2の光信号とを波長多重する光合波手段を備える、請求項3に記載された光送信装置。
【請求項5】
前記第1の光送信手段は、
前記第1の誤り訂正符号化処理を行う第1のフレーマと、
前記第1の誤り訂正符号化処理を受けた前記第1のデータを用いて、前記第1の変調方式で変調された前記第1の光信号を出力する第1の変調手段と、備え、
前記第2の光送信手段は、
前記第2の誤り訂正符号化処理を行う第2のフレーマと、
前記第2の誤り訂正符号化処理を受けた前記第2のデータを用いて、前記第2の変調方式で変調された前記第2の光信号を出力する第2の変調手段と、を備える、
請求項1又は2に記載された光送信装置。
【請求項6】
前記第1のデータ及び前記第2のデータはいずれも光信号であり、
前記第1の光送信手段は、前記第1のデータを電気信号に変換して前記第1のフレーマへ出力する第1の光電気変換手段を備え、
前記第2の光送信手段は、前記第2のデータを電気信号に変換して前記第2のフレーマへ出力する第2の光電気変換手段を備える、
請求項5に記載された光送信装置。
【請求項7】
光送信装置と光受信装置とが通信可能に接続された光伝送システムであって、
前記光送信装置は、
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力する経路制御手段と、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信する第1の光送信手段と、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する第2の光送信手段と、
を備え、
前記光受信装置は、
前記第1の光信号から前記第1のデータを復調する第1の光受信手段と、
前記第2の光信号から前記第2のデータを復調する第2の光受信手段と、
を備える、
光伝送システム。
【請求項8】
前記第1の光受信手段は、
前記第1の光信号を第1の電気信号に変換する第1の復調手段と、
前記第1の電気信号の誤り訂正処理を行い、前記第1のデータを出力する第3のフレーマと、を備え、
前記第2の光受信手段は、
前記第2の光信号を第2の電気信号に変換する第2の復調手段と、
前記第2の電気信号の誤り訂正処理を行う、前記第2のデータを出力する第4のフレーマと、を備える、
請求項7に記載された光伝送システム。
【請求項9】
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力し、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信し、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する、
ことを特徴とする光送信方法。
【請求項10】
前記第1の誤り訂正符号化処理において前記第1のデータに付加される訂正符号の長さは前記第2の誤り訂正符号化処理において前記第2のデータに付加される訂正符号の長さ未満であり、
前記第1の変調方式で変調された前記第1のデータの伝送速度は、前記第2の変調方式で変調された前記第2のデータの伝送速度未満である、
請求項9に記載された光送信方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光送信装置等に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
長距離光ファイバ伝送システムにおいて、伝送路におけるデータの誤りを検出して訂正するために、前方誤り訂正(Forward Error Correction、FEC)処理を行う技術が知られている。FEC処理のための機能を備えた光送信機は、データの変調前に訂正符号を算出してデータに付加し、データと訂正符号とを併せて光信号として送信する。FEC処理のための機能を備えた光受信機は、受信信号からデータと訂正符号を分離し、訂正符号を用いてデータに誤りがないか確認する。伝送データに誤りがある場合には、光受信機は、訂正符号を用いてデータの誤りを訂正する。
【0003】
一般的に、長距離伝送システムでは誤り率が高くなるため、強力な誤り訂正能力を持つ長い訂正符号が用いられる。これにより、誤り率が高い場合でも誤り訂正を実行できる。しかし、長い訂正符号が用いられると、送信時の訂正符号の算出の際の演算量及び受信時の誤り訂正のための演算量が増加する。その結果、データ伝送の際の遅延(レイテンシ)が増加する。なお、本明細書の記載において「レイテンシ」は送信元におけるデータの伝送開始からそのデータが送信先の機器に到着するまでの時間を意味する。本明細書の「レイテンシ」は、一般には「片道レイテンシ」と呼ばれることもある。また、RTT(Round Trip Time)はデータの送受信時間の和にデータの送信先での処理時間を加えたものであり、本明細書における「レイテンシ」とは区別される。
【0004】
本発明に関連して、特許文献1には、遅延時間が異なる伝送路が併用されるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2018-511252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
リアルタイム性が要求されるオンラインゲームや金融取引などのサービスにおいて、サービスを提供するネットワーク機器とサービスを利用するユーザの機器(ユーザ機器)との接続では、データの伝送速度の高さよりもレイテンシが低いことが求められる。一方、一般的な光伝送システムでは、大容量のデータを短時間で長距離伝送するために、FEC処理において長い訂正符号をデータに付加して誤りに対する耐性を高めている。これは送信機及び受信機におけるFEC処理の演算量を増大させるため、低レイテンシが求められるデータであってもFEC処理により、データのレイテンシが増加するという課題があった。
【0007】
(発明の目的)
本発明は、データの伝送に要求されるレイテンシに応じた処理をデータに施すための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光送信装置は、
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力する経路制御手段と、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信する第1の光送信手段と、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する第2の光送信手段と、
を備える。
【0009】
本発明の光伝送システムは、
光送信装置と光受信装置とが通信可能に接続されており、
前記光送信装置は、
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力する経路制御手段と、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信する第1の光送信手段と、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する第2の光送信手段と、
を備え、
前記光受信装置は、
前記第1の光信号から前記第1のデータを復調する第1の光受信手段と、
前記第2の光信号から前記第2のデータを復調する第2の光受信手段と、
を備える。
【0010】
本発明の光送信方法は、
宛先情報に含まれる宛先毎に関連付けられたレイテンシに基づいて、前記宛先情報を含むユーザデータを、第1のチャネル又は第2のチャネルへ出力し、
前記ユーザデータが前記第1のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第1のデータとして扱い、第1の誤り訂正符号化処理及び第1の変調方式によって前記第1のデータを第1の光信号に変換し、前記第1の光信号を送信し、
前記ユーザデータが前記第2のチャネルへ出力された場合、前記ユーザデータを第2のデータとして扱い、前記第1の誤り訂正符号化処理とは異なる第2の誤り訂正符号化処理、及び、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式によって前記第2のデータを第2の光信号に変換し、前記第2の光信号を送信する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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