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公開番号2024101412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005377
出願日2023-01-17
発明の名称車両充電装置
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 7/02 20160101AFI20240722BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 先に充電コネクタに接続された車両の充電を優先するが、満充電に至らなくても所定の充電条件を満たしたら、他の車両の充電を並行して実施する。
【解決手段】 直流電源部30と、直流電源部30が出力する電力を車両Mに供給する4つの充電コネクタ6と、車両Mへの充電を制御する制御部9とを有し、制御部9は充電コネクタ6に先に接続された第1の車両Mに対しては、他の充電コネクタ6に2台目の第2の車両Mが接続されても、その後3台目の第3の車両Mが充電コネクタ6に接続されなければ、所定の条件を満たすまで直流電源部30の最大出力で充電する第1優先充電を実施し、3台の車両Mが充電コネクタ6に接続されたら、第1の車両Mの第1優先充電を解除し、第2の車両Mに対して直流電源部30の出力の10%の電力を供給し、残りの電力を前記第1の車両Mに供給する第2優先充電を開始する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
並列に配置されて個々に直流電力を出力する複数の直流電源ユニットを備えた直流電源部と、前記直流電源部が出力する電力を車両に供給する3つ或いは4つの充電コネクタと、前記充電コネクタに接続された車両への充電を制御する充電制御部とを有し、複数車両の同時充電が可能な車両充電装置であって、
前記充電制御部は、充電コネクタに1台のみ接続された第1の車両に対しては、他の充電コネクタに2台目の第2の車両が接続されても優先充電を実施し、
その後3台目の第3の車両が充電コネクタに接続されなければ、所定の条件を満たすまで前記直流電源部の最大出力で充電する第1優先充電を実施し、
前記所定の条件を満たしたら、前記第2の車両の充電を並行して実施することを特徴とする車両充電装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記充電制御部は、前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たしていない状態で、前記第3の車両が充電コネクタに接続されて、3台の車両が充電コネクタに接続されたら、前記第1の車両の前記第1優先充電を解除し、前記第2の車両に対して前記直流電源部の出力の50%未満の所定の電力を供給し、残りの電力を前記第1の車両に供給する第2優先充電を開始し、
前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たすまで、前記第3の車両の充電を開始しないことを特徴とする請求項1記載の車両充電装置。
【請求項3】
前記充電制御部は、2台或いは3台の車両が充電コネクタに接続された状態で、前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たしたら、前記第1の車両の優先充電を解除して他の車両と合わせて均等充電に移行することを特徴とする請求項1記載の車両充電装置。
【請求項4】
前記充電制御部は、3台の車両が充電コネクタに接続された状態で、前記第1の車両が充電コネクタから外されたら、前記第2の車両の前記第1優先充電を開始することを特徴とする請求項1記載の車両充電装置。
【請求項5】
4つの充電コネクタを有し、
前記充電制御部は、前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たしていない状態で、4台目の第4の車両が充電コネクタに接続されて全ての充電コネクタに車両が接続されたら、前記第1の車両の前記第2優先充電を継続する一方で、前記第2の車両及び前記第3の車両に対して、前記直流電源部の出力の50%未満の電力を同一比率で分割して供給する充電を開始し、
前記第4の車両に対しては、前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たすまで充電を開始しないことを特徴とする請求項2記載の車両充電装置。
【請求項6】
前記充電制御部は、4台の車両が充電コネクタに接続された状態で、前記第1の車両の充電が前記所定の条件を満たしたら、前記第1の車両の優先充電を解除して4台の車両の均等充電に移行することを特徴とする請求項5記載の車両充電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車等の蓄電池を備えた車両を充電する車両充電装置に関し、特に3台以上の車両の同時充電が可能な車両充電装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
複数車両の急速充電を可能とした車両充電装置がある。例えば、特許文献1では出力容量が同一の複数の直流電源ユニットと車両に接続される複数の充電コネクタを備え、1台目の車両からの充電指示情報を基に、必要な数の直流電源ユニットを選択して電力を供給した。そして、2台目の車両が接続されたら、使用していない直流電源ユニットを使用して電力を供給した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-239559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構造の車両充電装置は、直流電源ユニットを複数備えることで、複数台の車両の同時充電が可能であった。しかしながら、最初に充電コネクタに接続された車両の充電が最後まで優先されるため、直流電源ユニットの多くが最初の車両充電に使用されたら、2台目の充電電力に使用される直流電源ユニットは少ないか無い場合が発生した。こうなると、2台目の充電は1台目の充電が終了するまで待たなければならず、充電の完了まで時間を要した。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、先に充電コネクタに接続された車両の充電を優先するが、満充電に至らなくても所定の充電条件を満たしたら優先制御を終了し、他の車両の充電を並行して実施する車両充電制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明に係る車両充電装置は、並列に配置されて個々に直流電力を出力する複数の直流電源ユニットを備えた直流電源部と、直流電源部が出力する電力を車両に供給する3つ或いは4つの充電コネクタと、充電コネクタに接続された車両への充電を制御する充電制御部とを有し、複数車両の同時充電が可能な車両充電装置であって、充電制御部は、充電コネクタに1台のみ接続された第1の車両に対しては、他の充電コネクタに2台目の第2の車両が接続されても優先充電を実施し、その後3台目の第3の車両が充電コネクタに接続されなければ、所定の条件を満たすまで直流電源部の最大出力で充電する第1優先充電を実施し、所定の条件を満たしたら、第2の車両の充電を並行して実施することを特徴とする。
この構成によれば、充電コネクタに先に接続された第1の車両は、2台目の車両が接続されても所定の条件を満たすまでは最大電力が供給されるため、先に接続された車両は一定量の充電を短時間で実施できる。また、所定の条件を満たしたら、第2の車両の充電が開始されるため、待ち時間が長くならない。
【0007】
本発明の別の態様は、上記構成において、充電制御部は、第1の車両の充電が所定の条件を満たしていない状態で、第3の車両が充電コネクタに接続されて3台の車両が充電コネクタに接続されたら、第1の車両の第1優先充電を解除し、第2の車両に対して直流電源部の出力の50%未満の所定の電力を供給し、残りの電力を第1の車両に供給する第2優先充電を開始し、第1の車両の充電が所定の条件を満たすまで、第3の車両の充電を開始しないことを特徴とする。
この構成によれば、3台目の車両が接続されても、所定の条件を満たすまでは第1の車両の充電が優先されるため、第1の車両の充電は良好に実施される。一方で、3台目の車両が接続されたら、第1の車両の充電状態に関わらず第2の車両充電が開始されるため、充電待ち渋滞の解消に有効である。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、充電制御部は、2台或いは3台の車両が充電コネクタに接続された状態で、第1の車両の充電が所定の条件を満たしたら、第1の車両の優先充電を解除して他の車両と合わせて均等充電に移行することを特徴とする。
この構成によれば、第1の車両の充電が所定の条件を満たしたら、充電コネクタに接続されている他の車両と共に均等充電に移行するため、第2の車両、第3の車両の充電も比較的待ち時間が少なくできるし、第1の車両の充電が継続されるため、利便性が良い。
【0009】
本発明の別の態様は、上記構成において、充電制御部は、3台の車両が充電コネクタに接続された状態で、第1の車両が充電コネクタから外されたら、第2の車両の第1優先充電を開始することを特徴とする。
この構成によれば、充電コネクタに先に接続された車両が充電コネクタから外されたら、2台目の車両の優先充電が開始されるため、充電コネクタへの接続順に優先充電制御が行われ、後から接続された車両の充電が先に終了するようなことがない。
【0010】
本発明の別の態様は、上記構成において、4つの充電コネクタを有し、充電制御部は、第1の車両の充電が所定の条件を満たしていない状態で、4台目の第4の車両が充電コネクタに接続されて全ての充電コネクタに車両が接続されたら、第1の車両の第2優先充電を継続する一方で、第2の車両及び第3の車両に対して、直流電源部の出力の50%未満の電力を同一比率で分割して供給する充電を開始し、第4の車両に対しては、第1の車両の充電が所定の条件を満たすまで充電を開始しないことを特徴とする。
この構成によれば、充電コネクタに先に接続された第1の車両の優先充電中であっても、4台目の車両が充電コネクタに接続されたら、2台目に加えて3台目の車両も充電が開始されるため、充電待ち状態の解消を促進することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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