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公開番号2024101311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005219
出願日2023-01-17
発明の名称電源検査装置、電源装置の調節方法及び疑似加熱物
出願人富士電子工業株式会社
代理人個人
主分類H05B 6/02 20060101AFI20240722BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電源装置に望ましい発振を生じさせることが可能な電源検査装置を開発することを課題とする。
【解決手段】誘導加熱装置の電源装置の出力を確認する電源検査装置であって、誘導加熱コイル2と、疑似加熱物5と、移動手段6を有し、前記疑似加熱物5は、外径が連続的に又は段階的に変化する外郭部材20と、外郭部材20の内側にあって冷却液が通過する冷却流路23を有し、誘導加熱コイル2は外郭部材20を取り巻く位置に配され、移動手段6によって、誘導加熱コイル2と疑似加熱物5の少なくともいずれかを移動させて、誘導加熱コイル2が取り巻く位置を変化させることができることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
誘導加熱装置の電源装置の出力を確認する電源検査装置であって、
誘導加熱コイルと、疑似加熱物と、移動手段を有し、
前記疑似加熱物は、外径が連続的に又は段階的に変化する外郭部材と、外郭部材の内側にあって冷却液が通過する冷却流路を有し、
前記誘導加熱コイルは前記外郭部材を取り巻く位置に配され、
前記移動手段によって、前記誘導加熱コイルと前記疑似加熱物の少なくともいずれかを移動させて、前記誘導加熱コイルが取り巻く位置を変化させることができることを特徴とする電源検査装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記外郭部材が錐形であることを特徴とする請求項1に記載の電源検査装置。
【請求項3】
前記外郭部材の内部に内郭部材があり、前記外郭部材の内面と内郭部材の外面との間で前記冷却流路が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源検査装置。
【請求項4】
前記外郭部材の内部に前記冷却流路を構成する空間があり、前記空間の下部側に通水口があり、前記空間の上部側に排水口があり、冷却液が前記通水口から導入されて前記冷却流路に入り、前記排水口を経由して外部に排出されることを特徴とする請求項1に記載の電源検査装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の電源検査装置を使用する電源装置の調節方法であって、
前記誘導加熱コイルを前記外郭部材の特定の径の位置に停止させた状態で、前記冷却流路に冷却液を供給し、且つ電源装置から前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給しつつ、電源装置を調節することを特徴とする電源装置の調節方法。
【請求項6】
誘導加熱装置の電源装置の出力を確認する際に使用される疑似加熱物であって、
外径が連続的に又は段階的に変化する外郭部材と、外郭部材の内側にあって冷却液が通過する冷却流路を有し、
前記外郭部材は、錐形であり、
前記外郭部材を取り巻く位置に前記誘導加熱コイルを配して、当該誘導加熱コイルで前記外郭体を加熱しつつ電源装置を調整することが可能であることを特徴とする疑似加熱物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導加熱装置の構成部材たる電源装置の出力を確認する電源検査装置に関するものである。また本発明は、電源装置の出力を確認する際に使用される疑似加熱物に関するものである。さらに本発明は、電源装置の調節方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
高周波焼き入れは、誘導加熱装置を使用して行われる。高周波焼き入れに使用される誘導加熱装置は、特許文献1に開示された様に、電源装置と、カレントトランス及び誘導加熱コイルによって構成されている。
電源装置は、高周波電流を誘導加熱コイルに供給するものであり、高周波発振器とも称される。
【0003】
電源装置は、出荷前に要求通りの出力を得られるか否かの確認が行われる。またその際に各種のパラメータが調節される。
従来技術においては、電源装置にカレントトランスを介して誘導加熱コイルを接続し、誘導加熱コイルを試験用の疑似加熱物に近接して疑似加熱物を誘導加熱しつつ出力の確認と、パラメータの調節が行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-161218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高周波発振器とも称される電源装置は、誘導加熱コイルを含んだ共振回路を構成するものであり、当該共振回路を共振させて高周波電流を生成するものである。また誘導加熱コイルによって加熱される疑似加熱物と誘導加熱コイルとの距離も共振に影響を与える。
これに対して従来技術で使用されていた試験用の疑似加熱物は、鉄塊に過ぎず、疑似加熱物と誘導加熱コイルとの距離を変更することができない。そのため出力試験を行うに際しては、複数の誘導加熱コイルと複数の疑似加熱物を用意し、これらの組合せを適宜変更して、適切な発振が生じる組合せを探る必要があった。
【0006】
本発明は、従来技術の上記した問題に注目し、電源装置に望ましい発振を生じさせることが可能な電源検査装置を開発することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための態様は、誘導加熱装置の電源装置の出力を確認する電源検査装置であって、誘導加熱コイルと、疑似加熱物と、移動手段を有し、前記疑似加熱物は、外径が連続的に又は段階的に変化する外郭部材と、外郭部材の内側にあって冷却液が通過する冷却流路を有し、前記誘導加熱コイルは前記外郭部材を取り巻く位置に配され、前記移動手段によって、前記誘導加熱コイルと前記疑似加熱物の少なくともいずれかを移動させて、前記誘導加熱コイルが取り巻く位置を変化させることができることを特徴とする電源検査装置である。
【0008】
本態様の電源検査装置は、誘導加熱コイルと、疑似加熱物と、移動手段を有している。そして誘導加熱コイルは外郭部材を取り巻く位置に配され、移動手段によって、誘導加熱コイルが取り巻く位置を変化させることができる。
本態様で採用する疑似加熱物は、外郭部材の外径が連続的に又は段階的に変化する。そのため、移動手段によって、誘導加熱コイルが取り巻く位置を変化させると、誘導加熱コイルが対向する位置の疑似加熱物の外径が変わる。従って、誘導加熱コイルと疑似加熱物の間の隙間が変化し、誘導加熱コイルと疑似加熱物の距離が変わる。
また本態様の疑似加熱物は、外郭部材の内側に冷却液が通過する冷却流路が設けられている。そのため本態様の電源検査装置では、冷却流路に冷却液を通過させつつ誘導加熱コイルに通電して疑似加熱物を誘導加熱することができる。
本態様の電源検査装置では、疑似加熱物に誘導加熱コイルによって誘導電流が励起され疑似加熱物が発熱することとなるが、同時に冷却液によって疑似加熱物から熱が奪われる。そのため疑似加熱物の温度が一定以下に保たれ、疑似加熱物が溶融したり変形することが防がれる。そのため本態様の電源検査装置では、比較的長時間に渡って誘導加熱コイルに通電し続けることができ、誘導加熱コイルに通電しながら移動手段によって誘導加熱コイルが取り巻く位置を変化させ、適切な発振が起こる誘導加熱コイルと疑似加熱物の距離を探り当てることができる。
また比較的長時間に渡って誘導加熱コイルに通電し続けることができるので、その間に、各種パラメータ等の調節を行うことができる。
【0009】
上記した態様において、前記外郭部材が錐形であることが望ましい。
【0010】
本態様で採用する外郭部材は、円錐形や角錐形、或いは円錐台形等の錐形であり、外径が連続的に変化する。
(【0011】以降は省略されています)

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