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公開番号2024099895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023003501
出願日2023-01-13
発明の名称ステントデリバリーシステム
出願人テルモ株式会社
代理人
主分類A61F 2/958 20130101AFI20240719BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明では、ステント脱落のリスクを低減し、デリバリー時の通過性の低下の少ないステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】外管と、内管と、バルーンと、ステントと、バルーンの外表面上でステントの先端より先端側に位置する拡張拘束部材と、を有し、バルーンの内部を加圧したとき、拡張拘束部材と内管の間に挟まれた領域は拡張せず、拡張拘束部材より基端側の領域が拡張することを特徴とするステントデリバリーシステム。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ステントデリバリーシステムであって、軸方向に延び、先端および基端を有する外管と、前記外管内に置かれ、軸方向に延び、前記外管の先端より先端側に置かれた先端および前記外管の先端より基端側に置かれた基端を有する内管と、軸方向に延び、前記内管の先端側と接続された先端および前記外管の先端側と接続された基端を有し、内部を加圧および減圧することで径方向に拡張および収縮可能なバルーンと、前記バルーンの外表面上に置かれ、軸方向に延び、前記バルーンの先端より基端側に置かれた先端および前記バルーンの基端より先端側に置かれた基端を有し、隙間および肉厚を有する筒状の形状で、径方向に拡張および収縮可能なステントと、前記バルーンの外表面上で前記ステントの先端より先端側に位置する拡張拘束部材と、を有し、前記バルーンの内部を加圧したとき、前記拡張拘束部材と前記内管の間に挟まれた領域は拡張せず、前記拡張拘束部材より基端側の領域が拡張することを特徴とするステントデリバリーシステム。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記拡張拘束部材の最大外径が、前記ステントの外径と同程度であることを特徴とする請求項1に記載のステントデリバリーシステム。
【請求項3】
前記拡張拘束部材の外径は、前記拡張拘束部材の先端から最大外径となる位置に向かってテーパー状に拡径していることを特徴とする請求項1に記載のステントデリバリーシステム。
【請求項4】
前記拡張拘束部材の内径は、前記拡張拘束部材の基端側で基端に向かってテーパー状に拡径していることを特徴とする請求項1に記載のステントデリバリーシステム。
【請求項5】
前記拡張拘束部材は、X線不透過性を有していることを特徴とする請求項1に記載のステントデリバリーシステム。
【請求項6】
前記バルーンの外表面上で前記ステントの基端より基端側に位置する基端側拡張拘束部材と、を有し、前記バルーンの内部を加圧したとき、前記基端側拡張拘束部材と前記内管または前記外管の間に挟まれた領域は拡張せず、前記基端側拡張拘束部材より先端側の領域が拡張することを特徴とする請求項1に記載のステントデリバリーシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステントデリバリーシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
血管等の生体管腔における病変部の治療方法として、カテーテルのような治療器具を経皮的に生体管腔に導入し、体内埋込型の医療器具であるステントを留置する治療方法が知られている。ステントの形状は管状で、その表面に隙間が形成されているため、術者はステントを径方向に収縮または拡張することができる。また、ステント留置後の生体管腔内の再狭窄を予防するため、ステントの表面に免疫抑制剤などの薬剤がコートされた薬剤溶出ステントも知られている。
【0003】
ステントは、収縮された状態でステントデリバリーシステムによって狭窄部や閉塞部などの生体管腔内の病変部まで送達された後、拡張され、生体管腔内に留置される。ステントの拡張方式には、バルーン拡張型と自己拡張型が存在する。このうち、バルーン拡張型のステントは、収縮されてバルーンカテーテルのバルーンに圧着(クリンプ)される。目的の病変部まで送達(デリバリー)した後、術者がバルーンを拡張することにより、ステントは生体管腔内に留置される。自己拡張型のステントは、収縮されてシース内に拘束される。目的の病変部までデリバリーした後、シースによるステントの拘束が解除されることにより、ステントは生体管腔内に留置される。
【0004】
ステントデリバリーシステムを目的の病変部までデリバリーするにあたり、ステントデリバリーシステムには通過性が求められる。特に、蛇行した病変部または管腔内経路を傷つけずにステントデリバリーシステムが通過するためには、ステントデリバリーシステムの先端側が病変部または管腔内経路の形状に追従して通過できること、すなわちステントデリバリーシステムの先端側の柔軟性の向上が求められる。
【0005】
バルーン拡張型ステントのステントデリバリーシステムでは、デリバリー中にステントがバルーンから脱落する可能性があり、ステント脱落リスクの低減が求められる。
【0006】
特許文献1では、バルーン内部のカテーテルに固着されたカラーにより、デリバリー中のステント脱落を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平11-128366
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的に、収縮状態のバルーンは、バルーンカテーテルの軸方向に垂直な断面上で、バルーンの延在方向に沿って凸部、平滑部、凹部が交互に配置され、一つの平滑部に別の平滑部が巻き付いた(ラッピング)構造をしている。特許文献1のバルーンは、軸方向の位置がステント端部近傍である環状肩部の位置において、収縮状態での外径がラッピング構造によりステントの外径より大きくなりやすい。デリバリー中のステント脱落を抑制するためには、当該位置でのバルーンの外径はステントの外径と同程度が好ましく、当該位置でのバルーンの外径がステントの外径より大きくなるほどステントデリバリーシステムの通過性は低下する。本発明では、ステント脱落のリスクを低減し、デリバリー時の通過性の低下の少ないステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するステントデリバリーシステムは、軸方向に延び、先端および基端を有する外管と、前記外管内に置かれ、軸方向に延び、前記外管の先端より先端側に置かれた先端および前記外管の先端より基端側に置かれた基端を有する内管と、軸方向に延び、前記内管の先端側と接続された先端および前記外管の先端側と接続された基端を有し、内部を加圧および減圧することで径方向に拡張および収縮可能なバルーンと、前記バルーンの外表面上に置かれ、軸方向に延び、前記バルーンの先端より基端側に置かれた先端および前記バルーンの基端より先端側に置かれた基端を有し、隙間および肉厚を有する筒状の形状で、径方向に拡張および収縮可能なステントと、前記バルーンの外表面上で前記ステントの先端より先端側に位置する拡張拘束部材と、を有し、前記バルーンの内部を加圧したとき、前記拡張拘束部材と前記内管の間に挟まれた領域は拡張せず、前記拡張拘束部材より基端側の領域が拡張することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成したステントデリバリーシステムにおいては、拡張拘束部材がステント脱落のリスクを低減する。また、拡張拘束部材の外径がステントの外径と同程度になるように設計しやすいため、デリバリー時のステントデリバリーシステムの通過性の低下を抑制しやすい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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