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公開番号2024098198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023001507
出願日2023-01-10
発明の名称捕捉構造体及び捕捉構造物
出願人JFE建材株式会社
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人
主分類E02B 7/02 20060101AFI20240716BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】捕捉工の迅速な施工性及び河川における設置の自在性が高く、工事にかかるコスト等を抑える。
【解決手段】本発明に係る捕捉鋼製枠体10は、複数の柱材21及び梁材23,24を互いに連結して立体的に構成された鋼製枠体20と、鋼製枠体20内に詰め込まれている中詰材40と、柱材21及び梁材23,24によって画定される少なくとも1つの枠面に取り付けられて、柱材21の延び方向(高さ方向H)に沿って鋼製枠体20から突き出ている捕捉工30と、を備える。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
複数の縦材及び横材を互いに連結して立体的に構成された鋼製枠体と、
前記鋼製枠体内に詰め込まれている中詰材と、
前記縦材及び前記横材によって画定される少なくとも1つの枠面に取り付けられて、前記縦材の延び方向に沿って前記鋼製枠体から突き出ている捕捉工と、
を備えることを特徴とする河川に設置される捕捉鋼製枠体。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記捕捉工の先端部と、前記捕捉工が取り付けられた前記枠面に対向する枠面側で前記鋼製枠体とを連結する斜め材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の捕捉鋼製枠体。
【請求項3】
前記捕捉工は、前記少なくとも1つの枠面を画定する少なくとも1つの前記横材に連結された少なくとも1つの柱部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の捕捉鋼製枠体。
【請求項4】
前記捕捉工は、前記少なくとも1つの枠面を画定する少なくとも1つの前記縦材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の捕捉鋼製枠体。
【請求項5】
前記縦材は、4本であることを特徴とする請求項1に記載の捕捉鋼製枠体。
【請求項6】
河川に設置されて河川を流されてくる物体を捕捉する捕捉構造物であって、
複数の縦材及び横材を互いに連結して立体的に構成された鋼製枠体と、前記鋼製枠体内に詰め込まれている中詰材と、前記縦材及び前記横材によって画定される少なくとも1つの枠面に取り付けられて、前記縦材の延び方向に沿って前記鋼製枠体から突き出ている捕捉工と、を備える複数の捕捉鋼製枠体と、
を備え、
前記複数の捕捉構造体は、前記捕捉工が前記河川の上流側又は下流側に面するように互いに連結されている
ことを特徴とする捕捉構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、捕捉構造体及び捕捉構造物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
河川の山間部等においては、台風や大雨等による土砂災害を防止するための技術として堰堤が知られている(例えば、特許文献1参照)。堰堤は、水を通過させつつも土石流に含まれる岩石や流木が通過することを抑えるものであり、その壁部にて土石流の勢いを弱めると共に、岩石や流木を堰き止める働きをしている。
【0003】
近年、土砂災害による被害を抑えるため、流木を捕捉する対策工が進められており、捕捉体が設けられていない既存の堰堤についても水通し部に捕捉体を新たに設置する試みがなされている。例えば、構築されて時間が経過した堰堤の上流側には、堰き止められた土砂が堆積して堆砂域が形成されることがある。上流側に堆砂域が形成された堰堤に対して捕捉体を設けるために新たな水通し部を確保する必要がある。そのため、捕捉体の周囲の袖部を嵩上げする改良工事が必要になるが、その改良工事にはコストや時間がかかる。
【0004】
そこで、近年では、堰堤に対して切り離した構造の流木捕捉体を設置する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された流木捕捉体は、柱材(縦材)と梁材(横材)とを連結して立体構造のフレーム枠により形成されている。フレーム枠の平面領域内でフレーム枠の中央部には鞘管部材が設けられており、鞘管部材からは流木捕捉柱材が立ち上がっており、フレーム枠内には中詰め材が詰め込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-313852号公報
特開2022-85121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、堆砂域の上流側に依然として岩石や流木等がある場合、さらなる土石流の発生に備え、残る岩石や流木等を捕捉する対策を施しておく必要があり、堆砂域における対策工の設置は急務となる。例えば、特許文献2に記載された流木捕捉体においては、流木捕捉柱は、フレーム枠の平面領域の中央部に設けてあり、フレーム枠に対して流木捕捉柱を固定する対策等に手間がかかる。また、流木捕捉体におけるフレーム枠は、12本の柱材により形成されているので、流木捕捉体自体の規模が大きく、迅速な施工性及び河川における設置の自在性に優れているとはいえない。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、捕捉工の迅速な施工性及び河川における設置の自在性が高く、工事にかかるコスト等を抑えることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る捕捉鋼製枠体は、複数の縦材及び横材を互いに連結して立体的に構成された鋼製枠体と、前記鋼製枠体内に詰め込まれている中詰材と、前記縦材及び前記横材によって画定される少なくとも1つの枠面に取り付けられて、前記縦材の延び方向に沿って前記鋼製枠体から突き出ている捕捉工と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る捕捉鋼製枠体の一態様においては、前記捕捉工の先端部と、前記捕捉工が取り付けられた前記枠面に対向する枠面側で前記鋼製枠体とを連結する斜め材が設けられている。
【0010】
また、本発明に係る捕捉鋼製枠体の一態様においては、前記捕捉工は、前記少なくとも1つの枠面を画定する少なくとも1つの前記横材に連結された少なくとも1つの柱部材により形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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