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公開番号2024092517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208505
出願日2022-12-26
発明の名称冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物
出願人ENEOS株式会社,三洋化成工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C10M 147/04 20060101AFI20240701BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】冷媒と共に用いられた場合でも粘度指数向上剤である共重合体が溶解し、析出しにくい冷凍機油を提供する。
【解決手段】式(1)で表されるフッ素原子を有する単量体及び式(2)で表される単量体を必須構成単量体とする共重合体及び含酸素原子基油を含有する冷凍機油。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表されるフッ素原子を有する単量体(a)及び下記一般式(2)で表される単量体(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)及び含酸素原子基油(B)を含有する冷凍機油であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数が1~6であり、冷媒(C)と共に用いられる冷凍機油。
TIFF
2024092517000011.tif
35
156
[一般式(1)において、R

は水素原子又はメチル基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;pは0又は1の整数;qは0~20の整数であり、qが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;Yは炭素数1~40の炭化水素基中の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されている一価の基である。]
TIFF
2024092517000012.tif
35
156
[一般式(2)においてR

は水素原子又はメチル基;-X

-は-O-又は-NH-で表される基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;rは0又は1の整数;sは0~20の整数であり、sが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;R

は炭素数1~40のアルキル基である。]
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記共重合体(A)を構成する単量体における前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数と前記単量体(a)の有する一価の基Yのモル平均炭素数との比率(a/b)が2.7~40.0である請求項1に記載の冷凍機油。
【請求項3】
前記共重合体(A)の重量平均分子量が1,000~2,000,000である請求項1又は2に記載の冷凍機油。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の冷凍機油及び冷媒(C)を含む冷凍機用作動流体組成物。
【請求項5】
前記冷媒(C)が飽和フッ化炭化水素冷媒、不飽和フッ化炭化水素冷媒及び自然冷媒からなる群より選ばれる少なくとも1種の冷媒又は2種以上の混合冷媒である請求項4に記載の冷凍機用作動流体組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年のオゾン層破壊の問題から、クロロフルオロカーボン(CFC)やハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に代えて、冷凍機油用の冷媒としてハイドロフルオロカーボン(HFC)が冷媒として使用されつつある。さらにHFC冷媒よりも地球温暖化係数(GWP)が低い冷媒の開発がなされている。このような冷媒に対する相溶性が良いため、近年は冷凍機油用の潤滑油(含酸素原子基油)としてPOE(ポリオールエステル)などが使用されている(例えば、特許文献1、2)。
また、近年、省エネルギー化の観点から、冷凍機油には、粘度指数をさらに高くすることが求められているが、POEの組成を変更して粘度指数を高くすることには限界がある。一方、粘度指数を向上させるためにポリアルキレングリコールやアルキルメタクリレート共重合体等の粘度指数向上剤を用いる冷凍機油が知られている(例えば、特許文献3~7)。しかしながら、上記の粘度指数向上剤は冷媒に対する相溶性が不十分であり、粘度指数向上剤を含む冷凍機油と、冷媒とが混合して冷凍機用作動流体となった場合に、粘度指数向上剤が析出してしまう問題がある。
一方、フッ素原子を有する単量体を構成単量体として含む共重合体を粘度指数向上剤として用いることが知られている(例えば特許文献8、9)。しかしながら、これらの粘度指数向上剤は冷媒及び潤滑油を含む冷凍機油に溶解せず、冷凍機油用の粘度指数向上剤として用いることができない問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-302370号公報
特開2019-158233号公報
特開2017-057278号公報
特許第6925323号公報
特許第6826987号公報
特許第6793127号公報
特開2017-197662号公報
特開平1-245005号公報
特許第5755469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、冷媒と共に用いられた場合でも粘度指数向上剤である共重合体が溶解し、析出しにくい冷凍機油を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で表されるフッ素原子を有する単量体(a)及び、下記一般式(2)で表される単量体(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)及び含酸素原子基油(B)を含有する冷凍機油であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数が1~6であり、冷媒(C)と共に用いられる冷凍機油を提供する。
TIFF
2024092517000001.tif
35
156
[一般式(1)において、R

は水素原子又はメチル基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;pは0又は1の整数;qは0~20の整数であり、qが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;Yは炭素数1~40の炭化水素基中の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されている一価の基である。]
TIFF
2024092517000002.tif
35
156
[一般式(2)においてR

は水素原子又はメチル基;-X

-は-O-又は-NH-で表される基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;rは0又は1の整数;sは0~20の整数であり、sが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;R

は炭素数1~40のアルキル基である。]
本発明の他の一側面は、前記冷凍機油と、冷媒とを含有する冷凍機用作動流体組成物である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、冷媒と共に用いられた場合でも粘度指数向上剤である共重合体が溶解し、析出しにくい冷凍機油を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の冷凍機油は、下記一般式(1)で表されるフッ素原子を有する単量体(a)及び下記一般式(2)で表される単量体(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)及び含酸素原子基油(B)を含有する冷凍機油であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数が1~6であり、冷媒(C)と共に用いられる冷凍機油である。
TIFF
2024092517000003.tif
35
156
[一般式(1)において、R

は水素原子又はメチル基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;pは0又は1の整数;qは0~20の整数であり、qが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;Yは炭素数1~40の炭化水素基中の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されている一価の基である。]
TIFF
2024092517000004.tif
35
156
[一般式(2)においてR

は水素原子又はメチル基;-X

-は-O-又は-NH-で表される基;R

は炭素数2~4のアルキレン基;rは0又は1の整数;sは0~20の整数であり、sが2以上の場合、R

は同一でも異なっていても良い。;R

は炭素数1~40のアルキル基である。]
前記共重合体(A)を構成する単量体における前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数と前記単量体(a)の有する一価の基Yのモル平均炭素数との比率(a/b)が2.7~40.0であることが好ましい。
また、前記共重合体(A)の重量平均分子量は、1,000~2,000,000であることが好ましい。
【0008】
<共重合体(A)>
本発明において、共重合体(A)は、前記一般式(1)で表されるフッ素原子を有する単量体(a)及び前記一般式(2)で表される単量体(b)を必須構成単量体とする共重合体であり、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(b)の有するアルキル基R

のモル平均炭素数が1~6である。
本発明において、共重合体(A)を粘度指数向上剤として使用することができる。本発明において、前記共重合体(A)を使用することにより、共重合体(A)と含酸素原子基油(B)とを含む冷凍機油において、粘度指数向上効果を発揮することができる。また、冷凍機油と冷媒(C)との混合物である冷凍機用作動流体組成物において、共重合体(A)が冷凍機用作動流体組成物中で安定的に溶解し、析出しにくい。
粘度指数向上剤は、さらに含酸素原子基油(B)を含有してもよい。
【0009】
単量体(a)について説明する。
一般式(1)において、R

は水素原子又はメチル基を表し、粘度指数向上効果の観点から、メチル基が好ましい。
【0010】
一般式(1)において、R

は炭素数2~4のアルキレン基を表し、エチレン基、イソプロピレン基、1,2-又は1,3-プロピレン基、イソブチレン基及び1,2-、1,3-又は1,4-ブチレン基等が挙げられ、粘度指数向上効果の観点から、エチレン基が好ましい。


Oは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、エチレンオキシ基、1,2-又は1,3-プロピレンオキシ基、及び1,2-、1,3-又は1,4-ブチレンオキシ基等が挙げられる。
pは0又は1の整数である。
qは0~20の整数であり、含酸素原子基油(B)への溶解性の観点から、好ましくは0~4の整数、更に好ましくは0~2の整数である。
qが2以上の場合のR

は同一でも異なっていても良く、(R

O)

部分はブロック状でもランダム状でもよい。なお、ブロック状とはR

が同じであるものが2個以上連続して結合していることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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