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公開番号2024090541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206515
出願日2022-12-23
発明の名称土砂集積搬出システムと土砂集積搬出方法
出願人大成建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 7/00 20060101AFI20240627BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】土砂ピットのためのスペースを可及的に増加させて、十分な量の掘削土砂の一時的な集積を実現することのできる、土砂集積搬出システムと土砂集積搬出方法を提供する。
【解決手段】掘削施工を行う施工現場Dに設けられている土砂ピット10に対して、発生した掘削土砂を一時的に集積し、集積された掘削土砂を搬出する土砂集積搬出システム100であり、土砂ピット10の上方に設けられているガイドレール20と、ガイドレール20に沿って走行する走行架台30と、土砂ピット10の周辺から走行架台30への搭乗と走行架台30から土砂ピット10の周辺への退避を行うとともに、掘削土砂の集積と搬出を行う重機40と、走行架台30の走行及び停止を制御する第1制御盤50とを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
掘削施工を行う施工現場に設けられている土砂ピットに対して、発生した掘削土砂を一時的に集積し、集積された該掘削土砂を搬出する、土砂集積搬出システムであって、
前記土砂ピットの上方に設けられている、ガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って走行する、走行架台と、
前記土砂ピットの周辺から前記走行架台への搭乗と、該走行架台から該土砂ピットの周辺への退避を行うとともに、前記掘削土砂の集積と搬出を行う、重機と、
前記走行架台の走行及び停止を制御する、第1制御盤とを有することを特徴とする、土砂集積搬出システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記重機は、下部走行体と、該下部走行体に対して旋回自在に積層されている上部旋回体と、該上部旋回体に対して回動自在に装着されているブーム及びアームと、該アームに対して回動自在に装着されているバケットを備え、
前記走行架台のうち、前記ガイドレールの延設方向に直交する幅は、前記重機の方向転換が不可能な幅であり、
前記走行架台には、前記幅を挟んで対向する一端にストッパーが設けられ、他端に前記重機の乗り入れ口が設けられており、
前記走行架台に対して前記重機が前記直交する方向から搭乗して停止姿勢を形成し、該停止姿勢の下で前記上部旋回体の旋回と、前記ブームと前記アームと前記バケットの回動を行い、該重機が前記直交する方向から前記周辺へ退避することを特徴とする、請求項1に記載の土砂集積搬出システム。
【請求項3】
前記周辺と前記走行架台との間に段差があり、前記乗り入れ口において該段差をテーパー状に繋ぐスロープが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の土砂集積搬出システム。
【請求項4】
前記ガイドレールは、前記延設方向に沿う前記土砂ピットの長さに対応する第1長さ区間と、さらに第2長さ区間とを備えており、
前記ガイドレールの前記第2長さ区間に前記走行架台が移動して位置合わせされ、前記バケットによる前記掘削土砂の集積と搬出が行われることを特徴とする、請求項2又は3に記載の土砂集積搬出システム。
【請求項5】
前記重機は、前記上部旋回体の旋回と、前記ブームと前記アームと前記バケットの回動を制御する、第2制御盤を備えており、
前記第1制御盤と前記第2制御盤は、双方の同時操作を不可とする、電源切替え手段を介して相互に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の土砂集積搬出システム。
【請求項6】
掘削施工を行う施工現場に設けられている土砂ピットに対して、発生した掘削土砂を一時的に集積し、集積された該掘削土砂を搬出する、土砂集積搬出方法であって、
前記土砂ピットの上方に設けられているガイドレールに沿って走行する走行架台に対して、前記土砂ピットの周辺から、前記掘削土砂の集積と搬出を行う重機が搭乗し、
前記ガイドレールに沿って前記走行架台が走行して位置合わせされ、前記重機が前記掘削土砂の集積もしくは搬出を行い、
前記走行架台から前記周辺へ前記重機が退避することを特徴とする、土砂集積搬出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土砂集積搬出システムと土砂集積搬出方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
開削施工やニューマチックケーソン施工等に代表される掘削施工を行う施工現場では、発生した掘削土砂を施工現場内に設けられている土砂ピットにて一時的に集積した後に、場外搬出することが往々にして行われる。
この土砂ピットにおける一時的な集積には様々な目的があり、一例として、発生した掘削土砂を速やかに場外搬出できない場合の一時的な集積が挙げられ、他の例としては、掘削土砂が水分を多量に含んでいる場合に、土砂ピットにおいて掘削土砂に対して改良材を添加して混合し、改良土を生成した後に場外へ搬出する際の当該改良材との混合が挙げられる。
【0003】
しかしながら、上記する掘削施工が都市部における施工現場にて行われる場合に、施工現場にて十分な平面規模の土砂ピットを形成できず、十分な量の掘削土砂の一時的な集積を実現できないケースが往々にして生じ得る。
すなわち、土砂ピットに掘削土砂を一時的に集積する場合は、土砂ピットのためのスペース(第1スペースという)が確保されることでは足りず、土砂ピットに対して掘削土砂を集積したり搬出する際に利用される、バックホウやクレーンといった重機の作動と移動のためのスペース(第2スペース)が第1スペースの周囲に確保される必要がある。
そのため、狭隘な施工現場に形成される土砂ピットのための第1スペースは自ずと狭くならざるを得ず、結果として、十分な量の掘削土砂の一時的な集積が実現できないことに繋がる。
【0004】
従って、掘削土砂を一時的に集積するための土砂ピットのための第1スペースと、掘削土砂の集積及び搬出の際に利用される重機の作動及び移動のための第2スペースを要する、掘削施工を行う施工現場において、土砂ピットのための第1スペースを可及的に増加させて、十分な量の掘削土砂の一時的な集積を実現することを可能にした、土砂集積搬出システムと土砂集積搬出方法が望まれる。
【0005】
ここで、特許文献1には、掘削土砂の集積搬出設備が提案されている。この集積搬出設備は、シールド工事の施工現場に設けられ、掘削土砂を一時的に集積して、ダンプトラックなどの搬出車両に搬出される掘削土砂の集積搬出設備であり、掘削土砂を集積する土砂ピットと、土砂ピットの直上に設けられたガイドレール上を走行し、土砂ピット内の掘削土砂を搬出車両に積載する移動式搬出重機とを備えている。
移動式搬出重機は、揺動自在に支持されたバケットを有し、ガイドレールに沿って電動駆動により自走する移動式バックホウを備えている。
さらに、ガイドレールは、土砂ピットの外方を覆う防音ハウス内の2階部分に設置され、防音ハウスの2階部分の床面には掘削土砂を投入するためのホッパが設けられ、防音ハウスの1階部分は、ホッパの直下に搬出車両を進入及び退出させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-204590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の掘削土砂の集積搬出設備によれば、土砂ピットの省スペース化を図ることができるとしている。しかしながら、この集積搬出設備は、ガイドレールに沿って電動駆動により自走する移動式バックホウを必須の構成としており、一般の重機を利用しながら土砂ピットのスペースを可及的に増加させるものではなく、さらには、大掛かりな設備となってその構築費用の高騰の恐れがある。
【0008】
本発明は、掘削土砂を一時的に集積するための土砂ピットのためのスペースと、掘削土砂の集積及び搬出の際に利用される重機の作動及び移動のためのスペースを要する、掘削施工を行う施工現場において、土砂ピットのためのスペースを可及的に増加させて、十分な量の掘削土砂の一時的な集積を実現することのできる、土砂集積搬出システムと土砂集積搬出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明による土砂集積搬出システムの一態様は、
掘削施工を行う施工現場に設けられている土砂ピットに対して、発生した掘削土砂を一時的に集積し、集積された該掘削土砂を搬出する、土砂集積搬出システムであって、
前記土砂ピットの上方に設けられている、ガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って走行する、走行架台と、
前記土砂ピットの周辺から前記走行架台への搭乗と、該走行架台から該土砂ピットの周辺への退避を行うとともに、前記掘削土砂の集積と搬出を行う、重機と、
前記走行架台の走行及び停止を制御する、第1制御盤とを有することを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、土砂ピットの上方に設けられているガイドレールに沿って走行する走行架台に対して、掘削土砂の集積と搬出を行う重機が土砂ピットの周辺から搭乗と退避を行うように構成されていることにより、一般の重機を利用しながら、当該重機を土砂ピットの上方で作動させることができるため、土砂ピットの周囲で重機が移動や作動するためのスペースを解消して土砂ピットのスペースを可及的に増加させることができる。そのため、例えば都市部における掘削施工を行う施工現場のように、土砂ピットのための十分なスペースを確保し難い施工現場において、本態様の土砂集積搬出システムは好適となる。
ここで、土砂ピットの平面視形状には、長方形や正方形等の矩形をはじめとして、施工現場において許容されるスペースに応じた様々な形状が含まれる。また、「土砂ピットに掘削土砂が集積される」には、発生した掘削土砂が文字通り土砂ピットに集積されることの他に、土砂ピットに集積された掘削土砂に対して改良材が添加され、重機にて混合されて改良土が生成されることが含まれる。
また、ガイドレールが「土砂ピットの上方に設けられている」とは、例えば一対のガイドレールが平面視矩形の土砂ピットの延設方向(例えば、平面視矩形の土砂ピットの長手方向)に沿う一対の鋼矢板等の土留めの上に設置される形態や、一対の鋼矢板等の土留めの周辺(外側)の地盤や路盤等の上に設置される形態、土砂ピットの平面寸法内(平面視における内側)に例えば一対のガイドレールが架け渡されている形態等が含まれる。中でも、土留めの上に設置される形態や土留めの周囲の路盤等の上に設置される形態では、ガイドレールが土留めや路盤等によって安定的に支持され、さらに、土砂ピットの平面寸法内側にガイドレールが存在しないことで重機による施工性が良好になり、重機とガイドレールとの干渉も抑制できることから好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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