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公開番号2024089193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204400
出願日2022-12-21
発明の名称耐電圧試験装置
出願人エスペック株式会社
代理人個人,個人
主分類G01R 31/16 20060101AFI20240626BHJP(測定;試験)
要約【課題】チャンバーのケーブル孔を通した結線作業の負担を軽減しつつ、高電圧負荷をかけた場合にケーブル孔内での放電を回避する。
【解決手段】耐電圧試験装置10は、ケーブル孔25を有し、供試体Sを配置可能なチャンバー12と、電源部14と、チャンバー12のケーブル孔25に配置される絶縁体からなるブロック32と、ブロック32内に配置される外部コネクタを有するとともに電源部14に接続されて電源部14による電圧を受ける外部配線28と、ブロック23内に配置されるとともに外部コネクタと電気的に接続される内部コネクタを有する一方で、供試体Sに接続されるチャンバー内配線29と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブル孔を有し、供試体を配置可能なチャンバーと、
電源部と、
前記チャンバーの前記ケーブル孔に配置される絶縁体からなるブロックと、
前記ブロック内に配置される外部コネクタを有するとともに前記電源部に電気的に接続されて前記電源部による電圧を受ける外部配線と、
前記ブロック内に配置されるとともに前記外部コネクタと電気的に接続される内部コネクタを有する一方で、前記供試体に電気的に接続されるチャンバー内配線と、を備えている耐電圧試験装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記外部コネクタを接続可能な外側コネクタ部と、前記内部コネクタを接続可能な内側コネクタ部と、を有する金属導体が、前記ブロック内に配置されている、請求項1に記載の耐電圧試験装置。
【請求項3】
前記金属導体の前記外側コネクタ部と前記外部配線の前記外部コネクタとの接続部分を前記ブロック内の所定位置に決めるための外側絶縁体スペーサと、
前記金属導体の前記内側コネクタ部と前記チャンバー内配線の前記内部コネクタとの接続部分を前記ブロック内の所定位置に決めるための内側絶縁体スペーサと、を備えている請求項2に記載の耐電圧試験装置。
【請求項4】
前記ブロックの周囲に電磁シールドが設けられている、請求項1~3の何れか1項に記載の耐電圧試験装置。
【請求項5】
前記ブロックが、前記チャンバーの内面から内側に向けて突出している、請求項1~3の何れか1項に記載の耐電圧試験装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐電圧試験装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電気製品、電気部品、半導体部品等において、使用電圧に対して十分な絶縁耐力があるかどうか、すなわち絶縁破壊をしないかどうかを確認する、あるいは、絶縁抵抗を測定するための耐電圧試験装置が知られている。耐電圧試験装置は、高電圧(たとえば1kV以上の高電圧)を発生する電源部と、電源部と供試体を互いに接続する配線と、を有し、供試体に高電圧を印加できるように構成されている。また、供試体が高温に晒された状態で試験を行って試験を加速させるべく、供試体をチャンバー内に配置することもある。この場合、チャンバーに設けられたケーブル孔を通して配線がチャンバー内に引き込まれる。
【0003】
配線をチャンバーのケーブル孔に通す場合には、下記特許文献1に開示されたケーブル接続治具80を用いることが可能かもしれない。この接続治具80は、図6に示すように、外部配線を接続可能な外側端子81aが設けられた外端子台81と、チャンバー内配線を接続可能な内側端子82aが設けられた内端子台82と、チャンバーのケーブル孔84に挿通されるとともに両端子81a,82aを電気的に接続するコネクタ手段85と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-163718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたケーブル接続治具80は、外部配線を外側端子81aに接続する一方で、チャンバー内配線を内側端子82aに接続するだけで済むため、配線をケーブル孔84内に挿通させるための作業を回避できる。このため結線作業の負担を軽減できる。しかしながら、特許文献1のケーブル接続治具80は、供試体の環境試験を行う試験装置に設けられるものであるため、耐電圧試験で行われるような高電圧に対する対策までは施されていない。たとえば配線を接続するための端子81a,82aがむき出しになっているため、配線の接続部分からの放電が生ずる虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、チャンバーのケーブル孔を通した結線作業の負担を軽減しつつ、高電圧負荷をかけた場合にケーブル孔内での放電を回避できる耐電圧試験装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明に係る耐電圧試験装置は、ケーブル孔を有し、供試体を配置可能なチャンバーと、電源部と、前記チャンバーの前記ケーブル孔に配置される絶縁体からなるブロックと、前記ブロック内に配置される外部コネクタを有するとともに前記電源部に電気的に接続されて前記電源部による電圧を受ける外部配線と、前記ブロック内に配置されるとともに前記外部コネクタと電気的に接続される内部コネクタを有する一方で、前記供試体に電気的に接続されるチャンバー内配線と、を備えている。
【0008】
本発明に係る耐電圧試験装置では、チャンバーのケーブル孔に絶縁体からなるブロックが配置されていて、外部配線とチャンバー内配線との接続部分を構成する外部コネクタ及び内部コネクタがこのブロック内に配置されている。このため、電源部から外部配線を通してチャンバー内配線に高電圧が印加される場合においても、前記接続部分での放電を回避できる。特に、チャンバーのケーブル孔の寸法が限られていることから、ケーブル孔に複数の配線を通す場合には、配線同士が近づく場合もあるが、その場合でも絶縁体からなるブロックの存在により、配線同士が互いに影響を及ぼし合うことを抑制し、また放電を防止することができる。このため、たとえば1kV以上(5kV以上あるいは10kV以上)の高電圧、または供試体の設計電圧の10倍以上の高電圧を供試体に印加する耐電圧試験を行うことも可能である。また、電源部と供試体とを接続するための配線を、外部配線とチャンバー内配線とに分けているため、外部配線及びチャンバー内配線のうち、劣化してしまった方の配線のみを交換することもできる。したがって、電源部と供試体を1つの配線で接続するような場合のように配線全体を交換しないといけないという事態を回避できる。
【0009】
前記外部コネクタを接続可能な外側コネクタ部と、前記内部コネクタを接続可能な内側コネクタ部と、を有する金属導体が、前記ブロック内に配置されていてもよい。
【0010】
この態様では、ブロック内に配置された金属導体を介して、外部配線とチャンバー内配線とが接続される。すなわち、ブロック内において外部配線とチャンバー内配線とを直接接続するのではないため、外部配線の外部コネクタ及びチャンバー内配線の内部コネクタをブロック内の奥まで差し込む必要がない。したがって、外部配線及びチャンバー内配線の結線作業の負担を低減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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