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公開番号2024089041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204146
出願日2022-12-21
発明の名称ホウ素を添加する凝集方法
出願人南海化学株式会社
代理人弁理士法人 小野国際特許事務所
主分類B01D 21/01 20060101AFI20240626BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、アルミニウム塩系の無機凝集剤を使用する水処理方法、凝集方法等に関し、処理すべき水の種類による広範囲の物性変動に対応でき、凝集性と不純物の除去性に優れた被処理水中の不純物の凝集方法を提供することにある。
【解決手段】被処理水とアルミニウム塩系の無機凝集剤とを混合する際に、被処理水中のB/Alのモル比が0.02以上、1.00以下になるようにホウ素化合物を添加することを特徴とする被処理水中の不純物の凝集方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム塩系の無機凝集剤により、被処理水中の不純物を凝集させる凝集方法であって、被処理水と前記無機凝集剤とを混合する際に、被処理水中のB/Alのモル比が0.02以上、1.00以下になるようにホウ素化合物を添加することを特徴とする被処理水中の不純物の凝集方法。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
アルミニウム塩系の無機凝集剤が、塩基性塩化アルミニウム及び/又は硫酸アルミニウムである、請求項に1記載の被処理水中の不純物の凝集方法。
【請求項3】
ホウ素化合物が、ホウ素酸化物、ホウ素のオキソ酸、オキソ酸の塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1又は2に記載の被処理水中の不純物の凝集方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム塩系の無機凝集剤により、被処理水中の不純物を凝集させる凝集方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
アルミニウムに基づく加水分解金属塩は、水処理凝集剤として非常に広く使用されており、汚れた水からコロイド粒子や溶存有機物等多くの不純物を除去する上で重要な役割を果たしている。
【0003】
このようなアルミニウムに基づく加水分解金属塩としては硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム等が用いられている。ここで、塩基性塩化アルミニウムは、ポリ塩化アルミニウム(PAC)とも称されるものであり、塩基度の範囲、硫酸イオンの含有の有無等により種々のものが知られている。 塩基性塩化アルミニウムは、一般的に、塩酸と水酸化アルミニウムを反応させることで合成され、多くの場合これに塩基性物質を添加して塩基度を高めた高塩基性塩化アルミニウムや水溶性硫酸塩を添加した硫酸イオン含有塩基性塩化アルミニウムが製造されている。
【0004】
従来から、塩基性塩化アルミニウムを無機凝集剤に用いる場合、塩基性塩化アルミニウムの塩基度、硫酸イオンの含有率が、凝集性能に影響を及ぼすことが知られている。例えば、特許文献1では、ポリ塩化アルミニウムの凝集性能を向上させるために、塩基度の範囲を60~70%とし、硫酸イオンをアルミニウム(Al



として)に対する重量比で0.35~0.60の範囲で含有させたポリ塩化アルミニウムの無機凝集剤が提案されている。
【0005】
上記のうち、硫酸イオンには塩基性塩化アルミニウムの凝集性能を向上する作用がある反面、安定性を低下させることが知られている。特許文献2には、塩基性塩化アルミニウムに含有させた硫酸イオンは、保存時に液の白濁、さらにはゲル化等の問題を生じることが記載されており、塩基性塩化アルミニウム中に含有させる硫酸イオン濃度は安定性の面から制限される。
【0006】
また、日本産業規格では、水道用ポリ塩化アルミニウムの酸化アルミニウム含有量の範囲を10.0質量%以上、11.0質量%以下、塩基度の範囲を45質量%以上、65質量%以下、硫酸イオン含有量を3.5%質量以下に規制していることが記載されている。
【0007】
したがって、被処理水の広範囲の物性変動に対応できる、被処理水中の不純物の凝集方法を得る上で、アルミニウム塩系の無機凝集剤の塩基度及び硫酸イオン濃度により制御するのは限界があり、別の物質による凝集性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平7-8709号公報
特開2009-279512号公報
【非特許文献】
【0009】
日本産業規格(JIS)K1475-1996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、アルミニウム塩系の無機凝集剤を使用する水処理方法、凝集方法等に関し、処理すべき水の種類による広範囲の物性変動に対応でき、凝集性と不純物の除去性に優れた被処理水中の不純物の凝集方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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