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公開番号2024089327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204616
出願日2022-12-21
発明の名称光触媒塗布液及び光触媒コーティング層
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 35/39 20240101AFI20240626BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本開示は、暗所において優れた抗菌性能を有し、かつ、明所において優れた消臭性能及び抗菌性能を有する光触媒コーティング層を形成することができる光触媒塗布液を提供する。
【解決手段】本開示の光触媒塗布液は、酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅と、分散剤と、水性媒体とを含む。前記光触媒塗布液における光触媒粒子(X)に対するグルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅と、分散剤と、水性媒体とを含む光触媒塗布液であって、
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子(X)に対する前記グルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下であることを特徴とする光触媒塗布液。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記光触媒塗布液のpHは、4.5以上6.5以下である請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項3】
前記光触媒塗布液は、前記光触媒粒子及び前記分散剤と混合する前における前記グルコン酸銅が前記水性媒体に溶解している溶液のpHが3.5以上4.5以下となるように前記グルコン酸銅を含む請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項4】
前記分散剤の平均分子量は、10000以下である請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項5】
前記光触媒塗布液における、前記光触媒粒子の重量割合をX、前記グルコン酸銅の重量割合をY、前記分散剤の重量割合をZとしたとき、前記光触媒塗布液は、式:(0.8X+2Y)≦Z<1.5Xを満たすように前記分散剤、前記光触媒粒子及び前記グルコン酸銅を含む請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項6】
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子の重量割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下である請求項1~5のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項7】
前記光触媒塗布液における前記グルコン酸銅の重量割合は、0.01wt%以上1.0wt%以下である請求項1~5のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項8】
前記光触媒塗布液における前記分散剤の重量割合は、0.01wt%以上5.0wt%以下である請求項1~5のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項9】
酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅とを含む光触媒コーティング層であって、
前記光触媒コーティング層における前記光触媒粒子(X)に対する前記グルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下であることを特徴とする光触媒コーティング層。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光触媒塗布液及び光触媒コーティング層に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光触媒は、受光することにより光触媒活性を発揮する物質であり、酸化チタン粒子が代表的である。酸化チタン粒子は、主に紫外線を受光することにより光触媒活性を発揮するため、紫外光をあまり含まない室内照明(特に、LED照明)下では十分な光触媒活性を発揮できない場合がある。
一方、酸化タングステンは、酸化チタンに比べて光の吸収帯域が広く、紫外線を含まない可視光でも光触媒活性を発揮するため、住居等の室内照明環境において、ガス分解性能、抗菌性能等の効果を発揮することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2014/141694A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光触媒は受光することによってVOC除去や抗菌抗ウィルス等の効果を発揮するため、光のない環境においては効果を発揮できない。また、塗布量や光強度の兼ね合いで効果を発揮するまでに時間がかかる場合がある。また、光触媒に他材料を混合することで機能を向上させる例は存在するが、光触媒と相性の良い材料を選択しないと、混合した材料の機能を十分に発揮できないばかりか光触媒の性能を阻害する場合がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、暗所において優れた抗菌性能を有し、かつ、明所において優れた消臭性能及び抗菌性能を有する光触媒コーティング層を形成することができる光触媒塗布液を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅と、分散剤と、水性媒体とを含む光触媒塗布液を提供する。前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子(X)に対する前記グルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の光触媒塗布液から形成した光触媒コーティング層は暗所において優れた抗菌性能を有することができ、かつ、明所において優れた消臭性能及び抗菌性能を有する。このことは、本願発明者等が行った実験により明らかになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の光触媒塗布液を用いて光触媒コーティング層を形成する方法の説明図である。
抗菌性試験の結果を示すグラフである。
消臭性試験の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の光触媒塗布液は、酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅と、分散剤と、水性媒体とを含む。前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子(X)に対する前記グルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下である。
【0009】
前記光触媒塗布液のpHは、4.5以上6.5以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液は、光触媒粒子及び分散剤と混合する前におけるグルコン酸銅が水性媒体に溶解している溶液のpHが3.5以上4.5以下となるようにグルコン酸銅を含むことが好ましい。
前記分散剤の平均分子量は、10000以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液における、前記光触媒粒子の重量割合をX、前記グルコン酸銅の重量割合をY、前記分散剤の重量割合をZとしたとき、前記光触媒塗布液は、式:(0.8X+2Y)≦Z<1.5Xを満たすように前記分散剤、前記光触媒粒子及び前記グルコン酸銅を含むことが好ましい。
【0010】
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子の重量割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液における前記グルコン酸銅の重量割合は、0.01wt%以上1.0wt%以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液における分散剤の重量割合は、0.01wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。
本開示は、酸化タングステン粒子を含む光触媒粒子と、グルコン酸銅とを含む光触媒コーティング層も提供する。前記光触媒コーティング層における前記光触媒粒子(X)に対する前記グルコン酸銅(Y)の重量比(Y/X)は、2/100以上20/100以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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