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公開番号2024087288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202031
出願日2022-12-19
発明の名称濾過システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類B01D 35/027 20060101AFI20240624BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】濾過運転中に発生した湯水の循環を継続可能な異常についてのアラートを、気付かれ易いタイミングで報知することができる濾過システムを提供すること。
【解決手段】浴槽(1)の湯水を流通させる濾過通路(11)と、濾過通路(11)に装備された循環ポンプ(12)とフィルタ(13)と濾過手段(14)と、濾過通路(11)に接続された薬剤注入手段(18)と、循環ポンプ(12)を駆動して行う濾過運転を制御する制御手段(20)と、濾過運転の開始及び停止の操作を行うために制御手段(20)に接続された操作手段(21)を備えた濾過システム(10)において、制御手段(20)は、濾過運転中に湯水の循環を継続可能な異常を検知した場合には、異常についてのアラートを直ちに報知せず、操作手段(21)の操作が行われたときにそのアラートを報知する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
浴槽の湯水を流通させる濾過通路と、前記濾過通路に装備された循環ポンプとフィルタと濾過手段と、前記濾過通路に接続された薬剤注入手段と、前記循環ポンプを駆動して行う濾過運転を制御する制御手段と、前記濾過運転の開始及び停止の操作を行うために前記制御手段に接続された操作手段を備えた濾過システムにおいて、
前記制御手段は、前記濾過運転中に湯水の循環を継続可能な異常を検知した場合には、前記異常についてのアラートを直ちに報知せず、前記操作手段の操作が行われたときに前記アラートを報知することを特徴とする濾過システム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
浴槽の湯水を流通させる濾過通路と、前記濾過通路に装備された循環ポンプとフィルタと濾過手段と、前記濾過通路に接続された薬剤注入手段と、前記循環ポンプを駆動して行う濾過運転を制御する制御手段と、前記濾過運転の開始及び停止の操作を行うために前記制御手段に接続された操作手段を備えた濾過システムにおいて、
前記制御手段は、前記濾過運転中に湯水の循環を継続可能な異常を検知した場合には、前記異常についてのアラートを直ちに報知せず、前記フィルタを清掃可能な状態になったときに前記アラートの報知を開始することを特徴とする濾過システム。
【請求項3】
前記異常は、予め設定された前記循環ポンプの寿命時間に対する前記循環ポンプの累積駆動時間の超過であることを特徴とする請求項1又は2に記載の濾過システム。
【請求項4】
前記異常は、前記薬剤注入手段で発生した異常であることを特徴とする請求項1又は2に記載の濾過システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大型の浴場に設置される浴槽の湯水の濾過システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から銭湯や宿泊施設の浴場のような大型の浴場には、浴槽の湯水の衛生状態を維持するために、異物や不純物を除去して殺菌する濾過運転を行う濾過システムが設置されている。濾過システムは、浴槽の湯水を導入して髪の毛等の異物をフィルタで捕集し、フィルタを通過する湯水に含まれる濁りの原因となる不純物を、例えば濾過材として細かい粒状物を収容した濾過槽で除去する。殺菌は、浴槽に戻す湯水に例えば次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の塩素系の薬剤を混合して行う。
【0003】
浴槽と濾過システムの間で湯水を循環させる循環ポンプは、浴槽に湯水が有るときには常に濾過運転を行うために駆動される。この循環ポンプのシール部分は、循環ポンプの累積駆動時間に応じて消耗が進み、微量の漏水が発生し易くなる。そのため、循環ポンプには予め寿命時間が設定されており、累積駆動時間が寿命時間を超えた循環ポンプについては、メンテナンス又は交換を行うことが推奨されている。
【0004】
しかし、循環ポンプは、累積駆動時間が寿命時間を超えても直ちに故障するものではなく、駆動可能なので漏水に気付かずに使用し続ける場合がある。その結果、限界まで消耗が進んで循環ポンプを駆動できない状態になり、循環ポンプを交換するまで営業できない事態になる虞がある。
【0005】
例えば特許文献1には、累計出湯回数に基づいてメンテナンスの必要性を報知する給湯器が記載されている。そこで、この給湯器のように濾過システムにおいても、循環ポンプの寿命時間超過のような湯水の循環を継続可能な軽微な異常について、アラートとして報知することが要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5121377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、濾過システムは、普段は管理者等がいない例えば機械室のような環境に設置される場合が多く、循環ポンプの寿命時間超過のような湯水の循環を継続可能な軽微な異常が気付かれ難い。同様に、薬剤の注入に関して軽微な異常が発生した場合にも湯水の循環を継続可能である。そして、湯水の循環を継続可能なアラートを報知しても、このアラートが直ちに気付かれることは稀であり、軽微な異常なので直ちに報知する必要もないが、確実に伝わるように報知することが要求されている。
【0008】
そこで、本発明は、濾過運転中に発生した湯水の循環を継続可能な異常についてのアラートを、気付かれ易いタイミングで報知することができる濾過システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の濾過システムは、浴槽の湯水を流通させる濾過通路と、前記濾過通路に装備された循環ポンプとフィルタと濾過手段と、前記濾過通路に接続された薬剤注入手段と、前記循環ポンプを駆動して行う濾過運転を制御する制御手段と、前記濾過運転の開始及び停止の操作を行うために前記制御手段に接続された操作手段を備えた濾過システムにおいて、前記制御手段は、前記濾過運転中に湯水の循環を継続可能な異常を検知した場合には、前記異常についてのアラートを直ちに報知せず、前記操作手段の操作が行われたときに前記アラートを報知することを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、制御手段は、濾過運転中に湯水の循環を中断又は中止する必要がない軽微な異常が検知された場合に、この異常についてのアラートを直ちに報知せず、操作手段の操作が行なわれたときに報知する。これにより、操作手段の操作を行うためこの操作手段に注意が向けられているタイミングで、アラートを報知することができる。従って、気付かれ易いタイミングで、湯水の循環を継続可能な異常についてのアラートを報知することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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