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公開番号2024088414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203556
出願日2022-12-20
発明の名称DACシステム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/14 20060101AFI20240625BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】複数のDAC装置のそれぞれのCO2回収効率の低下を防ぎつつ、複数のDAC装置を近接配置することが可能なDACシステムを提供すること。
【解決手段】本開示に係るDACシステムは、大気からCO2を回収する第1DAC(Direct Air Capture)装置と、第1DAC装置の排気口側に吸気口が位置するように設置され、大気からCO2を回収する第2DAC装置と、第1DAC装置と、第2DAC装置と、の間に設置され、第1DAC装置の排気口から排出された空気と、大気と、を撹拌させる撹拌板と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
大気からCO2を回収する第1DAC(Direct Air Capture)装置と、
前記第1DAC装置の排気口側に吸気口が位置するように設置され、大気からCO2を回収する第2DAC装置と、
前記第1DAC装置と、前記第2DAC装置と、の間に設置され、前記第1DAC装置の排気口から排出された空気と、大気と、を撹拌させる撹拌板と、
を備えた、DACシステム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記撹拌板は、前記第1DAC装置の排気口から排出された空気よりも上層にある大気の一部が、前記第1DAC装置の排気口から排出された空気に向かって下降するように、前記第1DAC装置に近い側の一端が、前記第1DAC装置の排気口よりも高い領域に位置し、且つ、他端が、前記一端よりも低い領域に位置するように、設けられている、
請求項1に記載のDACシステム。
【請求項3】
前記撹拌板は、前記第1DAC装置の排気口から排出された空気が、当該空気よりも上層にある大気に向かって上昇するように、前記第1DAC装置に近い側の一端が、前記第1DAC装置の排気口に対向する領域に位置し、且つ、他端が、前記一端よりも高い領域に位置するように、設けられている、
請求項1に記載のDACシステム。
【請求項4】
前記撹拌板は、上面視して、前記第1DAC装置に近い側の一端が、前記第1DAC装置から第2DAC装置までの流路から外れた領域に位置し、且つ、他端が、前記一端よりも前記流路に近い領域に位置するように、設けられている、
請求項1に記載のDACシステム。
【請求項5】
前記撹拌板は、上面視して、前記第1DAC装置に近い側の一端が、前記第1DAC装置の排気口に対向する領域に位置し、且つ、他端が、前記第1DAC装置から第2DAC装置までの流路から外れた領域に位置するように、設けられている、
請求項1に記載のDACシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、DACシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年では、大気からCO2を回収するDAC(Direct Air Capture)装置の開発が進められている。非特許文献1には、複数のDAC装置を用いて大気からCO2を回収することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
"Direct Air Capture of CO2 with Chemicals", A Technology Assessment for the APS Panel on Public Affairs, Jun 1, 2011
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1に開示された構成では、所定エリア当たりにできるだけ多くのDAC装置を配置するために、複数のDAC装置を近接配置した場合、あるDAC装置から排出されたCO2回収済みの空気が、そのDAC装置の排気口の近くに配置された別のDAC装置によって吸気されてしまうため、当該別のDAC装置においてCO2濃度の低い空気に対してCO2回収処理が行われてしまい、その結果、当該別のDAC装置によるCO2回収効率が低下してしまうという課題があった。そのため、非特許文献1に開示された構成では、複数のDAC装置を離して配置せざるを得なかった。
【0005】
本開示は、以上の背景に鑑みなされたものであり、複数のDAC装置のそれぞれによるCO2回収効率の低下を防ぎつつ、当該複数のDAC装置を近接配置することが可能なDACシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかるDACシステムは、大気からCO2を回収する第1DAC(Direct Air Capture)装置と、前記第1DAC装置の排気口側に吸気口が位置するように設置され、大気からCO2を回収する第2DAC装置と、前記第1DAC装置と、前記第2DAC装置と、の間に設置され、前記第1DAC装置の排気口から排出された空気と、大気と、を撹拌させる撹拌板と、を備える。このDACシステムは、第1DAC装置の排気口から排出されたCO2回収済みの空気と、大気とを、撹拌板を用いて撹拌させることにより、第1DAC装置に隣接する第2DAC装置によるCO2回収効率の低下を防ぐことができる。また、その結果、このDACシステムでは、第1DAC装置と第2DAC装置とを近づけて配置することが可能になる。つまり、このDACシステムでは、複数のDAC装置のそれぞれによるCO2回収効率の低下を防ぎつつ、当該複数のDAC装置を近接配置することが可能になる。
【発明の効果】
【0007】
本開示により、複数のDAC装置のそれぞれによるCO2回収効率の低下を防ぎつつ、当該複数のDAC装置を近接配置することが可能なDACシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1にかかるDACシステムの第1の構成例を示す図である。
実施の形態1にかかるDACシステムの効果を説明するための実験結果を示す図である。
実施の形態1にかかるDACシステムの第2の構成例を示す図である。
実施の形態1にかかるDACシステムの第3の構成例を示す図である。
実施の形態1にかかるDACシステムの第4の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0010】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかるDACシステム1の第1の構成例を示す図である。本実施の形態にかかるDACシステム1は、第1DAC装置の排気口から排出されたCO2(二酸化炭素)回収済みの空気と、大気とを、撹拌板を用いて撹拌させることにより、第1DAC装置に隣接する第2DAC装置によるCO2回収効率の低下を防ぐことができる。また、その結果、本実施の形態にかかるDACシステム1では、第1DAC装置と第2DAC装置とを近づけて配置することが可能になる。つまり、本実施の形態にかかるDACシステム1では、複数のDAC装置のそれぞれによるCO2回収効率の低下を防ぎつつ、当該複数のDAC装置を近接配置することが可能になる。以下、具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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