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公開番号2024091887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024070387,2023008159
出願日2024-04-24,2018-07-13
発明の名称沈砂池および集砂方法
出願人アクアインテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B01D 21/18 20060101AFI20240628BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】砂を効率的に集砂できる沈砂池および集砂方法を提供する。
【解決手段】沈砂池2は、池底部に設けられ、所定方向に延在した主トラフ8と、主トラフ8に溜まった水中において、前記所定方向に流体を吐出するトラフ第1吐出口831aと、池底部に設けられ、沈砂池2の側壁Wから主トラフ8の間に形成されて主トラフ8に接続した底平面71と、底平面71に堆積した砂を側壁W側から主トラフ8に向かって流すための流体を大気中に吐出する吐出口911と、トラフ第1吐出口831aから所定方向に向かって延びる仮想軸の周囲を覆い、下端部分に開口13aを有する第1覆い部材13とを備え、底平面71は、第1覆い部材13の上端位置よりも上方に位置したものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
受け入れた水に含まれている砂が池底部に沈降する沈砂池において、
前記池底部に設けられ、所定方向に延在した溝と、
前記溝に溜まった水中において、前記所定方向に流体を吐出する第1の吐出口と、
前記池底部に設けられ、この沈砂池の側壁から前記溝の間に形成されて該溝に接続した底面と、
前記底面に堆積した砂を前記側壁側から前記溝に向かって流すための流体を大気中に吐出する第2の吐出口と、
前記第1の吐出口から前記所定方向に向かって延びる仮想軸の周囲を覆い、下端部分に開口を有する覆い部材とを備え、
前記底面は、前記覆い部材の上端位置よりも上方に位置したものであることを特徴とする沈砂池。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
受け入れた水に含まれている砂を沈降させる沈砂池において、所定方向に延在した溝と、この沈砂池の側壁から該溝の間に形成されて該溝に接続した底面とを有する池底部に堆積した砂を集める集砂方法であって、
前記溝に溜まった水中において、第1の吐出口から流体を前記所定方向に吐出する水中吐出工程と、
前記底面に堆積した砂を前記側壁側から前記溝に向かって流すための流体を第2の吐出口から大気中に吐出する大気中吐出工程とを有し、
前記水中吐出工程は、下端部分に開口を有し前記第1の吐出口から前記所定方向に向かって延びる仮想軸の周囲を覆う覆い部材によって覆われた空間に流体を吐出する工程であることを特徴とする集砂方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、受け入れた水に含まれている砂が池底部に沈降する沈砂池および沈降した砂を集める集砂方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
汚水処理施設には、下水および雨水などの汚水を受け入れ、その汚水に含まれている砂を池底部の底面や池底部に設けられた溝内に沈降させた後、底面や溝内に堆積した砂を集砂ピットに集めて汚水から取り除く沈砂池が設けられているものがある。この沈砂池として、沈砂池内の汚水を排出して底面に堆積した砂を大気中に露出させた後、沈砂池の側壁近傍に設けられた複数の吐出口から流体を吐出し、その流体により砂を溝に向かって流す集砂手段を備えたものが知られている。この溝は、断面がU字状または円弧状の長尺部材で構成されており、池幅方向と直交する直交方向に延在し、後端は集砂ピットに接続している。また、溝は、集砂ピットに向かうにしたがって下方に傾斜しており、集砂ピット側が最も深くなっている。溝内に堆積した砂は、溝の先端側から溝内に吐出された流体の流れによって集砂ピットまで搬送される。搬送の際、溝内に供給された流体の、集砂ピット側への流れが、溝の傾斜により補助される。これにより、溝内の砂を集砂ピット側に移動しやすくなっている。集砂ピットに搬送された砂は、集砂ピット内に配置された揚砂ポンプで沈砂池の外部に排出される。このような溝や側壁近傍に設けられた複数の吐出口やを備えた沈砂池として、例えば特許文献1および2に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-127871号公報
特開2018-39007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、溝の先端側から溝内に吐出された流体が溝内に堆積した砂に衝突した際に、流体および砂が池幅方向に飛び散ってしまうことがある。砂が飛び散ってしまうと、せっかく流した底面に砂が戻ってしまい集砂効率が低下してしまう。そればかりか、吐出によって生じた流体の流れが流体と砂との衝突によって弱まってしまうので、この点でも集砂効率が低下する。
【0005】
本発明は上記事情に鑑み、砂を効率的に集砂できる沈砂池および集砂方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を解決する本発明の沈砂池は、受け入れた水に含まれている砂が池底部に沈降する沈砂池において、
前記池底部に設けられ、所定方向に延在した溝と、
前記溝に溜まった水中において、前記所定方向に流体を吐出する第1の吐出口と、
前記池底部に設けられ、この沈砂池の側壁から前記溝の間に形成されて該溝に接続した底面と、
前記底面に堆積した砂を前記側壁側から前記溝に向かって流すための流体を大気中に吐出する第2の吐出口と、
前記第1の吐出口から前記所定方向に向かって延びる仮想軸の周囲を覆い、下端部分に開口を有する覆い部材とを備え、
前記底面は、前記覆い部材の上端位置よりも上方に位置したものであることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を解決する本発明の集砂方法は、受け入れた水に含まれている砂を沈降させる沈砂池において、所定方向に延在した溝と、この沈砂池の側壁から該溝の間に形成されて該溝に接続した底面とを有する池底部に堆積した砂を集める集砂方法であって、
前記溝に溜まった水中において、第1の吐出口から流体を前記所定方向に吐出する水中吐出工程と、
前記底面に堆積した砂を前記側壁側から前記溝に向かって流すための流体を第2の吐出口から大気中に吐出する大気中吐出工程とを有し、
前記水中吐出工程は、下端部分に開口を有し前記第1の吐出口から前記所定方向に向かって延びる仮想軸の周囲を覆う覆い部材によって覆われた空間に流体を吐出する工程であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、砂を効率的に集砂できる沈砂池および集砂方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に相当する沈砂池を含む汚水処理施設の概略断面図であ る。
本発明の一実施形態に相当する沈砂池を上方から見た平面図である。
図2に示す沈砂池のX-X断面図である。
(a)は、図3のZ部を拡大して示す拡大図であり、図4(b)は、第1覆 い部材および上流トラフ第1ノズルを示す概略斜視図である。
図2に示す沈砂池のA-A断面図である。
図5のB部を拡大して示す拡大図である。
(a)は、ラップジョイントが設けられた一方の管が他方の管に結合された 状態を説明するための断面図であり、(b)は、ボルトを緩めることでラップジョイ ントが設けられた一方の管が他方の管に対してその軸方向を中心として回転自在にな った状態を説明するための断面図である。
(a)は、図6のC-C断面図であり、(b)は、集砂ノズルによる吐出方 向の変更を説明するための、(a)と同様の断面図である。
汚水処理施設における給水系統図である。
沈砂池の水位と水位センサを示す説明図である。
汚水処理施設における砂の除去動作の流れを示すフローチャートである。
沈砂池の上側部分に集砂手段を配置した場合と沈砂池の池底部近傍に集砂 手段を配置した場合を示す図5と同様の沈砂池の断面図である。
接続面の変形例を示す図3と同様の断面図である。
(a)は、図8に示す供給管と集砂ノズルの第1変形例を示す図であり、 (b)は、図8に示す供給管と集砂ノズルの第2変形例を示す図である。
主トラフ、覆い部材、および底平面の変形例を示す図5と同様の断面図で ある。
図15に示す変形例における、沈砂池の上流側端部近傍の底平面と集砂ピ ット近傍の底平面とを示した図8(a)と同様の断面図である。
主トラフの高さ高くした場合の水位の検出例を示す図10と同様の説明図 である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明の一実施形態である沈砂池は、汚水処理施設に配置され、下水および雨水などの汚水に含まれる砂を沈降させた後、沈降させた砂を集砂ピットに移動させて汚水から取り除くものである。
(【0011】以降は省略されています)

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