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公開番号2024089040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204145
出願日2022-12-21
発明の名称ホウ素含有塩基性塩化アルミニウム
出願人南海化学株式会社
代理人弁理士法人 小野国際特許事務所
主分類C01F 7/57 20220101AFI20240626BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、水処理用凝集剤等に使用する塩基性塩化アルミニウムに関し、処理すべき水の種類による広範囲の物性変動に対応でき、凝集性と製造性に優れたホウ素含有塩基性塩化アルミニウムを提供することにある。
【解決手段】ホウ素を含有し、B/Alのモル比が0.01以上、1.00以下であることを特徴とするホウ素含有塩基性塩化アルミニウムである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ホウ素を含有し、B/Alのモル比が0.01以上、1.00以下であることを特徴とするホウ素含有塩基性塩化アルミニウム。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
酸化アルミニウム濃度が8質量%以上、15質量%以下であり、塩基度が40%以上、80%以下である、請求項1に記載のホウ素含有塩基性塩化アルミニウム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のホウ素含有塩基性塩化アルミニウムを含有する水処理凝集剤。
【請求項4】
塩基性塩化アルミニウムにホウ素化合物をB/Alのモル比が0.01以上、1.00以下となるように添加することを特徴とするホウ素を含有し、B/Alのモル比が0.01以上、1.00以下であるホウ素含有塩基性塩化アルミニウムの製造方法。
【請求項5】
被処理水を、ホウ素を含有し、B/Alのモル比が0.01以上、1.00以下である塩基性塩化アルミニウムと混合することを特徴とする被処理水中の不純物の凝集方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理用凝集剤等に使用する塩基性塩化アルミニウムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アルミニウムに基づく加水分解金属塩は、水処理凝集剤として非常に広く使用されており、汚れた水からコロイド粒子や溶存有機物など多くの不純物を除去する上で重要な役割を果たしている。
【0003】
このようなアルミニウムに基づく加水分解金属塩としては硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウムなどが用いられている。ここで、塩基性塩化アルミニウムは、ポリ塩化アルミニウム(PAC)とも称されるものであり、塩基度の範囲、硫酸イオンの含有の有無等により種々のものが知られている。 塩基性塩化アルミニウムは、一般的に、塩酸と水酸化アルミニウムを反応させることで合成され、多くの場合これに塩基性物質を添加して塩基度を高めた高塩基性塩化アルミニウムや水溶性硫酸塩を添加した硫酸イオン含有塩基性塩化アルミニウムが製造されている。
【0004】
上記のうち、硫酸イオンには塩基性塩化アルミニウムの凝集性能を向上する作用がある反面、安定性を低下させることが知られている。特許文献1には、塩基性塩化アルミニウムに含有させた硫酸イオンは、保存時に液の白濁、さらにはゲル化等の問題を生じることが記載されており、塩基性塩化アルミニウム中に含有させる硫酸イオン濃度は安定性の面から制限される。
【0005】
また、日本産業規格では、水道用ポリ塩化アルミニウムの酸化アルミニウム含有量の範囲を10.0質量%以上、11.0質量%以下、塩基度の範囲を45質量%以上、65質量%以下、硫酸イオン含有量を3.5%質量以下に規制していることが記載されている。
【0006】
したがって、広範囲の物性変動に対応できる凝集性が向上した塩基性塩化アルミニウムを得る上で、塩基度および硫酸イオン濃度により制御するのは限界があり、硫酸イオンに代わる別の物質による凝集性の向上が望まれる。
【0007】
更に、特許文献2には、ケイ素をSi/Al



のモル比として0.001以上、0.1以下の範囲で含有した高塩基性塩化アルミニウムが開示されている。硫酸イオンの代替手段としてみた場合、ケイ素には以下の問題点が存在する。
(1)利用可能なケイ素化合物に制限がある点
(2)製造方法に制限がある点
【0008】
上記で用いられるケイ素の酸化物であるシリカ(SiO

)は水にほとんど溶解せず、ケイ素のオルト酸であるケイ酸(Si(OH)

)は、速やかに脱水縮合する性質を有し、最終的にはシリカになるため、工業的に利用可能なケイ素化合物はアルカリケイ酸塩のような塩基性物質に限られる。特許文献2においてもアルカリケイ酸塩のみが用いられており、アルカリケイ酸塩が塩基性物質であることから、ケイ素を含む塩基性塩化アルミニウムの製造方法が限定されることになる。
【0009】
以上のことから、より汎用性の高い物質による塩基性塩化アルミニウムの凝集性の向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2009-279512号公報
特許第6186545号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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