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公開番号2024088485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203689
出願日2022-12-20
発明の名称使用済み衛生用品の破砕方法及び破砕装置
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B09B 3/35 20220101AFI20240625BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】破砕物の引っ掛かりや詰まりを抑止し、かつ、高吸水性ポリマーの押し潰しや剪断を抑制することが可能な破砕方法及び破砕装置を提供する。
【解決手段】高吸水性ポリマーを含む使用済み衛生用品を破砕する破砕方法は、使用済み衛生用品を受入容器で受け入れて、受入容器の下方に連通された破砕装置3に、高吸水性ポリマーを不活化する不活化水溶液を供給しながら、使用済み衛生用品を破砕装置3により不活化水溶液と共に破砕する破砕工程S1を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高吸水性ポリマーを含む使用済み衛生用品を破砕する破砕方法であって、
使用済み衛生用品を受入容器で受け入れて、前記受入容器の下方に連通された破砕装置に、前記高吸水性ポリマーを不活化する不活化水溶液を供給しながら、前記使用済み衛生用品を前記破砕装置により前記不活化水溶液と共に破砕する破砕工程、
を備える、
破砕方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記破砕工程は、前記破砕装置に前記不活化水溶液を供給しながら、前記破砕装置で前記不活化水溶液と共に前記使用済み衛生用品を破砕しつつ、前記破砕装置から、前記破砕装置で破砕された破砕物を前記不活化水溶液と共に送出する送出工程を含む、
請求項1に記載の破砕方法。
【請求項3】
前記破砕工程は、前記破砕装置の破砕中、前記破砕装置に前記不活化水溶液を供給する供給速度と、前記破砕装置から前記破砕物及び前記不活化水溶液を送出する送出速度とが、所定範囲内で同じである、
請求項2に記載の破砕方法。
【請求項4】
前記破砕工程は、
前記不活化水溶液を、前記破砕装置の上方から前記破砕装置の破砕刃に向って供給する供給工程を含む、
請求項1又は2に記載の破砕方法。
【請求項5】
前記供給工程は、
前記不活化水溶液を、前記受入容器から前記破砕装置に移動した前記使用済み衛生用品の上方から、前記使用済み衛生用品に降り掛かるように供給する工程を含む、
請求項4に記載の破砕方法。
【請求項6】
前記破砕工程は、前記破砕装置から、前記破砕装置で破砕された破砕物を送出した後、所定時間の経過後に、前記破砕装置への前記不活化水溶液の供給を停止する停止工程を含む、
請求項1又は2に記載の破砕方法。
【請求項7】
前記破砕工程は、前記破砕装置の破砕刃に加わる負荷が、所定値以下では、前記破砕刃は正回転し、前記所定値を超えると、前記破砕刃は逆回転する工程を含む、
請求項1又は2に記載の破砕方法。
【請求項8】
前記送出工程は、前記破砕物及び前記不活化水溶液を、前記破砕装置の下方に配置され、前記破砕物及び前記不活化水溶液からパルプ繊維、高吸水性ポリマー及び前記不活化水溶液を分離する分離装置へ送出する工程を含む、
請求項2に記載の破砕方法。
【請求項9】
前記分離装置は、
前記破砕物及び前記不活化水溶液を所定量だけ貯留可能であり、
前記破砕物及び前記不活化水溶液が前記所定量だけ供給されたとき、その後は、分離した前記パルプ繊維、前記高吸水性ポリマー及び前記不活化水溶液を次工程へ送出する、
請求項8に記載の破砕方法。
【請求項10】
前記分離装置は、空気抜きの配管を有する、
請求項9に記載の破砕方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み衛生用品の破砕方法及び破砕装置に関し、特に、使用済み衛生用品からリサイクル材料を製造するときに使用される使用済み衛生用品の破砕方法及び破砕装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
使用済み衛生用品を破砕する方法及び装置が知られている。例えば、特許文献1には、使用済みの紙おむつ用の汚物処理装置が開示されている。この装置は、吸水状態のポリマーを有する被処理物の破砕片と、前記ポリマーの保水力を低下させる処理液とが収容される処理槽を備えており、前記処理槽内の前記破砕片と前記処理液を排出する排出口が、前記処理槽の側面に開口している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-100739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の汚物処理装置が備える多機能処理装置は、まず、破砕装置の破砕部材で紙おむつを破砕して、その破砕片を、破砕装置の下方に配置された離水処理装置の処理槽へ落下させる。次いで、その処理槽内の破砕片へ、破砕装置の破砕部材の上方に配置された第1給水部の第1ノズルから所定量の水を供給すると共に、処理槽の上部に配置された離水剤供給部から離水剤を供給する。それにより、破砕片中の高吸水性ポリマーを脱水させて、小さくする。
【0005】
しかし、この装置では、破砕装置での紙おむつの破砕時には、第1給水部の第1ノズルから破砕部材へ水を供給していない。そのため、破砕部材の隣り合う剪断刃の間にある程度のクリアランスを設けても、紙おむつの破砕中に、破砕部材に破砕片が引っ掛かったり詰まったりするおそれがある。更に、高吸水性ポリマーを離水剤で脱水する前に紙おむつを破砕するため、膨潤した状態の高吸水性ポリマーを押し潰したり、剪断したりするおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、使用済み衛生用品を破砕する方法及び装置において、当該装置における破砕物(破砕片)の引っ掛かりや詰まりを抑止し、かつ、高吸水性ポリマーの押し潰しや剪断を抑制することが可能な方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、高吸水性ポリマーを含む使用済み衛生用品を破砕する破砕方法であって、使用済み衛生用品を受入容器で受け入れて、前記受入容器の下方に連通された破砕装置に、前記高吸水性ポリマーを不活化する不活化水溶液を供給しながら、前記使用済み衛生用品を前記破砕装置により前記不活化水溶液と共に破砕する破砕工程、を備える、破砕方法、である。
【0008】
本発明の他態様は、高吸水性ポリマーを含む使用済み衛生用品を破砕する破砕装置であって、使用済み衛生用品を受け入れる受入容器の下方に連通され、前記高吸水性ポリマーを不活化する不活化水溶液が供給されつつ、前記使用済み衛生用品を前記不活化水溶液と共に破砕する破砕部、を備える、破砕装置、である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用済み衛生用品を破砕する方法及び装置において、当該装置における破砕物(破砕片)の引っ掛かりや詰まりを抑止し、かつ、高吸水性ポリマーの押し潰しや剪断を抑制することが可能な方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る使用済み衛生用品の構成材料の分離方法に用いられるシステムの構成例を示すブロック図である。
実施形態に係る使用済み衛生用品の構成材料の分離方法の一例を示すフロー図である。
実施形態に係る使用済み衛生用品の破砕装置、第1分離装置及び後処理装置の構成例を示す模式図である。
実施形態に係る使用済み衛生用品の破砕方法(破砕工程)の一例を示すフロー図である。
実施形態に係る使用済み衛生用品の第1分離方法(第1分離工程)の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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