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公開番号2024088401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203541
出願日2022-12-20
発明の名称膜形成装置
出願人株式会社サンギ
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類C23C 24/04 20060101AFI20240625BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】PJD法を用いた膜形成装置による成膜を良好にする。
【解決手段】膜形成装置10は、所定の粒径の粉体80を分級するように構成された分級装置41と、分級された粉体80を気体の流れによって搬送するように構成された流路50と、流路50の終端であり、気体中に分散した粉体80を対象物に向けて噴出するように構成された噴出口21と、分級装置41の内部の粉体80の通路又は流路50に配置され、進行方向に開口62を通過した粉体80の少なくとも一部が前方の接触部63に衝突するように構成された複数の開口62と複数の接触部63とを形成する構造体61を含むフィルタ60とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の粒径の粉体を分級するように構成された分級装置と、
分級された前記粉体を気体の流れによって搬送するように構成された流路と、
前記流路の終端であり、前記気体中に分散した前記粉体を対象物に向けて噴出するように構成された噴出口と、
前記分級装置の内部の前記粉体の通路又は前記流路に配置され、進行方向に開口を通過した粉体の少なくとも一部が前方の接触部に衝突するように構成された複数の前記開口と複数の前記接触部とを形成する構造体を含むフィルタと
を備える膜形成装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記分級装置は、粒径が10μm以下の前記粉体を分級するように構成されている、請求項1に記載の膜形成装置。
【請求項3】
前記開口の寸法の代表値は、1~2mmである、請求項1又は2に記載の膜形成装置。
【請求項4】
前記フィルタを設けたことによる噴射量率は、50~70%である、請求項1又は2に記載の膜形成装置。
【請求項5】
前記噴出口を有し、操作者によって把持されるハンドピースをさらに備え、
前記フィルタは、前記ハンドピース内の前記流路に設けられている、
請求項1又は2に記載の膜形成装置。
【請求項6】
前記フィルタは、前記分級装置に設けられている、請求項1又は2に記載の膜形成装置。
【請求項7】
前記フィルタは、無膜ポリウレタンフォームで形成されている、請求項1又は2に記載の膜形成装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の膜形成装置を有する歯科用の処置システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膜形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
常温大気圧環境下で微小な粉体を対象物に高速で吹き付けることで、当該対象物の表面に膜を形成するパウダージェットデポジション(PJD)法が知られている。歯科分野においても、PJD法によりハイドロキシアパタイトの微小粒子を歯牙に吹き付けることで、歯牙の表面に膜が形成されることが知られている。このような技術について、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3962061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、PJD法を用いた膜形成装置による成膜を良好にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、膜形成装置は、所定の粒径の粉体を分級するように構成された分級装置と、分級された前記粉体を気体の流れによって搬送するように構成された流路と、前記流路の終端であり、前記気体中に分散した前記粉体を対象物に向けて噴出するように構成された噴出口と、前記分級装置の内部の前記粉体の通路又は前記流路に配置され、進行方向に開口を通過した粉体の少なくとも一部が前方の接触部に衝突するように構成された複数の前記開口と複数の前記接触部とを形成する構造体を含むフィルタとを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、PJD法を用いた膜形成装置による成膜を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係る処置システムの構成例の概略を模式的に示す図である。
図2は、気体中に分散した粉体の進行方向に向けて見たフィルタの構造体の構造のごく一部を模式的に示す拡大図である。
図3Aは、フィルタに用いられるパンチングメタルの構成例の概略を模式的に示す図である。
図3Bは、パンチングメタルにより構成されたフィルタの構成例の概略を模式的に示す図である。
図4は、第2の実施形態に係る処置システムのハンドピースの構成例の概略を模式的に示す図である。
図5は、第3の実施形態に係る処置システムの分級装置の構成例の概略を模式的に示す図である。
図6は、実施例に係るごく粗目フィルタの顕微鏡写真である。
図7は、実施例に係る各フィルタについての、孔径及び線径の計測結果と、セル数のカタログ値と、フィルタを用いない場合と比較した粉体の噴射量率と、成膜実験により得られた成膜状態とを示す。
図8は、膜形成装置による噴出口からの粉体の噴射量と噴射時間との関係を示す図である。
図9は、フィルタを設けなかった膜形成装置を用いて形成された成膜層の表面の写真と、ごく粗目フィルタを設けた膜形成装置を用いて形成された成膜層の表面の写真とを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、膜を形成するように構成された膜形成装置に関する。この膜形成装置では、常温大気圧環境下において対象物に粉体を吹き付けて当該対象物に当該粉体を付着させて膜を形成するパウダージェットデポジション(PJD)法が用いられている。すなわち、本実施形態は、常温大気圧下において微小な粉体を対象物に噴射することで、対象物の表面に膜を形成する膜形成装置に関する。
【0009】
膜形成装置の用途はこれに限らないが、本実施形態は、一例として、この膜形成装置を歯科用の処置システムに適用したものである。すなわち、本実施形態は、常温大気圧下において微小な無機粉体を歯牙に噴射することで、歯牙の表面に膜を形成する歯科用の処置システムに関する。この処置システムは、例えば、窩洞の充填、露出した象牙細管の封鎖、変色した歯の色調改善などに用いられ得る。
【0010】
〈システムの構成〉
図1は、本実施形態の処置システム1の構成例の概略を模式的に示す図である。処置システム1は、膜形成装置10を備える。膜形成装置10は、被処置者91の歯牙93に向けて粉体80を噴射して当該歯牙93に当該粉体80を付着させて成膜するように構成された装置である。膜形成装置10は、ハンドピース20と、気体供給ユニット30と、粉体供給ユニット40とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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