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公開番号2024086254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201285
出願日2022-12-16
発明の名称電気めっきの施工システム、施工条件の決定装置、及び、めっき構造体の製造方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類C25D 5/02 20060101AFI20240620BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】施工条件を容易に決定可能な電気めっきの施工システムを提供する。
【解決手段】施工システム100は、めっき成分を含むゲルを用いた電気めっきを施工する施工装置20と、施工装置20を用いた電気めっきの施工条件を決定する決定装置10と、を備え、決定装置10は、所望とするめっき情報を受け付ける受付部11と、前記めっき情報と、前記施工条件と、を関連付けて記録したデータベース12と、受付部11で受け付けた前記めっき情報と、データベース12とから、前記施工条件を決定する決定部13と、決定部13で決定した前記施工条件を出力装置に出力する出力部14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
めっき成分を含むゲルを用いた電気めっきを施工する施工装置と、前記施工装置を用いた電気めっきの施工条件を決定する決定装置と、を備え、
前記決定装置は、
所望とするめっき情報を受け付ける受付部と、
前記めっき情報と、前記施工条件と、を関連付けて記録したデータベースと、
前記受付部で受け付けた前記めっき情報と、前記データベースとから、前記施工条件を決定する決定部と、
前記決定部で決定した前記施工条件を出力装置に出力する出力部と、
を備える
ことを特徴とする電気めっきの施工システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記めっき情報は、めっき皮膜に対する要求特性を含み、
前記決定部は、前記受付部で受け付けた要求特性に関連付けられた前記めっき成分の種類を前記データベースから読み出すことで、前記ゲル中のめっき成分の種類を前記施工条件として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項3】
前記施工条件は、前記めっき成分の種類を含み、
前記決定部は、前記めっき成分の種類に関連付けられたゲル化剤の種類を前記データベースから読み出すことで、ゲル化剤の種類を前記施工条件として決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項4】
前記施工条件は、前記電気めっきの施工温度を含み、
前記決定部は、前記ゲルに含まれるゲル化剤の種類に関連付けられた温度を前記データベースから読み出すことで、前記施工温度を前記施工条件として決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項5】
前記決定部は、更に、前記施工温度をT(℃)、前記ゲルの再溶解温度をT0(℃)としたとき、T0(℃)-5(℃)≦T(℃)を満たすように、前記施工温度を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項6】
前記施工条件は、前記電気めっきで使用される電流密度を含み、
前記決定部は、前記めっき成分及びゲル化剤の種類に関連付けられた電流密度を前記データベースから読み出すことで、前記電気めっきで使用される電流密度を前記施工条件として決定する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項7】
前記施工条件は、前記ゲルの厚さを含み、
前記決定部は、前記めっき情報及び前記ゲル中の前記めっき成分の濃度に関連付けられた前記ゲルの厚さを前記データベースから読み出すことで、前記ゲルの厚さを前記施工条件として決定する
ことを特徴とする請求項6に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項8】
前記めっき情報は、めっき皮膜の厚さを含み、
前記決定部は、前記受付部で受け付けた前記めっき皮膜の厚さに関連付けられた、前記ゲルの厚さ、前記電気めっきの電流密度、及び施工時間を前記データベースから読み出すことで、前記ゲルの厚さ、前記電気めっきの電流密度、及び前記施工時間を前記施工条件を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項9】
前記施工装置は、
電極と、
前記ゲルを被めっき部材である金属と前記電極とで挟んだ状態で、前記被めっき部材と前記電極との間に通電する電源と、
前記被めっき部材と前記ゲルとの界面を加熱する加熱装置と、
を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電気めっきの施工システム。
【請求項10】
前記施工装置は、
前記ゲル内に設けられた電極と、
前記ゲルを被めっき部材である金属と前記電極とで挟んだ状態で、前記被めっき部材と前記電極との間に通電する電源と、
前記被めっき部材と前記ゲルとの界面を加熱する加熱装置と、
を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電気めっきの施工システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気めっきの施工システム、施工条件の決定装置、及び、めっき構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
めっきプロセスの効率化のため、半固体ゲルを利用するゲルめっきが提案されている。ゲル形状を選択することにより、特定部位のめっき時に、周辺部のマスクプロセスが不要となるとともに、液中で施される湿式めっきと比して使用される廃液量を削減することが可能となるため、期待が大きい技術である。
【0003】
特許文献1の請求項1には、「シート状の支持体と、前記支持体上に積層されたゲル状態のめっき組成物と、前記めっき組成物の表面を被覆し、前記めっき組成物から剥離可能に設けられた保護膜と、を有し、前記めっき組成物は、ゲル化剤と、無電解めっき反応で析出可能な金属イオンと、溶媒とを有することを特徴とする構造体。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-113494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示における電気めっきは、めっき成分を含むゲルと、電流を流すための電極と、電流を流すための電源と、被めっき部材を加熱するためのヒータ及び温度制御装置を用いてめっきを施工する技術である。
【0006】
ところで、ゲルめっきを用いた電気めっき施工の際、めっき施工条件(電流密度、時間、温度等)は、従来の湿式めっき液を用いためっき施工条件とは大きく異なる。
本開示が解決しようとする課題は、ゲルめっきを用いた電気めっきの施工条件を容易に決定可能な電気めっきの施工システム、施工条件の決定装置、及びめっき構造体の製造方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電気めっきの施工システムは、めっき成分を含むゲルを用いた電気めっきを施工する施工装置と、前記施工装置を用いた電気めっきの施工条件を決定する決定装置と、を備え、前記決定装置は、所望とするめっき情報を受け付ける受付部と、前記めっき情報と、前記施工条件と、を関連付けて記録したデータベースと、前記受付部で受け付けた前記めっき情報と、前記データベースとから、前記施工条件を決定する決定部と、前記決定部で決定した前記施工条件を出力装置に出力する出力部と、を備える。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ゲルめっきを用いた電気めっきの施工条件を容易に決定可能な電気めっきの施工システム、施工条件の決定装置、及びめっき構造体の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の電気めっきの施工システムを示すブロック図である。
本開示の決定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
データベースに含まれる情報を説明する図である。
一実施形態に係る施工装置の構造を説明する図である。
更に別の実施形態に係る施工装置の構造を説明する図である。
本開示のめっき物の製造方法を示すフローチャートである。
比較例2での実験結果を示す図面代用写真である。
比較例2において図7とは異なる場所を示す図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態(実施形態と称する)を説明する。以下の一の実施形態の説明の中で、適宜、一の実施形態に適用可能な別の実施形態の説明も行う。本開示は以下の一の実施形態に限られず、異なる実施形態同士を組み合わせたり、本開示の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形したりできる。また、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。更に、同じ機能を有するものは同じ名称を付すものとする。図示の内容は、あくまで模式的なものであり、図示の都合上、本開示の効果を著しく損なわない範囲で実際の構成から変更したり、図面間で一部の部材の図示を省略したり変形したりすることがある。また、同じ実施形態で、必ずしも全ての構成を備える必要はない。
(【0011】以降は省略されています)

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