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公開番号2024086158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201143
出願日2022-12-16
発明の名称塗料用樹脂エマルション
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C09D 133/04 20060101AFI20240620BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】湿度変化の激しい環境下で長期間使用しても、塗膜割れを抑制できる塗料の提供を課題とする。
【解決手段】上記課題は、芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマー由来の構造単位(A)と、式(b1)で表される化合物由来の構造単位(B)と、反応性乳化剤由来の構造単位(C)を有する重合体を含むことで解決できる。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024086158000012.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">33</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">41</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(b1)において、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2およびR3はアルキル基を表し、R2およびR3のアルキル基の合計炭素数は2~20であり、かつR2の炭素数≦R3の炭素数を満たす。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマー由来の構造単位(A)と、式(b1)で表される化合物由来の構造単位(B)と、反応性乳化剤由来の構造単位(C)を有する重合体を含む、塗料用樹脂エマルション。
TIFF
2024086158000010.tif
33
39
[式(b1)において、R
1
は水素原子またはメチル基を表す。R
2
およびR
3
はアルキル基を表し、R
2
およびR
3
のアルキル基の合計炭素数は2~20であり、かつR
2
の炭素数≦R
3
の炭素数を満たす。]
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記重合体における、構造単位(B)と構造単位(A)の質量比(構造単位(B)/構造単位(A))が、0.2~12である請求項1に記載の樹脂エマルション。
【請求項3】
前記重合体が、さらに酸基含有モノマーに由来する構造単位及び水酸基含有モノマーに由来する構造単位から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の樹脂エマルション。
【請求項4】
建築塗料用である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂エマルション。
【請求項5】
芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマー由来の構造単位(A)と、式(b1)で表される化合物由来の構造単位(B)と、反応性乳化剤由来の構造単位(C)を有する重合体を含む塗料。
TIFF
2024086158000011.tif
33
40
[式(b1)において、R
1
は水素原子またはメチル基を表す。R
2
およびR
3
はアルキル基を表し、R
2
およびR
3
のアルキル基の合計炭素数は2~20であり、かつR
2
の炭素数≦R
3
の炭素数を満たす。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料用樹脂エマルション及び塗料に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の外壁などに適用される塗料には、得られる塗膜の耐候性が求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、共重合体エマルジョンを含む水性塗料について開示されており、該水性塗料から得られる塗膜の耐候性を高めるために、前記共重合体のガラス転移温度(Tg)を高めること、そのためには共重合を構成するモノマー成分として、メタクリル酸イソボロニルやメタクリル酸シクロヘキシルなどのホモポリマーのTgが20℃以上である炭素数4以上のアルキル(メタ)アクリレ-トを使用することなどが記載されている。
【0004】
また特許文献2には、水性塗料に含まれる重合体を構成するモノマー成分として(メタ)アクリル酸のシクロヘキシルアルキルエステルやシクロヘキシル(メタ)アクリレート等を用いることで、耐候性が向上することが記載されている。なお水性塗料に含まれる重合体を構成するモノマー成分としてスチレンを使用した際には、得られる塗膜の耐候性が劣ることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-206800号公報
特開2002-69131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで建築塗料の用途においては塗膜が湿度変化の激しい環境下に長時間さらされる場合があり、塗膜が吸水及び放水を繰り返すことで膨潤収縮が生じるために、塗膜割れが生じる場合があった。すなわち、塗料には、上記耐候性の他、湿度変化の激しい環境下で長時間使用しても塗膜割れを抑制できること(以下、塗膜割れ性という場合がある)が求められる。シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの脂環式モノマーを重合して得られた重合体を含む塗料は耐候性に優れるが、耐候性と塗膜割れ性の両立については未だ検討されていない。また、スチレンなどの芳香族モノマーを重合して得られた重合体を含む塗料は、耐候性に劣るが、汎用性が高いため、芳香族モノマーを使用して耐候性と塗膜割れ性に優れることも求められる。
【0007】
そこで本発明は、湿度変化の激しい環境下で長期間使用しても、塗膜割れを抑制できる塗料の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマーと共に、特定の構造を有する化合物と反応性乳化剤とを共重合させることで、湿度変化の激しい環境下で長期間使用しても、塗膜割れを抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマー由来の構造単位(A)と、式(b1)で表される化合物由来の構造単位(B)と、反応性乳化剤由来の構造単位(C)を有する重合体を含む、塗料用樹脂エマルション。
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2024086158000001.tif
33
39
[式(b1)において、R
1
は水素原子またはメチル基を表す。R
2
およびR
3
はアルキル基を表し、R
2
およびR
3
のアルキル基の合計炭素数は2~20であり、かつR
2
の炭素数≦R
3
の炭素数を満たす。]
[2] 前記重合体における、構造単位(B)と構造単位(A)の質量比(構造単位(B)/構造単位(A))が、0.2~12である[1]に記載の樹脂エマルション。
[3] 前記重合体が、さらに酸基含有モノマーに由来する構造単位及び水酸基含有モノマーに由来する構造単位から選ばれる少なくとも1種を含む[1]または[2]に記載の樹脂エマルション。
[4] 建築塗料用である、[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂エマルション。
[5] 芳香族モノマー及び脂環式モノマーから選択される少なくとも1種のモノマー由来の構造単位(A)と、式(b1)で表される化合物由来の構造単位(B)と、反応性乳化剤由来の構造単位(C)を有する重合体を含む塗料。
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2024086158000002.tif
33
40
[式(b1)において、R
1
は水素原子またはメチル基を表す。R
2
およびR
3
はアルキル基を表し、R
2
およびR
3
のアルキル基の合計炭素数は2~20であり、かつR
2
の炭素数≦R
3
の炭素数を満たす。]
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、湿度変化の激しい環境下で長期間使用しても、塗膜割れを抑制できる塗料の提供が可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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